映画「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海」感想

パーシーに一つ目の弟が!?
前作では、オリンポスの神々やケイロン役の大物俳優が立派過ぎて、肝心のパーシー達が霞んでしまったのを反省したのか、今回はパーシー達を前面に押し出しての作り。監督もクリス・コロンバスからトール・フロイデンタールへ。大作のふりをするのをやめて、大人も子供も楽しめるファンタジー路線に切り替えたのが、上手くまとまった要因かも。
半神達が力を発揮するシーンが格段に増えていましたね。冒険の途中もそれで盛り上げます。ただ中心となるパーシーとオリンポスを滅ぼそうとするルークの対決が今ひとつなのですよね。

冒険に必然性がほとんど感じられないんです。
予言がどーのと言いますが、使命感に燃えているわけでもない、リーダータイプでもない、積極的なやる気も感じられないパーシーが、熱血ヒーローになるには無理がありすぎるのですよ。先生達が単なる狡猾な小者なのも盛り下げる要因に。その先生達でさえ、パーシーには本気で期待はしていないわけで。
ルークが父親を憎む理由がはっきりしないのも原因のひとつ。オリンポスと世界を破滅させて、自分達がそれから何がしたいか、まったく伝わって来ないので、どうも観ている側としては居心地が悪い。
弟のタイソンが良い存在感を出してました!!
半神とはいっても、神と人間ではなくサイクロプスとの子供(いやぁ、さすが神様。守備範囲が広いです(ノ∀`))。異様な外見で差別されて来た不幸な人生だったのに、心の広い素直な子。神様の子供の割には品性卑しいキャンプの生徒達の中で、彼のけなげさが光ります。パーシーではなくて、最終的には彼が本当の救世主だったりして。
ほら、ハリポタだって、結局の所ハリーは何にも関係なくて、いきなり「お前誰?」的な少年が世界を救っていたではありませんかw

木に変身したはずの少女が人間に戻った時、どうして木はあのままだったとか・・もう、色々と突っ込みたい所は多いのですが・・ハリポタになれないのは、やはりホグワーツのような魅力的な舞台がないからでしょうかね。
期間限定のミルクティ味のポップコーンとコーラで楽しむには良い映画でした(^o^)
Percy Jackson: Sea of Monsters
監督 トール・フロイデンタール
脚本 マーク・グッゲンハイム
原作 リック・リオーダン
パーシー・ジャクソン /ローガン・ラーマン 宮野真守
アナベス・チェイス /アレクサンドラ・ダダリオ 渡辺麻友(AKB48)
タイソン /ダグラス・スミス 木村良平
クラリサ・ラ・ルー /レヴェン・ランビン 田村睦心
グローバー・アンダーウッド /ブランドン・T・ジャクソン 林勇
ルーク・キャステラン /ジェイク・アベル 野島健児
ケイロン /アンソニー・スチュワート・ヘッド 仲野裕
ミスターD /スタンリー・トゥッチ 島田敏
タレイア・グレース /パロマ・クワイアトコウスキー 大津愛理
ヘルメス /ネイサン・フィリオン 宗矢樹頼
グレイシスター メアリー・バードソング 杉村理加
イヴェット・ニコール・ブラウン 青木和代
ミッシー・パイル 鈴木れい子
クロノス /ロバート・ネッパー 石塚運昇
ポリュペモス /ロバート・マイエ
ロン・パールマン 間宮康弘
ジョージ /クレイグ・ロビンソン ふなっしー
ゼウス /ショーン・ビーン(カメオ出演)
ふなっしー衣擦れの音が声優に向いてないと言った宮野君ですが、それはそうですよねw台本をめくる音にすら気を使って、台本をスチームで湿らせたりする位ですしね。まあ、客寄せパンダの某タレントがアクセサリーをチャラチャラといっぱいつけてアフレコして、失笑を買った事もあったそうですが。冗談まじりにでも、ちゃんとそれを指摘したのは、とかく軽く見られがちな声優という仕事への彼なりの自負の表れだったのかも?

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