メジャー・クライムス ~重大犯罪課 SEASON1 Vol.3-5

「クローザー」のスピンオフ。ブレンダ以外は全員同じメンバー。レイダー警部とラスティの物語も見逃せない。
第3巻
第5話 救出作戦Citizens Arrest
数日前に妹とともに誘拐された青年が、遺体で発見されるという最悪の事件が起こる。重大犯罪課はさらなる悲劇を防ぐため、捜査に全力を注いでいた。そして、弁護士である兄妹の父の過去の裁判記録を調べていくと、事件の鍵となる驚くべき事実が明らかになる。一方、重要参考人のラスティーに関してDNA鑑定の結果から、興味深い事実が判明する。
ドラム缶に詰められた遺体。何の策もないくせに自分がすべてコントロール出来ると思っている横暴な被害者の父親、おろおろするだけの母親。レイダー警部は母親と内密に連絡を取り、誘拐事件の詳細を知る。残る妹の救出に奔走する重大犯罪課。ブレンダとは険悪なだけだった検事達もレイダーには協力的。銃器関連の荒っぽい事件にはサンチェスが活躍する。「クローザー」よりもバズも出番が多い。
第6話 目には目をOut of Bounds
ギャング同士の抗争から派生した殺人事件が起こる。捜査を開始した重大犯罪課だったが、レイダー警部は自らのキャリアを潰しかねないほど大胆な手法を使って、事件の解決を図ろうとする。だが、それによりサイクス捜査官の命を危険にさらしてしまうのだった。一方、実の父親の存在を知らされたラスティーだが、会いたくないと言いだす。
愚かなテイラーは自分が偉いつもりで捜査の邪魔ばかりする。手柄は自分のもの、失敗は部下のせい、おべっかで上に立ったろくでなしがいると現場は苦労する。自分の息子の学校で起きた事件を解決して良き父親だとPTAで自慢したい気満々。捜査の途中でサイクスが大怪我を負う。プロベンザはテイラーの前で現場には不慮の事態が避けられぬ事をさとし、彼女だけの責任ではないと暗にかばう。「誰も親は選べません」ラスティは逢った事もない父親に逢うのをこばむ。やっと彼が手にいれた穏やかな生活が壊れるのを恐れている気配。
第4巻
第7話 見知らぬ父親The Shame Game
未成年の売春撲滅運動家が自宅で殺されるという事件が起こる。重大犯罪課は、現場の浴槽に隠れていた未成年の売春婦から情報を聞き出そうと試みるが、簡単には口を割らない。さらに、何者かによって内部情報が漏れたために邪魔が入り、捜査が難航してしまう。一方、児童保護局の担当者がラスティーの父親を連れてレイダー警部の前に現れる。
保護局は「親と居るのが最善」と主張。愚かな親のおかげで不幸になった子供を沢山見ているのに、ルーチンワークをこなす事しか考えていない。不安からレイダーに当り散らすラスティを叱ったのはおじいちゃん的なプロベンザ。”おじいちゃん”のいう事に反省するラスティ。政治家の経歴詐欺、保身のための殺人。おべっかを使いたかったテイラーは当て外れ。
第8話 曖昧な証言者Dismissed With Prejudice
かつて起こった、ある殺人事件の審判から8年がたち、再審の結果、当時は有罪を言い渡された被告が無罪になるという逆転劇が起こる。捜査を担当していたタオは、複雑な思いを抱きながら再び真相を突き止めるべく、事件と捜査を洗い直すのだった。一方、ついにラスティーは父親との対面を果たすが、心の葛藤をぬぐい去れず、いつもの自分らしく接することができない。
8年前の事件、新しい血痕が証拠、娘も証言を翻した。ロス市警は不当捜査と訴えられる。当時担当したタオは複雑。だがレイダー警部達はあらたな殺人の証拠を見つけ出す。被害者は妻だけではなく被害者の愛人。「あの時、お前を殺せば良かった」娘は父を信じまた裏切られた。ラスティと父ダニエル、ダニエルは結婚を控えていた。相手には娘が二人、軽薄そうな男。親子の関する事件とラスティ父子の話が並行する流れ。
第5巻
第9話 盗まれたIDThe Shame Game
クラブで、ある男の死体が発見された。死因は何かの中毒かと思われたが、不審な点も多かった。やがて犠牲者はラスベガス署の刑事だという事実が判明する。調べを進めるうちに次々と新事実が明らかになるものの、その分事件は複雑な様相を見せてゆく。一方、ラスティーは父親と会うようになったが、彼もレイダー警部も父親が信用できる人間には思えず、戸惑っていた。
ポープ本部長から直接命じられた事件。エチレングリコールで殺害された被害者はベガス署の刑事、公用車で来ていた。被害者アダムスの相棒はコナー刑事、二人はID詐欺を追っていた。ノートPCを盗まれた女性が突破口。アダムス刑事は自分の立場を利用して気に入った女をストーカーしていた。相棒はそれを黙認していた。詐欺師教授の声が「レバレッジ」のネイサンなのは詐欺師繋がりか。検死をしながらモラエス先生が楽しそう。以前のシリーズよりも。ラスティの父親はラスティの存在を両親にも話さず、婚約者のアニーのヒモ状態で自分を「辛い立場」だと自分の都合しか言わない自分勝手。ダニエルの婚約者アニーはラスティの不幸な境遇に同情するどころか嫌悪し、ダニエルは自分の結婚を壊すつもりかとラスティに暴力をふるう。レイダーが許すはずはない。
第10話 大事な取引Long Shot
穏やかに進行していたセレモニーで、ある要人が狙撃により暗殺された。重大犯罪課はFBIと力を合わせて狙撃犯を追うことに総力を注ぐ。一方、ラスティーは父親から暴力を振るわれ、それを知ったレイダー警部は重大犯罪課のメンバーの前で父親に、ある取引を迫る。その取引はいつもレイダー警部のやり方に反発してばかりのプロベンザでさえも納得する内容だった。
テイラーは何とか顔を売りたいが市長に無視される小者ぶり。セレモニーでカリー判事が射殺、プロの仕業。イスラム教徒が教育委員会長になるのを良く思わない父兄もいたが標的は判事。判事はマリファナ合法化を推進していた。部屋をデート場所につかっていた管理人の子供が犯人と出会ってしまった。その場は逃がしたものの、スナイパーは目撃者を追っていた。しかし警官が安易に個人情報を教えてもいいのだろうか。FBIは犯人を生け捕りにしたかったが犯人は自ら撃たれて秘密を守ったプロ。レイダーは父親から顔が腫れるほどの暴行を受けたラスティを守るため、逮捕ではなく父のダニエルに親権を放棄させるように取引をさせる。重大犯罪課全員が証人であり、ラスティの家族。ラスティをやっかいものだと捨て台詞を残していくダニエル、やはり父親失格の男だった。やっとラスティは安心して暮らせる生活を手に入れた。
当初は嫌われ者だったレイダー警部だが、ゆるぎない信念と事件解決への手腕のおかげで、重大犯罪課の面々に認められた様子。自分勝手で嫌な女だったブレンダよりも見ている方も楽しい。ラスティとのやりとりにも、ブレンダよりも安定した女性らしい気遣いの出来る人物なのが見られる。他のメンバーも「クローザー」の時よりも一歩踏み込んで描写される機会が多くなった気がする。次シーズンも楽しみなドラマ。
MAJOR CRIMES
シャロン・レイダー メアリー・マクドネル 小林美奈
デビッド・ガブリエル コリー・レイノルズ 竹若拓磨(‐シーズン3)福田賢二(シーズン4‐)
ルイ・プロベンザ G・W・ベイリー 宝亀克寿
アンディー・フリン トニー・デニソン 稲葉実
マイク・タオ マイケル・ポール・チャン 小高三良
アイリーン・ダニエルズ(‐シーズン4)ジーナ・ラヴェラ 藤井千夏
フリッツ・ハワード ジョン・テニー 藤真秀
ウィル・ポープ J・K・シモンズ 佐々木勝彦
ラッセル・テイラー ロバート・ゴセット 石住昭彦
バズ・ワトソン フィリップ・P・キーン 田島裕也
ラスティ・ベック グレアム・ パトリック・ マーティン
エイミー・サイクス キーラン・ジョヴァンニ

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