fc2ブログ

大人の新感線「ラストフラワーズ」感想

☆もるがん☆

ラストフラワーズ

「大人計画」と「劇団☆新感線」の強烈タッグ「大人の新感線」の舞台「ラストフラワーズ」観て来ました☆

作に「大人計画」主宰の松尾スズキ、演出に「劇団☆新感線」主宰のいのうえひでのり。キャストは劇団☆新感線から古田新太、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと他、大人計画から阿部サダヲ、宮藤官九郎、星野源、松尾スズキらに加え、ゲストとして小池栄子。

フィクションと断りがあっても、ヤクザと某国の将軍様をイジり倒すかなりキツい内容。それでも大人計画にしては大人しいとご近所の席の大人計画のご贔屓さんのお話。偽りの民主主義ゴッコにいい加減うんざりした将軍様が自分が初代王となり王国にする事、世襲制を制定する事を宣言。そこに日本の地元ヤクザと在日ヤクザの抗争、複雑で訳ありの親子関係に大家族、公安のエージェント、謎の殺人結社や懐かしの歌手、自分探しの上京少女、マッドサイエンティストに宇宙人にUFOに猿の惑星までぶち込んで、混沌というか闇鍋というか。

いのうえ歌舞伎の場合は、根底に神話や伝承があるのですが、それは一切なし。

そこが一番の違いでしょうか。かなり当て書きも見られて、お馴染みの顔はお馴染みの役回りの色がありましたけれど。役者さんに限っていえば、それぞれの劇団の看板役者揃い、達者なのは当たり前。舞台に出ればさっさと場をさらっていく人達ばかりの個性派揃い。それだからこそ、どぎつい内容でも強引に笑いに持っていけるというか。

背景に映像を多用する演出、最近多いですね。今回はTV画面と舞台というリミックスもあり、舞台上に限定されない広がりを出す効果も。

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン [DVD]

あえて当たらずとも遠からずで言うなら、マイケル・ベイ監督の映画みたいかな。様々な映画やドラマやネタを詰め込んで、力技で最後まで持っていったというか。物凄く良かったかと聞かれると困るのですが、少なくとも席に座っている間、まったく飽きさせない舞台ではありました。

大好きな粟根まことさんはマッドサイエンティストでした。宙乗りまでさせられて、お疲れさまでした☆最近の風貌が疲れたジョニデと元気な千葉繁さんを混ぜたみたいになって来たような。いえ、好きですけどw

開場したてのロビーに、いつも通りのいのうえひでのりさんの姿が。

ビッグダディのパクリの古田さんは美味しい所を持っていくなとか、見ているだけで楽しくなる阿部サダヲさんとか宮藤官九郎さんとか、もうちょっと見たかった松尾さんとか、身体張りまくりの小池さんとか、ずっと身体を張りまくり続けている橋本さんとか・・様々な事を思い出しながら、赤坂ACTシアターの前の階段をゆるゆる降りて行くのが心地良い舞台でありました。

ラストフラワーズ

【一幕】1時間25分 【休憩】25分 【二幕】1時間45分 【計】3時間35分

赤坂ACTシアターにて

作:松尾スズキ(大人計画)
演出:いのうえひでのり(劇団☆新感線)
音楽:東京スカパラダイスオーケストラ

CAST
佐伯三蔵:古田新太
勝場軍一郎/ 軍二郎:阿倍サダヲ
nanana(横山奈々子):小池栄子
勝場典明/ シン・ジョンホン:橋本じゅん
早川速男:宮藤官九郎
ミンス/ 佐伯みよ子:高田聖子
ジョンオク将軍/ ピッグ:皆川猿時
サルバドル:粟根まこと
つげ分析官/ ベク教授/ ヒュンダイ:村杉蝉之介
ミャン:河野まさと
村西五郎:荒川良々
三木田テンホー:山本カナコ
砂漠ひかる:平岩紙
女官スジュン:保坂エマ
犬塚ひろし:星野源
ドンナム:村木仁
セレスティーノ/ オンドルスタン将校:松尾スズキ
教官/ ディレクター他:川原正嗣

映像出演
セレスティーノの母:蒼井優
アナウンサー:中山美穂

ナレーション:木村匡也


赤坂ACTシアターは赤坂サカスの中にあるので、行きは地下鉄から直で、帰りはご飯を食べる場所にも困らないという立地条件の良さも魅力のひとつ。


海南チキンライス

「シンガポール海南鶏飯(ハイナンチーファン)」の海南チキンライス

二つの劇団のコラボの舞台を観た後なので、チキンライスもハーフ&ハーフを注文。蒸し鶏と唐揚げの両方が競い合い、お皿の上に美味を作り出すのが何とも(ノ∀`)

最初からソースをかけて来る店も多いですが、ここはチリソース、醤油、生姜ダレが別皿で来るのがうれしい。「蒸しにはチリがいいな」「唐揚げには生姜ダレが合うんだ」などと即席五郎さんゴッコも出来ます(オイw

ブログランキング・にほんブログ村へ
fc2が不調の際はお手数ですがTB用ミラーブログをご利用下さい
Posted by☆もるがん☆

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply