映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」感想
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繰り返される朝の光景。同じようで何処か違う。
このアニメがカルト的な人気を得たのは、3.11での中断と再開が無縁ではないと思う。昨日まで当たり前だった世界が、こんなにも脆く崩壊する恐怖を肌で感じた目で、待ち焦がれたアニメの終焉を見た時、虚構と現実の喪失感が重なって心の深くに何かが生まれ、その心の底に淀んだものが悪い夢のようにまとわりついて、このアニメの中の明るい少女たちの笑顔に落ちる暗い影から目が離せない、そんな気持ちになってしまうのかも知れない。

平和の中の違和感・・ほむらは思い出す。
まどかを守りたかったのに、そのまどかが犠牲になって、まどかの存在そのものが消えてしまって・・魔法少女たちの哀しい宿命も消えたはずだったのに。
ヲタの食いつきやすい世界の崩壊とか再生とか絶望とか。日常の感覚をはるかに凌駕した話の展開は心地良いものなのだ。つかの間の解放感、きれいなだけの世界、刺激的な異世界、どこまでも失望した自分を見なくてすむ、何もかも忘れられる、自分のいない安心感に満ちた、そんな世界。
あえて、普通の背景は切り捨て、異様な影とサイケデリックな派手な色彩、抽象的なかたちの羅列、妙な歌声、振動、鼓動、不協和音、意味を持たせない言葉。意図的な操縦方法はエヴァと同じでありながら、時代の変化した分、もっと短絡的に抽象的に、そして理解して楽しめる部分を餌として用意して、理解出来ない部分も周到に残して後を引かせる巧妙な罠。

何よりも可愛い女の子たち、何よりもキュゥべえという存在
まどかの為になら、人間をやめてしまってもどんな姿になっても後悔はしまいとするほむらの、歪んだ分だけ世界も歪んで形を変えて。探していた問いの答えが自分にあるという展開は珍しくないけれど、彼女の髪が編まれたり解かれたりするのに応じて、真実から遠ざかったり肉薄したりの流れが見所かな。
でも、疲れるアニメだよね(ノ∀`)
確かにTVや映画2作を見ていた方が良いかも知れないけれど、見ていなくてもあまり大きな影響はないかも知れない。
エンドロールの後にも映像がありますよ。

最後のボロボロになったキュゥべえがいい気味だ(笑)
監督 新房昭之(総監督)宮本幸裕
脚本 虚淵玄
鹿目まどか 悠木碧
暁美ほむら 斎藤千和
巴マミ 水橋かおり
美樹さやか 喜多村英梨
佐倉杏子 野中藍
キュゥべえ 加藤英美里
志筑仁美 新谷良子
鹿目詢子 後藤邑子
鹿目知久 岩永哲哉
早乙女和子 岩男潤子
上条恭介 吉田聖子
中沢 松岡禎丞
百江なぎさ 阿澄佳奈

ユナイテッド・シネマ豊洲併設カフェ「Breathe(ブリース)」にてコラボカフェ開催中

店内にはフィギュアや映画のスチール写真などが展示されています。

ドリンクは5種類。5人の魔法少女のイメージのドリンク。


まどかドリンクとほむらドリンク
まどかのイメージカラーのピンクをたっぷり使用した牛乳で柔らかな印象に仕上げたドリンク。 中に入っているのはいちごゼリー。ほむらの方はブラックな髪色と真っ白で純粋な白を表現。 混ぜるとダークな部分を垣間見られるドリンク。

ドリンクを頼むともらえるコースター

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