劇団☆新感線「シレンとラギ」感想

劇団☆新感線2012年春興行 いのうえ歌舞伎「シレンとラギ」を観て来ました!
藤原竜也は映画やTVより舞台が断然良いですね!!
永作博美とのやりとりも良かった!!
ゴダイの高橋克実さんの存在感も素晴らしかった。
そしてお馴染みの面々の安定した芝居。長い劇団にはお約束が色々あって、ファンはそれを見るのも楽しみのひとつ。和洋中折衷の舞台仕立ての中で、彼等がいつもの芝居で舞台を支えていく手法。古田新太さんと橋本じゅんさんの息の合ったギャグとか右近健一さんの甲高い声とか、栗根まことさんの悪役っぷりとか、村木よし子さんの女の捨てっぷりとか(おいw
全体としては・・微妙かな。
シレンに「子供がいる」と言った時点でネタバレしてしまったのが辛かった。
骨肉の争いの結末は血であがなう浄化・・といった所なのでしょうけれど、毒使いは血が毒消しの力を持つ為に子供の頃から様々な毒を飲むというくだりがあったのに、毒使いの子供だというだけで毒消しの血を持っているというツッコみたくなるラスト。血液量は60kgの体重の人間で4.5リットル、二人合わせても国中の人間を救うのは無理だよね(^^;
北の国の争い、南の教団、キョウゴクとラギの確執、色々と盛り込みすぎて散漫になってしまった感じです。20年前の事件にしても、いきなり過去に飛ぶのが唐突過ぎて解り難かったり。北の国と南の国の決戦になって、幾つかの攻防と大立ち回りで盛り上げてから、ラギとキョウゴクと一騎打ちになって欲しかったですが。
回り舞台を多用した演出は頑張っていたかな。
桜吹雪のシーンや、凍てついた女の心を若い一途な男の熱さが溶かしていくという、定番ながらもシレンとラギの演技が良かったり、所々に見応えのあるシーンはありました。
・・何かあとひとつ、欲しかったな。
あらすじ
その国には2つの王朝があった。北の王国・通称"幕府"は若く愚かなギセン将軍(三宅弘城)を王とするが、実質的に牛耳っているのはモロナオ執権(栗根まこと)。王宮の警備には侍所【さむらいどころ】のキョウゴク官僚(古田新太)とその部下で若くして守護頭【しゅごのかみ】を務める息子ラギ(藤原竜也)があたっていた。先代の王の十三回忌の日。王宮に忍び込んだ敵国の刺客を仕留めたのは、闇の任務を司る狼蘭部隊の中でも腕が立つ毒使いシレン(永作博美)。キョウゴクに呼び戻され北の王国に戻ってきたシレンは20年前に敵国・南の王国でかつての独裁者・ゴダイ大師(高橋克実)を自然死と見せかけて暗殺し、その武勇伝が伝説となっていた。しかし、ゴダイが生きていたという事実に再びシレンはラギと南の王国へと向かう。呼び戻されたシレンの任務は、20年ぶりに仮死状態から目覚めた南の国王の暗殺だったのだ。かつての暗殺から20年の月日が流れ、一時は衰退していた南の王国は、ゴダイが目覚めたことにより勢いを盛り返していた。シレンと、その従者として潜入したラギ。シレンは、かつて国王の愛妾として南の宮廷にいた頃を知るゴダイの正妻モンレイ(高田聖子)と、幹部シンデン(北村有起哉)に迎え入れられる。そこで2人が目にしたのは20年前の独裁者の面影は一切ない、赤子のようになってしまったゴダイだった。その頃北の王国では、キョウゴクと娘のミサギ(石橋杏奈)がモロナオによって謀反の罪をでっち上げられ窮地に立たされていた。そこへ南の王国一の武闘派ダイナン(橋本じゅん)が現れ、命を救われる。キョウゴクはダイナンからゴダイとモロナオを倒し、北と南を1つにしようという提案を受ける。一方、暗殺行の中、シレンとラギは次第に惹かれあう。しかし、この恋が2つの王国の運命を大きく動かすことになる….。
青山劇場
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
ラギ 藤原竜也
シレン 永作博美
ゴダイ大師 高橋克実
ギセン将軍 三宅弘城
シンデン 北村有起哉
ミサギ 石橋杏奈
モロナオ執権 粟根まこと
モンレイ 高田聖子
ダイナン 橋本じゅん
キョウゴク 古田新太
ショウニン 右近健一
ギチョク 逆木圭一郎
ヒトイヌオ 河野まさと
トウコ 村木よし子
アカマ インディ高橋
ヨリコ 山本カナコ
コシカケ 礒野慎吾
モロヤス 吉田メタル



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