映画「BRAVE HEARTS 海猿」感想
![BRAVE HEARTS 海猿 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/61pYH32ru3L._SL160_.jpg)
人が人を助ける本能
目の前に助けを求めている人がいたら、救おうと思う。その心、気持ち、思い。
今の世の中、人間の醜さや悪を描く方が簡単だ。自然の力に打ちのめされ、崩壊したままもがいているこの国においては。でも同じ明日を迎えるなら、明日には希望があると思いたい。
「海猿」が一貫して描いているのは、人が人を信じる力。そしてその先に起きる奇跡。今までは大輔の頑張りが奇跡を起こして来た。今回は大輔のハートの熱さが周囲の人々に広がっていく。海上保安庁のみならず、警察、消防、関係各省庁や空港、民間が一体となって、全員救助という奇跡を起こす。(迫力の映像そのものも、官民一体の協力のたまもの)
「海猿」の物語はいつも単純だ。事故が起き、救助に行く。誰かが現場に取り残される。仲間が救いに行く。今回も大筋は変わらない。だが臨場感と緊迫感を維持したまま、最後まで持っていく力技が素晴らしい。救助隊員の鍛え上げられた筋肉のように。

特殊救難隊は救助の”最後の砦”
隊員はスキルと冷静な判断力を要求される。副隊長の嶋は、大輔のやり方が感情的なのが気に入らない。隊長の角倉はそんな二人を見守る。今までのやり方を否定される事で、大輔は悩み、結局は自分の信念を貫き通すが、冷静さの必要性も認識する。またひとつ成長する大輔。
作戦の指揮を取ると同時に、現場に横槍を入れたがる人々の防波堤となっている下川さん。彼の存在感がいい。彼がぶれないから、部下もぶれない。前作までに比べると、嫌味な官僚やお偉いさんの影が薄い。それは下川さんの采配への評価が高まっているせいかもしれない。何よりもエンターティンメント映画として、観客が不快に感じる部分を描かないという事もあるかも知れない。その不快が大団円の快感に必要な場合以外は。リアリティは必要だが、リアルであれば良いというものではない。そのバランス感覚も優れているスタッフ陣だと思う。
前作のなんちゃって3Dを捨てて
2Dで通したのは正解。
大スクリーンで観る海の広がりは最高。3Dの眼鏡は視野が狭くなる。この方が海上保安庁をはじめとする実物の船の素晴らしさも堪能出来る。

つらつらと書いていますが・・・
とにかく観て、人間の素晴らしさを感じて欲しい映画☆
この映画のメッセージが届かなかったり、斜にかまえて色々言う人は、まず自分の中の欲求不満を解消する方法を探した方がいいかも。
みんな、素直になろうよ(゜∇゜)

BRAVE HEARTS 海猿
監督 羽住英一郎
脚本 福田靖
音楽 佐藤直紀
撮影 江崎朋生
編集 松尾浩
配給 東宝
公開 2012年7月13日
上映時間 116分
仙崎大輔(第三管区海上保安本部特殊救難隊第二隊隊員)伊藤英明
仙崎環菜 加藤あい
吉岡哲也(第三管区海上保安本部特殊救難隊第二隊救急救命士)佐藤隆太
矢部美香(G-WING206便キャビンアテンダント)仲里依紗
服部拓也(第五管区海上保安本部機動救難士)三浦翔平
村松貴史(G-WING206便機長)平山浩行
嶋一彦(第三管区海上保安本部特殊救難隊第二隊副隊長)伊原剛志
下川嵓(海上保安庁警備救難部救難課長)時任三郎
角倉大吾(第三管区海上保安本部特殊救難隊第二隊隊長)神保悟志
個人的には大河内さんこと神保さんがうれしかったり(ノ∀`)「臨場」に続いて平沢さんが見られたのも。伊原さん、こういう役が似合いますね。
もし次回作があるとしたら、大輔は隊長か下川さんの補佐になって、彼の志を引き継いだ服部が主人公になるのではないかと予想w

ユナイテッドシネマ豊洲はポップコーンの大盛り無料キャンペーン中。頼んだら凄い事にw醤油バターが美味。



fc2が不調の際はお手数ですがTB用ミラーブログをご利用下さい