映画「麒麟の翼~劇場版・新参者~」感想
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重なり合う幾つもの父と子の物語
ひとつの悲劇の波紋が時を経て更なる悲劇を引き起こす
二時間ドラマで十分という見方もありますが、TVではこの面白さには出来なかったでしょう。だって予算的にちょっと良い役者さんが出たら「あ、この人が犯人」と出オチになってしまうけれど、映画ではそれなりに格のある役者さんが何人も登場して、ネタ割れを防いでくれてましたから(笑)
容疑者を交通事故で殺してしまった警官の責任問題への追求とか、労災隠しとか、もし「相棒」あたりなら、その方向でのストーリーの発展もあったと思うのですが「新参者」ではスルー。そのあたりが物足りないと言えば物足りないですね。
たい焼きはなかったけれど、タコ焼きはありましたね☆
水天宮や人形町あたりの風景も良いですね
今度お散歩しに行きたくなります

日本橋の麒麟の像を見て、真っ先に「帝都物語」を思い出してしまった私です(^^;
「平清盛」では清盛の父として、この映画でも苦悩する父親を好演の中井貴一さん。彼の存在が映画を引き締めてくれた気がします。声がお父さんの故・佐田啓二に良く似ていますよね。ここにも父と子を感じてみたり。
父と子といえば・・お腹の中の子とその父親
新しい一歩を踏み出す彼女の姿も、主題に絡んで来るのですよね
加賀のコミカルな変人ぶりや不気味さは、ほとんど見られず。
阿部寛の”妙な人”の形が固まったなと感じたのは「血を吸う宇宙」あたりからかな。本来なら彼程の人なら出演しない映画だったと思います。たぶん、多方面にチャレンジしようという時期だったのでしょう。
色々と残念な映画だった「ヤマトタケル」(コンセプトは良かったけれど、それを生かすアイデアも配役のセンスも演出も不足していたよね)でのツクヨミも雰囲気が良くて、時代劇も似合うなと。
本当にカッコいい人は、着飾らなくても、真っ白なTシャツ一枚でもカッコいいのだよね(ノ∀`)
監督 土井裕泰
脚本 櫻井武晴
音楽 菅野祐悟
原作 東野圭吾
加賀恭一郎 阿部寛
中原香織 新垣結衣
松宮脩平 - 溝端淳平
青柳悠人 - 松坂桃李
吉永友之 - 菅田将暉
杉野達也 - 山﨑賢人
横田省吾 - 柄本時生
青柳遥香 - 竹富聖花
黒沢翔太 - 聖也
青山亜美 - 黒木メイサ(友情出演)
加賀隆正 - 山崎努(特別出演)
八島冬樹 - 三浦貴大
糸川肇 - 劇団ひとり
吉永美重子 - 秋山菜津子
小竹由紀夫 - 鶴見辰吾
小林 - 松重豊
金森登紀子 - 田中麗奈
青柳武明 - 中井貴一


