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スーパー歌舞伎II「空ヲ刻ム者 ―若き仏師の物語―」感想

☆もるがん☆

空ヲ刻ム者


歌舞伎と現代劇の混じる様は、劇団☆新感線を思わせる。ギャグのベタな入れ方も。だがこちらの歌舞伎は本物だ。 スーパー歌舞伎は、歌舞伎をどう進化させようかの試行錯誤、II(セカンド)は、歌舞伎と異分子の衝突で新しいものを生み出そうとしているような気がする。

佐々木蔵之介達が普通の芝居をする事で、物語が現代に手繰り寄せられ、共感が生まれる。そしてシンプルな演技と対峙する事で、煌びやかな歌舞伎の魅力もより際立つ。人寄せ目的で台詞も危ういお笑いやタレントをぶち込んで、肝心の舞台をないがしろにするのとは違う。

市川右近の存在感が芝居を引き締める。使われ方に、中央で長らくスーパー歌舞伎を支えた人への敬意が感じられる。それは同じく他のスーパー歌舞伎を支えて来た役者達へも。

十和に猿之助が重なる。

新しいスーパー歌舞伎、澤瀉屋を背負う重圧、歌舞伎という複雑な世界。何がしたいのか、何をするべきか、常に模索している姿が。十和の目指すものは、猿之助の目指すものとおそらく同じ、かたちを与える手法は違えども同じ。十和の姿を舞台の上で見せる事は、猿之助の覚悟を見せているのかも知れない。

これから沢山の才能がノミを振るい、更に美しいかたちに仕上げて行くのだろう。ヤマトタケルがそうであったように。

十和 市川 猿之助
長邦 市川 門之助
双葉 市川 笑 也
菖蒲 市川 笑三郎
興隆 市川 寿 猿
喜市 市川 弘太郎
時子 市川 春 猿
吾平 市川 猿 弥
九龍 市川 右 近
   
伊吹 福士 誠 治
鳴子 浅野 和 之
一馬 佐々木蔵之介



新橋演舞場の季節のごはん膳

新橋演舞場の季節のごはん膳 筍ご飯

休憩は2回。1回目は30分、2回目は20分。1回目の休憩にお食事を。ネット予約可能になって便利になりました。こちらの方が歌舞伎座よりも当たりの時が多いようなw

新橋演舞場

冷やし抹茶

各階の売店で売られています。劇場というのは、どうも人が多いせいかホコリっぽく空気が乾燥しているのですよね。そんな時に、冷たくてほんのり甘い冷やし抹茶、ほっとします。席まで持ち帰っていただけるのも良いですねえ。

新橋演舞場

佐々木蔵之介さんちの佐々木酒造のお酒がお土産売り場に。公演限定ラベル。「ハンチョウ」の時もありましたね(^o^)

新橋演舞場新橋演舞場

定番になったチョコレート

歌舞伎のお土産スイーツもお饅頭だけではないのです。


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Posted by☆もるがん☆

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