ブラックリスト 第12話 錬金術師 The Alchemist (No. 101) 感想
リズとトムが養子を迎える日が地近い。育児書の狂信者は育児休暇を取らないリジーを責め立てる。神の御旗を持っていると思い込んだ人間は怖い。そのバイブルも学説が変わればころりと変わるのに。
公式HPよりあらすじ
レッドはリズに、次のブラックリストの凶悪犯「錬金術師」がギャングの情報屋の夫婦、ピーターとキャサリン･マドルチェックを失踪させる契約をしたと連絡。その直後、マドルチェックの自家用ジェットが墜落、二人は焼け焦げた遺体で発見されＤＮＡ鑑定でも彼らだと確認されるが、レッドはそれが「錬金術師」の手口なのだと言い……。
訃報 ルーシー・ブルックス 28歳
レッドが凶悪犯ファイルで調べていた女性。彼女とリジーに何か関係があるのだろうか？どこかの大使館を見張らせているのも気になる。
死んだと思われた悪党が、錬金術師エリック・トレトルのおかげで逃げ延びている。犠牲者の歯型やDNA情報を別の人物に移植して、他人を本人と思わせる。法医学を騙すテクニックを用いる男、冷酷で依頼者も秘密を守るためなら殺す。医学部の落第生、学歴詐称で地位を得るものの、バレて逃走。コンプレックスから闇の商売を始めたのか、己が大物と思いたいがために。
秘密が多すぎるとリズを責める夫。口が上手すぎるのが胡散臭い。リズはどこまで騙されるのか。FBIで働くと決まった時から危険は承知のはず。なのに今更「普通の家庭」だのと言い出すのもおかしい。惚れた弱みで冷静さを失い「仕事をやめる」とすぐに口走るリズの姿を見たら、そんないいかげんな気持ちで仕事するなとレスラーが激怒しそうです。
こんなゴタゴタの状態で、もらわれる子供が可愛そう。自宅で同じような養子縁組を待つ人間達とのパーティを勝手に決めるトム、トムは事ある毎にリズを責めるが、おそらくリズをコントロールするための搦め手の気がする。罪悪感でリズの心を蝕み、リズはすっかり取り込まれている。そのトムにも、どこかの組織の手先らしい謎の女が誘惑に来る。
「弁護士の代理です」
そのレスラーもあっさりと変装した錬金術師の言葉を信じて、大切な容疑者を殺されてしまう。代理と言われても身元の確認位しないのでしょうか。相変わらずゆるゆるFBIです。これでは”秘密基地”がバレバレであっという間に占拠されても仕方ない。
そして元婚約者のオードリーが、今の恋人のタッセル（レスラーのつけた渾名、本名はマイケル）の話を何故か自分のしたがるのに当惑しているレスラー。有能な捜査官（？）もプライベートでは有能とはいえないらしい。オードリーにタッセルとの結婚をやめた方がいいと言おうと会いに行ったレスラーは、オードリーが恋人と別れて自分とよりを戻そうとしていると知る。まあ、女が別の男の相談を持ちかけたら、大抵はこのパターン。プロファイルの専門家ではないとはいえ、その位は気づこうよ、レスラー。
トレトルは妻子を連れて逃走、コンビニに立て篭もる。妻子は彼を嫌っているが、トレトルにはそれが理解出来ない。自分のような素晴らしい人間を妻子が嫌うはずはないと思っているらしい。店内の銃撃戦で糖尿病の娘が重傷を負う。妻子はトレトルの弱点、レッドの言葉は本当になった。娘を助けたい一心で妻は夫を射殺する。トレトルは死んだが、彼の逃がした犯罪者のリストは手に入った。リストをレッドに渡すリジー。これも契約のうちなのだろうか？レッドは妙に急いでいる。
彼の向かった先は・・
FBI側のスパイはミーラだった！？
レッドの真意、トムの正体、内部のスパイ、外部の組織、凶悪犯・・その渦に巻き込まれ、翻弄されるリズ。いつもながらの流れです。いつもながら愚かなリズです。
いきなり「説得する」と飛び出したリズの行動が、結果的にトレトルを射殺させてしまったようなもの。もしこれでリストが見つからなかったら、リズの責任問題だと思いますが。どこが「賢い」のかと。いや、リズが愚かだとわかっていたから、自分の力で有名にしてやろうとレッドは思ったのでしょうか。
THE BLACKLIST
レイモンド・“レッド”・レディントン ジェームズ・スペイダー
Raymond "Red" Reddington James Spader 大塚芳忠
エリザベス・キーン メーガン・ブーン
Elizabeth Keen Megan Boone 甲斐田裕子
ドナルド・レスラー ディエゴ・クラテンホフ
Donald Ressler Diego Klattenhoff 宮内敦士
ハロルド・クーパー ハリー・レニックス
Harold Cooper Harry Lennix 山野井仁
トム・キーン ライアン・エッゴールド
Tom Keen Ryan Eggold 荻野晴朗
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