fc2ブログ

ルーク・スカイウォーカーのスカイブルーの瞳 「映画大好き!テーマに入らない日記~*(5511)」

☆もるがん☆

スター・ウォーズ・セレブレーション・ジャパン

幕張メッセに飛び込んで、真っ先にその列に並んだ。

すでに長蛇の列である。沢山の人の頭の向こうに仕切られたブースがある。ブースの正面にその人の写真が貼られている。周囲の興奮したざわめきの上に、あのファンファーレが鳴り響く。お馴染のテーマ曲が会場一杯に広がっていく。

緑の紐に気合の入ったプレミアムチケット(3日券)をぶらさげている人が多い。次に私と同じ赤い紐に1日限定のプレミアムチケット。一般券の方が少ない位だ。他のイベントと比べて年齢層が高い。親子連れといっても、子供がすでに親より背が高い親子も多い。

それはそうだ、「日本公開30周年イベント」なのだから。

早々に定員に達し、締め切りになった。列の長さで人気が一目瞭然だ。一番人気はやはりこの人、続いて3POのアンソニー・ダニエルズが二番人気。そしてダース・ベイダーの中の人。彼は気難しい雰囲気(単に不機嫌だったのかも知れない)を目一杯出していた。意外と人気があるのは、ダース・モールのレイ・パーク。「彼はナイスガイだ」とアメリカ人らしきファンが話ながら通った。外国人のファンの姿も多い。アメリカ人は元より、アジア人も多い。中国、韓国、フィリピン人もいた。一番人気と二番人気以外はオープンスペースなので、サインをしている様子が良く見える。レイはずっと笑顔でフレンドリィだった。更にフレンドリィで一緒にカメラの前で肩を組んでポーズをしたり、子供に声色で遊んでやったりしてたのが、ジャンゴ・フェッドのテムエラ・モリソン。最もそれはあまり列が並んでおらず、余裕があったからかも知れない。

長蛇の列

私の番が近づいて来た。あと二人程で私の番だ。仕切りの入り口から中が見える位置に来た。覗き込むと、金髪の小柄な老人の横顔が見えた。誰だか解らなかった。そう、30年の月日を認識するのに、私の脳の解析速度は遅すぎた。私物ひとつか主宰側が用意した写真にサインをしてもらう形式だった。入り口の係員が、サインの他に自分の名前や好きな言葉を入れてくれると言った。渡された紙切れに自分の名前を書いた。

彼の前に立った。係員が私の書いた紙を彼に渡した。私の選んだ写真も渡した。それは第一作の初々しい彼の写真だった。彼は写真を自分の前に引き寄せた。そして紙を見て顔を揚げ、私を見て「これは?」という顔をした。「マイネーム」だと言うと、にっこりとして写真にサインをした。

書き終わると、ちょっと考えて、彼は写真の胸のあたりにハートを書き足した。彼は顔を揚げ、再び微笑んだ。彼と目があった。その目は澄んだ水色で、それは見覚えのあるスカイブルー、まさしくルーク・スカイウォーカーの瞳だった。彼の差し出した写真を受け取り、サンキュ、と言って握手をしてもらった。彼は頷いた。私はルークの笑顔をそこに見た。今度こそ、その笑顔の中に。

こんな人もいましたね

彼のトークショーは17時からの予定だった。まだ昼前だったが、クローズドのステージではその前に幾つかの他のイベントもある。まずはステージの入り口へ行って、入場方法を確認した。整理券なのか並ぶのか・・アニメが上映中で、次の回を待つ列がすでに出来ていた。その次の回の列はない。ふと気が付いて横の出口から外に出てみた。そこにはやはりすでに、彼のトークショー専用の列が出来ていた。並んでいるのは緑の券の人が多い。今日は二日目、会場内は大方昨日見てしまい、欲しい物は入手、今日は彼のイベントだけの為にほとんど来たような人達ばかりなのだろう。

主宰が用意した人なのかファンのコスプレなのか判別がつかない場合が多々
主宰が用意した人なのかファンのコスプレなのか判別がつかない場合が多々

そのまま外へ出て(再入場可)、まずは食事をする事にした。カフェテリアへ行った。(そばのテーブルに子供アナキンだったジェイク・ロイドがいた。あの不気味さと可愛さが同居していた子供は、ハリー・ポッターと同じ道を歩んでいた)簡単に食事を済ませ、先程の列の所へ行った。ほんのわずかな時間でかなり長くなっている。すぐに最後尾に並んだ。イベント慣れした人が多いらしい。大半が床に座り込み、携帯ゲーム機を握っている人も多い。まだ開始時間まで4時間あるのだ。ここはのんびりと行こう。私も座り込む。ここは建物の外なので、露出過多なコスプレ以外のコスプレをしている人は、さぞかし暑いのではないかと思うが、彼らは、こういう事態には耐性があるらしい。あまり気にしている顔をしていない。

周囲の話がいやでも耳に入る。後ろの大学生達は宮崎アニメの話をしていた。間違った事ばかり言うのでツッコみたくてたまらなかったが、そんな事はしなかった。(英語版のラピュタで彼はムスカだったのだよ)自己顕示欲と脂肪が同等位にあるような女性が「本当はスターウォーズなんてそんなに好きじゃないんです」と隣の男性に話しかけていた。「だったら貴方の胸にかかっている3日券は何なのだ」とツッコみたい所だが黙っていた。高校生の男の子と父親が熱心にフォースについて論じていた。この親子は殺しあう事はないだろう。そんなこんなで、あっという間に時間が過ぎ・・・

通訳が今ひとつだった

巨大な会場だったが、2時間前には定員に達したらしい。列は以後伸びなかった。おそらく後ろの方の人は、前方のスクリーンしか見えなかったと思う。そこに舞台上の様子が映し出されていた。私は前から4列目位だった。彼の登場シーンの上映の後(上手とはいえない編集だった。使える映像が限られていたせいなのかも知れないが)、彼は登場した。前半はパンフレットに掲載されている内容そのままだった。そういう台本だったのだろう。サー・アレック・ギネスの話あたりから、パンフレットにはない内容になった。

「森次晃嗣さんに似ているな」と誰かが言った。ウルトラセンブンのモロボシ・ダンだった、あの人だ。それは容姿の事ではない。ヒーローを演じてしまった役者のその後の生き様という意味でだ。今は「ヒーローやってました」とへらへらという若い役者が当たり前だが、量産されては忘れられる今の安っぽいイメージと違い、昔のヒーローは文字通り、子供達の「英雄」だったのだ。

他の作品に出ても、そのイメージで見られてしまう。(彼が「バットマン」のジョーカー役に代表される声優の道を選んだのも、それがあるからだと語っていた)そこから自分の方向性を見出すまでの葛藤、そしてそれから離脱して、どこかでふっきれて、初めてまたヒーローであった自分を外から見る事が出来る。彼が今まで登場しなかったこの手のイベントに出演する気持ちになったのも、30年という月日を経た故なのだろう。表情豊かに、声色もまじえて楽しく話す壇上の彼は、ベテラン役者らしいこなれた雰囲気がしていた。ルーク・スカイウォーカーにならなければ、彼はもっと別のタイプの役者になっていたかもしれない。

今は自分の描いた劇画を映画化した「ブラックパール」の監督としての彼でもある。演じる側から演出する側へ、それも彼の試行錯誤の答えのひとつなのだろう。彼は未来を見ている。だから、過去を振り返る事が出来る。そうなって初めて、ルークであった自分を愛したファンの元へ戻って来てくれたのだろう。

日本に来てくれてありがとう、Mark Hamill!!!!


左上、本名なので消してありますw


(「スター・ウォーズ・セレブレーション・ジャパン」 幕張メッセにて)


にほんブログ村 アニメブログへ
Posted by☆もるがん☆

Comments 2

There are no comments yet.
南原煎餅店  
このSW 30th anniversaryイベントは

日本オンリーだったのでしょうかね…(;´∀`)
日本公開30周年…だからなのかな??

とはいえ、やはりワールドワイドなファンが多い作品ですものね。

こういうマニア(失礼!)向けなイベントは、
どうしても色んな意味で『濃い』人がいらっしゃいますものね…(;^ω^)

2008/07/23 (Wed) 13:54 | EDIT | REPLY |   
もるがん  
Re:このSW 30th anniversaryイベントは(07/22)

南原煎餅店さん
>日本オンリーだったのでしょうかね…(;´∀`)
>日本公開30周年…だからなのかな??

「スター・ウォーズ・セレブレーション」自体は
アメリカで何回か開催されていて
この日本での公開30周年に合わせて、アジアを視野に入れた開催地として日本を選んだとか。 

>とはいえ、やはりワールドワイドなファンが多い作品ですものね。

外人ファンで濃い人はとことん濃いですから(^^;
はるばる極東までやって来たとおぼしき人々など・・

>こういうマニア(失礼!)向けなイベントは、
>どうしても色んな意味で『濃い』人がいらっしゃいますものね…(;^ω^)

イベントでは、まあ、そんなものです(笑)
そういう人がいないと成立しませんから・・

妙な方向に濃すぎるのは、ちょっと引きますが(^^;

2008/07/23 (Wed) 18:50 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply