THE MENTALIST / メンタリスト シーズン5 第14話 感想

ポーカーで負け続けのバートラム局長、ジェーンに秘策を伝授される?
第14話 血の生き残りレース Red In Tooth and Claw
公式HPよりあらすじ
北カリフォルニア大の自然史博物館の実験室で遺体が発見される。遺体は大量の肉食の虫と一緒に箱に入れられており身元特定が難しかったが、小指の指輪から同大学の院生リンダと判明。犯人は博物館の外に運び出せるよう遺体を骨だけにするために、虫に肉を食べさせていたのだ。犯人は同じ科学者か博物館の職員と思われた。
大学の席取り合戦と学者の功名心
人を殺してでも新種発見の栄光を自分のものにしたかった。そのために虫に人を食わしても罪悪感のない。大学の籍と研究費の奪い合いの厳しい生存競争の中で、人として大事なものをすり減らして失ってしまった学者達。
勉学の本来の意味を見失った人間達と、勉強したいのにお金がなくて研修を諦めかけるヴァンペルトの対比も面白い。本物のハッカーから技術を学ぶ事は職場にはかなり有益だが、ポーカーで負けて機嫌の悪いバートラム局長はどんな研修かも聞かず、援助を拒否する。

ギャンブルでの負けが仕事に影響するようでは大した人物でもないし、上にいるだけ邪魔な上司なのが良くわかる仕組み。リズボンもヴァンペルドのために局長を説得しようとはしない。「何とかする」とヴァンペルトに言うが、口先だけの慰めで自身では何にもしなかった。ずっとジェーンの腰ぎんちゃくで彼のおかげで手柄を丸々もらっているだけの彼女も、ボスとしてはどうかと思う人間になってしまった。いつも上司やジェーンの顔色を伺って薄ら笑いをしているだけの人物に。昔は毅然として、ジェーンの行き過ぎた行為や上からの圧力に立ち向かっていたのに。

そこで、ジェーン。
局長の手の内が良い時と悪い時に出る癖を見抜くと、それを逆手に取った作戦を伝授する。そのおかげで雪辱を果たし、気を良くした局長はヴァンペルドの研修の費用の助成を許可してくれる。こういうのを「何とかする」と言うのだ。
記憶を題材にした講義をするという趣向で、大学の講堂で聴衆の中から犯人をあぶりだすジェーン。こういう時の彼は本当に生き生きしている。人を引っ掛けるのが大好き、人の良い笑顔の下に策略を隠して。
このドラマの面白さは、やはりジェーンにかかっている。
彼が楽しそうな時は、ドラマも面白い。
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The Mentalist Season 5
CAST
パトリック・ジェーン サイモン・ベイカー 郷田ほづみ
テレサ・リズボン ロビン・タニー 加納千秋
キンブル・チョウ ティム・カン 喜山茂雄
ウェイン・リグスビー オーウェン・イオマン 江川央生
グレース・ヴァンペルト アマンダ・リゲッティ 斉藤佑圭

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