東京都美術館「メトロポリタン美術館展 大地、海、空4000年の美への旅」

ほんの数十年前に描かれた絵の隣に、紀元前数千年前の遺物が並ぶ。それこそが世界有数の規模を誇るメトロポリタン美術館の所蔵品を見る醍醐味だろう。膨大な蓄積と歴史がそこにある。壮大な時間がそこにある。

呼び物はゴッホの糸杉。
それは道程の終盤に置かれている。当たり前だ、おあずけは長い方が効果的だ。激しく身悶えする如き枝を天に伸ばし、糸杉は沈黙している。挫折を繰り返した果てに練られた強靭なる暗い情熱が、今も画布からほとばしる。
レンブラント、モネ、セザンヌなどの名品も並ぶ。
欧州の美術館館と異なる点があるとすれば、それはアメリカ出身の芸術家の作品が目につく事だろう。この美術館が何処にあるかを思えば当たり前なのだが、日本における美術展のあれこれを眺めるしかない身には、不意打ちの面白さを感じるのだ。

会場で人気だったシロクマさん
テーマごとに別れた絵は、比較しつつみるのも楽しかったけれど、いささかこじ付けの分類もあったような。それも限られた手持ちの札を見比べてのあれこれの入れ替え、主催者側の苦心の跡と思って、興じるのも良いかなと。
惜しむらくは、区切られ過ぎて印象が散漫になってしまった事。
連れがいたので私のペースで観る事が出来ず、感情移入が出来なかった事も原因かとは思います。真剣に見たい時は、何でもひとりが良いですね。そっれは”ぼっち”とかそういう事ではなく、何かと真剣に向き合う時は、1対1が良いという事で。


お土産に買ったジャスミンのチョコレートとジャンジャーキャンディ。チョコは米国製でしたが、キャンディは何故かインドネシア産でした。

静岡県産メロンのブランマンジェ
美術館の2階の「IVORY」でひと休み。

前回は1時間以上待ちでしたが、お茶の時間は空いていました。明るく落ち着いた店内。今度はランチでもしたいものです。



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