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映画「ふしぎな岬の物語」感想

☆もるがん☆

ふしぎな岬の物語

ゆるやかなテンポで進む映画

千葉の海に臨む岬の喫茶店。小さな出来事の積み重ねがやがてひとつの流れを作り、ラストへと向かっていく。基本的に良い人しか出て来ない。人生の悲劇も喜劇も、灰汁抜きされて綺麗過ぎる位になっている。リアリティがないというのではない。色付けをしすぎない、過度なウケ狙いやデフォルメはしない方向で作られている。

吉永小百合プロマイド写真集 永遠の輝き

吉永小百合という稀有の女優

彼女は何を演じても無垢で透明なのだ。妻や女主人である前に、ひとりの女性なのだ。それは彼女が役になりきっていないのではなく、その逆。どんな役であっても手元に引き寄せて、ひとりの人間の生き様として、見せてくれるという事だ。

映画プレスシート 「テルマエ・ロマエ」 監督/武内英樹 出演/阿部寛

阿部寛がいい味出してる

最高に格好良い男がダメ人間を演じるというのは卑怯だ、卑怯すぎる。映画であるからの嘘が生きるのはこういう時だ。嘘つきで少し頭悪いが、素直で良い奴。長身と人懐っこい笑顔、力持ちで軽々と荷物を持ち上げる頼もしさもある。外で身体を洗うサービスシーン(?)もあり。ローマの風呂建築技師ルシウスを演じた彼にはその程度はご愛嬌らしい。

最近の小百合映画の常連である鶴瓶もいい

密かに悦子を思いつつ、悦子と問題児の甥の浩司を長年見守って来た役所。他にもベテランの面々が脇を支える。ARATAも井浦新になってからの方が雰囲気がいい。

一見平凡に見えても、人生にはぎっしりと宝が詰まっていると解り始めたら、きっとこの映画を面白く感じられると思う。

入っておいで この里に/この街で/地球が生まれた日(初回生産限定盤)(DVD付)

ブラザーズ5、村のフォーク愛好会にしては豪華過ぎるw


多毛留〈たける〉 (米倉斉加年)

米倉斉加年さんの遺作でもありますね。絵も好きでした。最後に観た舞台は仲代達矢さん主演「ジョン・ガブリエルと呼ばれた男」のフォルダルでした。今回も村の老医師を好演。惜しい人をなくしたと心から言える役者さんのひとりです。

ロケ地の明鐘岬の喫茶店「岬」の探訪記はこちら→ 「ふしぎな岬の物語」のロケ地に行って来ました☆

Cape Nostalgia

STAFF
監督 成島出
脚本 加藤正人 安倍照雄
原作 森沢明夫  『虹の岬の喫茶店』
製作 成島出 吉永小百合
音楽 安川午朗
撮影 長沼六男
製作会社「ふしぎな岬の物語」製作委員会
配給 東映

CAST
柏木悦子 吉永小百合
柏木浩司 阿部寛
竜崎みどり 竹内結子
タニさん 笑福亭鶴瓶
竜崎徳三郎 笹野高史
柴本恵利 小池栄子
柴本孝夫 春風亭昇太
大沢克彦 井浦新
行吉先生 吉幾三
ドロボー 片岡亀蔵
鳴海 中原丈雄
雲海 石橋蓮司
冨田 米倉斉加年
ブラザーズ5 杉田二郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山巌、因幡晃
山本 近藤公園
中山健 矢野聖人
三平 矢柴俊博
佐藤 不破万作
消防団長 モロ師岡
高橋 嶋田久作


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Posted by☆もるがん☆

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