『現代能「陰陽師 安倍晴明」~晴明 隠された謎』鑑賞
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葦屋道満は人間国宝の梅若実玄祥、演出と安倍晴明は野村萬斎。新宿文化センターで野村萬斎さんの陰陽師。映像と音楽、華麗な舞や手品(手妻というべきか)など織り交ぜての舞台。舞台装置のほとんどは背景に映し出される映像。冥府への洞など、一層雰囲気が出ます。術合戦の時の式神の紙人形がはらはらと散る様なども面白い。東京五輪もこういう幽遠なる伝統のパフォーマンスで魅了して欲しいものです。晴明のすっと立つ所作が良い...
ミュージカル舞台「GRIEF7」感想
2.5次元ミュージカルの会社が作った舞台。だが原作は漫画でもアニメでも映画でもないオリジナル。手法はそのまま。芝居から歌への移行や立ち位置や所作など、テニミュあたりを髣髴とさせる。見やすいし分かりやすい。推しメンの一挙手一投足、セリフも歌も聞き漏らさじと熱心に舞台を見つめる女子達の熱気が凄い。アメリカのとある監獄の話。そこに収監された青年達のそれぞれの現在と過去が入れ替わりで登場する。そして彼らの影...
野村萬斎「マクベス」鑑賞
きれいは汚い、汚いはきれい( Fair is foul, and foul is fair)萬斎はじめ役者達は熱演している。なのにどうして乗れなかったのだろう。和風趣味の演出、歌舞伎も能も狂言も区別出来ない「ワーオ!ジャパニーズ!ワンダホー!」な外人には受けそうだ。この手のなんちゃって伝統芸能風味の舞台に食傷気味なのかも知れない。 本物がみたい。とはいえ歌舞伎の見得とは異なる狂言の萬斎の見せ方は素晴らしい。5人の役者が繰り広げる1...