寄生獣 セイの格率 第4話 みだれ髪 感想

話は面白い。だが両親の不自然さが気になる
公式HPよりあらすじ
殺人鬼A事件のその後、普段の生活を取り戻すが新一に元気が戻らない。心配に思った母、信子が新一に話をかけるが誤魔化す様な態度をとる新一。新一の様子がおかしい事を信子は夫の一之に打ち明けると、昔の事故が原因ではと諭される。思わず見る信子の手には古い火傷の傷痕。幼少期の新一との過去が思い出される。
母親が特にひどい。声優も下手で酷い。我が子に何をしたいのか、自分を火傷させた罪で自分に一生縛り付けたいのか。「火傷のことは気にしなくてもいいのよ」の裏にある母親の利己的な気持ちが見え隠れする演出なのか。それも一貫性がない。父親も何でも上の空で他人事。いっそこの手の茶番は割愛した方が緊迫感が増しそうだ。日常のリアル感を出す方法は家族一緒にテーブルを囲んでご飯以外にもあるだろう。
親子の関係については、田宮良子の母親が”田宮良子”が娘でないと見破った事に関して、人間には特殊な能力があるのかと”田宮良子”が疑う話とリンクしているし、妊娠しているのが只の人間である話とも繋がって来るのはわかるが、もう少し新一の家族の会話を整理して欲しかった。

ミギーは3分間程度なら分離可能 今後の戦いに活用されそう
みだれ髪というサブタイトルは”田宮良子”の髪が分裂して複数攻撃を行うのに由来しているのだろうけれど。相手の手数の多い分だけミギーが不利、戦いは望まないミギーの制止を聞かない新一。覚悟もなく力もおよばず、闇雲に敵に突っ込んでいくのは、良くある少年漫画の主人公の行動パターン。だが”田宮良子”は新一とミギーの共生関係に興味を示し、まだ殺さずにおく方を選ぶ。
まだ戦う相手がバケモノだと納得しきれていない新一。姿が人間である事に惑わされて。ミギーのように理屈で割り切れない。それがそうならざるを得ない事態にこれから追い込まれて行きそうだ。嫌でも戦う内に、徐々に割り切れて来た時、自信に満ちた新一になるのだろうか。

原作 岩明均(講談社「アフタヌーン」所載)
企画 田村徹、田村学、成島誉
監督 清水健一
シリーズ構成 米村正二
キャラクターデザイン 平松禎史
音楽 Ken Arai
ミギー 平野綾
泉新一 島﨑信長
村野里美 花澤香菜
君嶋加奈 沢城みゆき
立川裕子 安野希世乃
鈴木アキホ 前田玲奈
田宮良子 田中敦子
浦上 吉野裕行
泉一之 相沢まさき
泉信子 笹井千恵子
長井和輝 浜添伸也

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