映画「祈りの幕が下りる時」感想

「マザコンだからな」ひとつの殺人事件が、失踪した加賀の母へと繋がった。二組の親子の長い悲劇の幕を下ろす真実とは・・?「新参者」の集大成、加賀が日本橋に執着する理由、加賀の過去が明らかになるのはファンとして興味深いと同時に、これで終わりかと思うと寂しい気持ちで一杯に。沢山のピースをつなぎ合わせる過程も面白い。母と息子、父と娘というのは、親子の中でも特別な絆があると思うのですよ。加賀さんが父親を恨む理...

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映画「嘘八百」感想

良いコメディなのだが、キレが今ひとつなのが残念。前途有望な陶芸家が、悪徳古美術商とTV人気で権威を騙る鑑定士に贋作作りをさせられ捨てられた恨みを、同じく二人にはめられた古美術商と組んで仕返しをする話。邦画にありがちな、まったりと日常が流れ、そこで事件が起き、またまったりと時が流れる展開。テンポがどうも悪い。ギャグはテンポが命だと思うのだが。役者も悪くない、それなりに頑張っていると思うが・・・どうも面...

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映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」感想

エルトン・ジョンが楽しそう!!エグジーのスーツの似合わなさが、どうしても我慢出来ないレベル。もっと英国紳士らしい人にして欲しかった。見習いのうちはそれで良かったけれど。映画の中でも労働者階級の育ちはどうしても抜けないし、それが王子様なんて無理。何か全体にチグハグ。キングスマンの象徴たるハリーを、どうしてこんな中途半端な存在にして復活させてしまったのだろう。LGBT対策のエルトン・ジョンが一番面白かった...

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映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」感想

上映時間の長さをまったく感じさせない。レイがまったく魅力がない分、アダム・ドライバーのカイロ・レンことベン・ソロの存在感に救われる。キレる子供っぽさは相変わらずだが、スノークを出し抜く賢さもある。似た者同士のハックスも良い意味でライバルになっていて、ファースト・オーダーはカイロ・レンと彼の寝首をかく機会を狙っているハックスの競い合いも見所になりそうだ。とにかく構成の良い脚本と飽きさせない演出。レイ...

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映画「ジャスティス・リーグ[IMAX3D・字幕]」感想

ざっくりと「攻めて来たから戦う」のがいい!!国家とか政治とかイデオロギーは関係ない。チームのメンバーのほとんどが、宇宙人とか神様の血筋とか古代から続く種族やサイボーグ、人間の小さなセコい争いなど気にしない。そこがアベンジャーズと一番違う所。傷だらけで頑張っているバットマンも桁外れの金持ちなので、ある意味、超越してる。銀行に取られてしまったクラークの実家を取り戻してあげたブルース、「家を銀行から買い戻...

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映画「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」感想

上質の冒険活劇アニメ初期の東映の長編アニメや、辻村ジュサブローや川本喜八郎の人形劇を思わせる。ストップモーションアニメで丹念に描かれた絵、子供の頃に親しんだおとぎ話やドラクエ等のRPGで遊んだ楽しさを思い出す物語。素朴で単純に見せてはいるが、見る側に負担をかけずに楽しませる工夫が隅々までなされている。隻眼の少年クボのかき鳴らす三味線に合わせて、舞い踊るオリガミの人形達、それを見入る村人や子供達の喜び...

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映画「マイティ・ソー バトルロイヤル[IMAX3D・字幕]」感想

「ソーなんですか?」「ソーなんです!」・・で感想を終わっても良さそうな映画。いつもの大味のマーベルですが、ポップコーン食べながら見るのに最適なのがこのシリーズの良い所なのです。ギャグといってもデップーほどのおふざけはなし。まがりなりにもソーは王子様ですから。ヴァルキリーも"Majesty"とソーに呼びかけてましたし。ソーの髪を切る床屋さん(?)にお馴染みのスタン・リー爺。当所はワンカットちらり位だったのに、最...

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映画「ブレードランナー 2049[IMAX3D・字幕]」感想

SF好きにはたまらない映像。圧倒的な個性で多大なる影響を与えた作品の続編。前作を超える事を義務付けられている映画。人造人間に魂はあるのか?難しい質問だ。人間にすらあるかどうかわからないのに。1982年に想像された2019年のLAはオリエンタルなディストピアであった。日本人はスクリーンの中に見慣れた文字や和食らしきもの、ハリソン・フォードが箸を持つ姿に驚愕した。未来=洗練された西洋文化ではなく、東洋風味の退廃的...

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映画 Netflix「Death Note/デスノート」感想

海外ドラマを気軽に見るノリで見るなら、なかなか面白い。先頃公開された続編の邦画よりはずっと楽しめる。少なくとも邦画より真面目に映画を作っている。デスノの実写化というより、ティーン向けの映画だと思えば悪くはないと思う。日本で言えばスイーツ向けか。藤原ライト版や宮野ライト版と比べてしまうと物足りないが・・ライト君はシャイだけど女の子への関心は旺盛で、女の子に良いカッコしたくてすぐにノートの秘密をばらし...

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映画「散歩する侵略者」感想

「地球の静止する日」のJホラー風味。物騒な侵略と淡々とした日常の対比が良い味。少し前の青年誌に良くあったような普通の生活の中に気づかぬうちに異変が系の話。しんちゃんと天野くんのキャラ、長谷川博己の熱演にかなり助けられている。彼が岸田森大好きなのが何となくわかる。笹野さんも要所で締めるキャラ。黒沢清監督だけに細部まで作り込む資金があったのだろうな。青味がかった色彩にウルトラセブンを感じたのは、侵略者...

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映画「エイリアン:コヴェナント[2D・字幕]」感想

マイケル・ファスベンダー無双!!エイリアン誕生の謎が明らかに・・・「アラビアのロレンス」大好きのアンドロイド、ディビッドが再登場。同型のアンドロイド、ウォルターとマイケル・ファスベンダーが一人二役で活躍・・というか、無双してました。ここまで彼(いや、彼らかな?)中心の話になるとは思ってもみませんでした。マイケル・ファスベンダー大好きな私には楽しい映画でした。コヴェナント号の乗組員の印象が薄いという...

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映画「ダンケルク[IMAX2D・字幕]」感想

空中戦が素晴らしい。あえてヒーローは作らない。作らないがささやかな望みは叶えられる。台詞で解説しない。映像で語る。IMAXのスクリーンの隅々までノーランの意思が行き渡る。戦争の中で人は単なる物となり、政府の命令に決断を迫られる将校は、冷たい方程式に従いつつも、良心と抗う道を見つけようとする。自国民が先、だが共に戦った者達も救いたいというエクスキューズも含めて。生き残りたいという共通の決意と無言の友情で...

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映画「ワンダーウーマン[IMAX3D・字幕]」感想

地上最強の美女は天然の王女さま?!前作でバットマンとスーパーマンを引き連れたワンダーウーマンの姿を見た時、思い出したのですよ。タイムボカンシリーズの三悪を。さしずめ、ワンダーウーマンがドロンジョ様なら、妙な機械を作るのが好きなバットマンは「ポチッとな」のボヤッキー、パワー自慢のスーパーマンがトンズラーという感じ。野郎二人を従えて「行くよ、お前たち」的な雰囲気がね。王女様ですから、生まれながらのリー...

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映画「関ケ原」感想

平岳大の島左近が素晴らしい!!映画の中ではあまり説明はされないので、ざっと当時の歴史などを頭に入れてから見た方が理解しやすい映画。武将やら側近も大勢登場、いちいち覚えていられないけれど、とりあえず三成と家康の動向と、邦画の悪しき定番のアイドル忍者の女の子でも追いかけていればOK。ここはメリジュリゴリゴリ押しジャニタレ岡田准一が一番に褒められないとジュりが不機嫌になるだろうけど、こっちは見る側、作る側...

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映画「スパイダーマン:ホームカミング[IMAX3D・字幕]」感想

若さゆえの過ちを認めたくないピーターの暴走が、周囲に糸と不幸を撒き散らすお話。サム・ライミ&トビー・マグワイア版は、糸で飛び回る映像は楽しかったけれど、童顔のピーターにヒロインがオバサン過ぎて。リブートは年齢を下げて若者の軽さを出そうとしたものの、それが正義の味方の概念から逸脱、そこがアメイジングになって失敗、今度は更にピーターの低年齢化、軽薄で成績は優秀でも頭の悪い子に。アイアンマンことスターク...

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映画「トランスフォーマー/最後の騎士王[IMAX3D]」感想

最後の最後で頼りになる男&オートボットのタッグが熱い!!設定ガーの人には色々と突っ込むべき箇所はあれど、次々と勃発する戦闘、襲い掛かる危機、そしてまた危機&戦闘のリピートの中ではどーでも良くなってしまうのがマイケル・ベイ。結局は戦い抜く胆力ですよ、それは淑女であっても。せっかく買ったストロベリーレモネードを飲むのも忘れて、スクリーンから目が離せず、最後まで見てしまいました。それですよ、それ。それが娯...

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映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(IMAX3D)」感想

やっぱり脱ぐ、そして走る!!!大まかな路線は、インディジョーンズ、ハムラプトラの延長線上です。まったく怖がらせる気がないゾンビ映画でもあるので、ホラー映画が苦手な人でも大丈夫。むしろあまりにコミカル過ぎて、何というかゾンビもここまで世間に浸透してしまったかというか、お約束のオンパレードになってしまったのだなと。(ロメロ監督のご冥福をお祈りいたします)トムは何処までもトムなので、美人にモテモテです。...

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映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊(IMAX・3D)」感想

ジャックのオネエ歩き、健在☆IMAXでも特別仕様だったらしく、海の広さと深さが堪能出来る画面作り。こういう映画にはいいね。無茶苦茶過ぎて、細かい所はどーでもいい類の映画。それでいいんです、その中で親子愛や大英帝国と海賊の闘争、ジャックを巡る様々な因縁を絡ませて、娯楽映画としては文句ない出来。これは映画館で見るのを前提の映画ですよ。TVだと画面にじっくりと集中出来ないし。雑用や野暮用で気が散ってしまう。集...

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映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」感想

藤原竜也無双、彼あっての映画。やはりこの個性は誰にも真似できない。それを存分に生かす役回り。面白かったのだけれど、欲を言えば、最後の「命日には戻ります」はいらなかった。せっかく過去から解放されての旅立ちなのに、その一言でまた過去に引き戻されるというか、吹っ切れていない歯切れの悪い印象になってしまった。あのまま見送って終わるだけで良かったのに。昔の時間軸の映像はあえてフィルムっぽい質感だったり、その...

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映画「花戦さ」感想

花の作り上げる空間の美しさ、広がる世界はまさに宇宙、すべてを包み込む。それは人をも包み込むもの。専好は花で、利休は茶でなしとげた境地。「お・も・て・な・し」の大騒ぎも一段落した感のある日本ですが、そんな時だからこそ見て欲しい映画かも。秀吉の金ぴか茶室と利休の抵抗の意味するものも。「おもてなし」が誰かの思惑や虚栄心を押し付けるものではない事も。信長は暴君と言われようと一国一城の主なるべく名門の家で育...

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