夏雪ランデブー 第10話 感想

「私の好きになった葉月君は、どこにいるの?」
公式HPよりあらすじ
本格的に絵本の世界に閉じ込められた葉月は、気がつくと実体のない幽霊化した姿で現世に戻っていた。彼は、そこで葉月(中身=島尾)を「島尾くん」と呼び、楽しそうにふるまう六花を見てショックを受ける。
妄執という言葉がある。
成仏を妨げる虚妄の執念。
まさに島尾君の状態そのもの。彼の六花ちゃんへの執着が、葉月と六花ちゃん自身をも危険に晒す。でも死んだものには歯止めは効かない。どんどんと凄みを増して来る島尾君の言動。彼には人の命の尊厳はなど、もはやどうでも良い事。六花ちゃんと一緒にいる事だけが、彼の望み。
幽霊になってしまった葉月。目の前の自分の身体と店長の会話を聞く事が出来ても、どうする事も出来ない。以前の島尾君と同じ。葉月の存在を消してしまおうとする島尾君の冷酷を突きつけられる。
パステル色の童話の世界、一転してサスペンス劇場の断崖、そして森の中。
次々と変わる舞台。六花ちゃんへの想いを抱いた二人の心の彷徨は止まらない。止める事が出来るのは、今現在の彼女の気持ち・・なのだろうけれど。
人を愛する事は素晴らしい。
でも、ひとりよがりの思い込みは、愛じゃない。
抑えた言葉、抑えた声、低めに響く二人の男の声。そこに甲高い女の声が重なる。切なさが増していく。
STAFF
原作 河内遙
監督 松尾衡
脚本 松尾衡
キャラクターデザイン 谷口淳一郎
音楽 村松健
アニメーション制作 動画工房
CAST
葉月亮介 中村悠一
島尾六花 大原さやか
島尾篤 福山潤
島尾ミホ 冬馬由美
アッコ 三宅麻理恵



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