メジャー・クライムス ~重大犯罪課 season2 Vol.1-5

メジャー・クライムス ~重大犯罪課

シャロンの別居中の夫ジャック、ラスティのガールフレンドのクリスが登場。遂にブレンダよりも有能とチームに認められたシャロン。

第1巻

第1話 事実は映画より奇なり Final Cut

有名映画監督の妻が、お腹の子とともに殺害され、自宅プールに捨てられた。いつものように夫を第一容疑者として捜査を開始する重犯課だが、しだいに彼の浮気癖が明らかとなり…。一方ストロー事件の重要参考人であるラスティは、新たに登場した、美人だがトゲがあるリオス検事の意地悪な質問に閉口し、証言台に立つことを拒もうとする。検事はテイラーにまで圧力をかけ、レイダーとラスティを引き離そうとするが…

単発の殺人事件と長期のネタとしてラスティ絡みの事件で構成されるらしい。

芸術家気取りの自己中心的な男。妻が殺された。数度の結婚、浮気の繰り返し。元妻、元々妻も絡んでの事件。シャロンはいつも通り、淡々と犯人を追い詰めていく。同期が全員退職、唯一の現役となったプロベンザだが、離婚経験からのアドバイスなら誰にも負けない。

いつもの面々がそれぞれに持ち味を見せる。それがいい。

自分が勝つ事しか頭にない派手なファッションで地味な顔で現場が苦手なエマ・リオス検事。ストロー事件の証人であるラスティに最初から屈辱的な言葉を浴びせかける。不幸な境遇にいた子供をいたわるこういう社会的な心構えを持たない方が裁判には勝ちやすいらしい。当たり前だ、かの地では相手を侮蔑して打ちのめすのが裁判で、人間性など二の次なのだ。だがそれを良しとしない人間もいる。シャロンはラスティを男娼呼ばわりした彼女を許さない。リオスは裁判を有利に運ぶためにラスティをシャロンから引き離そうともする。シャロンは怒鳴らない、やるべき事をする。彼女らしい方法で。

子供を守る、それが大人の役目。

誇張されているとはいえ、かの国の市民の心の荒廃ぶりがドラマにされるようになってから久しい。そんな根本的な事すら失ってしまった国に世界を守れるわけはない。社会の最初の単位は家族だから。

健康診断のためにウォーキングに励むフリン。

第2話 脅迫状 False Pretenses

ゲイの美容歯科医が自宅で妹とともに遺体で見つかった。当初、口論の果てに妹を銃殺した兄が自殺したものとみられたが、それにしては凶器の銃が他人の所有物だったりと、おかしな点が多かった。重犯課は被害者に暴力をふるい離婚される寸前だったという夫を尋問するが… 一方、連続殺人事件の証人として法廷に立つ予定のラスティのもとに、何者かから不穏な手紙が届く。そこに書かれていたのは脅迫とも取れるメッセージだった。

ラスティに脅迫状が来た。相変わらずシャロンへの意地でラスティと彼女を引き離そうと画策するエマ・リオス検事。テイラーはそれとなくシャロンを擁護する。出世欲はあっても家庭人でもあるテイラー、それに意見の食い違いはあってもシャロンの能力も信用している。

カネに困ってアプリで男を見つけて強盗、あげくに殺人。一歩間違えばラスティもそうなっていたかも知れない。そんな事件と重ね合わせて、脅迫されて身の安全のために自由を奪われていくラスティと彼を守りたい一心のシャロンの姿を描いていく。

健康診断のために今度はクレンズダイエットに励むフリン。


第2巻

第3話 密着取材 Under the Influence

タオの密着取材に来ていたテレビドラマの脚本家の前で、突然カーチェイスが繰り広げられる。盗難車で逃走したあげく捕まったのは、身なりのいいメキシコ人の男。男はなぜか血まみれの服を着て、無言を押しとおす。救助できる人命があるのではと気がはやるシャロンたちだったが、盗まれた車の持ち主は無事で、その代わり・・・。そして捜査の様子を見ていた脚本家のジェイソンは、サイクス刑事に一目ぼれしてしまう。

テレビドラマの脚本家が密着取材。何かやらかすかと思ったら、ラスティと仲良しになるし、エイミーと良い雰囲気になるし、これからも登場しそうな気配。事件は麻薬絡み。メキシコでは警察は無力、麻薬カルテルに支配されているので、カルテルに睨まれた人間は強制送還されたら終わりらしい。ラスティは作文の宿題で悩む。自分だけを頼りにして来たラスティは影響を与えた人物は自分しかいないと作文に書き、先生に付き返されていた。

相変わらずダイエットに励むフリン。

第4話 まぬけな証人 I, Witness

2年前に起きた殺人事件の裁判前日、事件の目撃証人としてホテルの一室に保護した男が、翌朝なぜかコンビニ強盗殺人容疑で捕まった。集められた証拠は有罪を示すものばかり。裁判で彼を当てにしていたエマは途方に暮れる。しかも捜査を進めると、2年前の事件も実は彼が真犯人だった疑いが濃厚に。いっぽうラスティは初めて署内に女の子を連れてくる。シャノンはもちろんプロベンザやバズも2人の関係が気になって仕方がない。

プロベンザとフリン、いつものコンビがいつも通りにやらかす回。イカレただけの反省のない男と思いきや、だが彼なりに守りたいものがあった。リオス検事に気があるサンチェス。ラスティに恋人が。上手く言えないなりに良い関係になりそう。ただし不適当な関係ではなく。


第3巻

第5話 別居中の夫 D.O.A

真夜中、突然の侵入者に気づいたラスティは、おびえながらシャロンを起こす。彼女が銃を構えて物音のするほうへ近づくと、そこにいたのは夫のジャックだった。ラスベガスからLAに戻ってくることになった弁護士のジャックは、部屋探しのあいだだけ2人と同居することに。いっぽう重犯課は、15年前、刑務所を出所後に消えた元麻薬犯の消息を追っていた。

ただでさえ悩みの多いシャロン。今度はろくでなしの夫まで舞い戻って来た。夫ジャックはそれなりに魅力のある人物で、プロベンザとフリン達に好かれている。存在を消しても肉親の情は断ち切れず、犯人の姉から居所が割れる。整形して医者になりすましていた。本人は医者として患者に好かれ、妻子と幸せに暮らしている生活を壊すなと勝手な主張。その幸せのためにどれだけの人間の不幸が土台となっているのか。言葉にはしないが、犯人の身勝手さが伝わる描き方。

ラスティは何通もの脅迫状を隠している。シャロンにはまだ黙っている。

第6話 男か女か Boys Will Be Boys

13歳の娘が行方不明になったとの通報を受け、自宅へ向かった重犯課の面々が見たものは、男の子だった女の子の写真。いなくなったミシェルは性同一性障害、つまり女の心を持って生まれた男の子だったのだ。失踪の前週、彼女はトイレで下着を脱がされ、その映像をネットで流されるという屈辱を受けていた。主犯格の少年の取調べ中、ミシェルは哀れな姿で発見される。一方、シャロンとジャックはラスティの性的アイデンティティも気になり始め…。

性同一性障害の少年の話。女の子として生きたいと願う少年の遺体。両親は互いを責め合い、兄は家庭崩壊の苦痛の中にいた。父親の異常な愛の示し方は”娘”への願望の裏返しのようで薄気味悪い。それもミスリードのひとつ。犯人は良くあるパターン。ひとりが自分の生き方を貫くために多数が犠牲になった。人間の価値観はそう簡単には変われない。だがそれ以上に子供は平等に愛される権利がある。兄弟が多かろうと少なかろうと。ただしイジメを何とも思っていないお前は別だ、悪ガキ。ミシェルを辱めてその動画をネットに流して本人と家族を追い詰めた悪ガキ。しっかりと少年院送りになった。ここはいくら司法取引が売りのドラマでも取引で無罪はなしだ。世の馬鹿親と馬鹿ガキが付け上がる。

ラスティはいきずりの悪ガキに「ホ○野郎」と罵られる。傷ついた顔をするラスティ。おぞましい過去、シャロンにも祖父のように慕うプロベンザにも聞かれたくないと調書の同室を拒んだほどの。


第4巻

第7話 偽りの約束 Rules of Engagement

ガソリンスタンドで襲撃事件が起こる。銃弾を免れ逃げた男が出所したての元ギャングだったことからギャング抗争が疑われたが、犯行に使われた車が見つかると事件は別の顔を見せ始める。そして目撃証人として確保された元ギャングの弁護を、シャロンの家に居候中のジャックが担当することに。一方ラスティはクリスの家の夕食に招かれるがどうしても気が進まず、何とかして行かずにすませようと画策する。

ジャックに仕事を与えたものの「妻である事を利用するな」と言いつつ妻のシャロンを利用しまくるジャック。プロベンザ達もジャックの弁護人としての無能さに呆れる。それどころかラスティにも当たる始末。いきなりの豹変ぶりに怯えるラスティ。ラスティがクリスの家のディナーに行きたくないのはラスティがゲイだからだと仄めかすようなそぶりすら見せる。人間としてダメな部分が多過ぎる。

ジャックが夫である事をリオス検事につつかれると、それを逆手に取って犯人の口を割らせるシャロン。彼女の方がやはり上手。あまりにも傲慢で不遜なリオス検事に、さすがのサンチェスも切れる。温厚なバズまで!「相手に敬意を払え」とプロベンザはやんわりと諭すがリオスには通じていない模様。彼女の関心は自分のキャリアだけ。正義ではなく裁判に勝利する事が目的。人間として下衆になるわけです。

ジャックはシャロンの家を出て行く。置手紙を破り捨てるシャロン、彼女らしい。言い訳ではなく態度で示せとでも言いたげに。人生も事件も証拠がすべて。

第8話 悲しみのトロフィー The Deep End

有名な水泳コーチの家で殺人事件が起きた。当初、押し入り強盗に入った若者を正当防衛で射殺しただけの事件に思われたが、殺された若者の両親の話を聞くと、まったく予想外の事実が見えてきた。若者はなんと、コーチのかつての教え子だったというのだ。一方クリスの家に招かれたラスティは、彼女の両親に交際を禁じられる。そして重犯課に突然、クリスの母親が現れて…。

強盗を射殺した水泳コーチのフレイ。強盗と面識がないとフレイは言ったが射殺されたのはフレイの教え子だったマティだった。マスコミはリッチな白人がラテン系の青年を撃ったと人種差別事件にしたがっている。リオス検事は早くその動きを否定しようと出しゃばって来る。マティの残した動画からフレイは教え子に性的虐待をしていたと解る。フレイを起訴するには証拠が足りない。

だが彼の悪事は明らか。差別犯罪ではないとしたい市警の立場も立て、フレイを罰する策略を思いつくシャロン。あえて「児童虐待の噂は否定された」とプレスリリース、マスコミは餌に飛びついた。フレイの犠牲者が続々と市警に詰め掛ける。

マティの父親、離れて暮らす娘の結婚式の出席で悩むフリン。父親の役目が問われる回でもある。マティの父親はやるせなさを銃に込めてしまった。フリンは意地よりも娘の幸せを願い、シャロンがそれを助ける。

ラスティはクリスの両親に交際を禁じられる。クリスの母レベッカが警察に乗り込んで来る。用事は「ラスティをクリスに近づけるな」とお上品に言い渡す事。その場を上手くやり過ごすシャロン。凶悪犯に比べれば、たやすい。そして信頼していた大人に裏切られた子供達の苦悩。マティと自分を重ねるラスティ。ラスティは人との距離感を計りかねている。脆い心を堅固な鎧で包んでいるようで、鎧自身もとても脆い。シャロンは余計な事はしない。今は見守っている。見守りつつ、いつでも必要な手がそばにある事を伝えようとしている。


第5巻

第9話 推定自殺 There’s is no place like home

アパートの一室で男の変死体が見つかった。他殺のにおいを嗅ぎつけた重犯課は現地に乗り込むが、出会ったのは、仲間同士でアパートに暮らす風変わりな老人たちだった。死んだ男は最近このアパートを相続したばかりで、管理人として窮屈なルールを次々と決め、老人たちを追い出そうとしていたのだ。一方ラスティは自分に好意を寄せているらしいクリスに戸惑い、どうにかして彼女を傷つけずに一定の距離を置こうとするが…。

射撃の検定が失格になり、デスクワークに追いやられる瀬戸際のプロベンザ。そこで老人ばかり住むアパート”ロスト・ホライズン”の殺人事件。70年代の事件ドラマの関係者だった老人ばかり5人。死んだエドは税関職員。ナッツアレルギーで死んだ。エドを調べていたというスカーフェイスことエバンス監察官の倉庫から大量の偽造ブランドが発見される。エドが死んだ日にスカーフェイスが来たと証言する老人達。エドは嫌がらせをして老人達を追い出そうとしていた。FBIに密輸の証言をするのと引き換えに愛すべき老人達は最低限の刑に。老女の眼鏡をちゃっかり借りて射撃の検定に合格するプロベンザ。何の事はない、老眼のせいだった。

第10話 情報提供者 Backfire

ストリップクラブで働いていた若い娘が走る車から突き落とされて殺された。何者かの通報により捕まった犯人は、大きな犯罪の影をチラつかせ、情報提供の代わりに大幅な減刑を、と取引を要求する。全貌の見えてこない事件に翻弄されるレイダー警部たちは、何とか犯人との取引以外で情報を得ようとするが…。一方クリスと距離を置きたいラスティは、ついに複数の脅迫状を受け取っていることを彼女に告白する。

ブレンダの名を出して、彼女ならもっと上手くやれるというテイラーにフリンたちが噛み付く。彼女がいた時は彼女のやり方が最高だと思っていた彼らが。直感や自白に頼らない、シャロンの合理的なやり方の良さをいつのまにか認めるようになっていた。

若いショウFBI捜査官が守ると安請け合いした若い娼婦が殺された。守ると言われた証人が殺された。恋人も殺された。聞いていたラスティは動揺する。そして複数の脅迫状の事をクリスに打ち明けるラスティ。クリスを巻き込まないために別れを切り出す。

「クローザー」ではブレンダのわがままに引きずり回される面々が面白くもあったが、あまりにも度が過ぎてしまい、後半は見ているのが苦痛な時が多くなったのも事実。刑事ドラマとしても穴だらけだった。今もドラマの上だけで通用する判例もあるだろうが、不快さが減った分、見やすくなった。シャロン・レイダーも登場時は内部監査官という事もあり、あまり可愛げがなかったが、立場が変われば彼女の思慮深さと有能さが立派な魅力になっていった。

スピンオフではあるけれど、こちらのシリーズの方が好きになりそう。

MAJOR CRIMES

シャロン・レイダー メアリー・マクドネル 小林美奈
ルイ・プロベンザ G・W・ベイリー 宝亀克寿
アンディー・フリン トニー・デニソン 稲葉実
マイク・タオ マイケル・ポール・チャン 小高三良
フリオ・サンチェスレイモンド・クルツ 日向とめ吉
エイミー・サイクス キーラン・ジョヴァンニ
ラッセル・テイラー ロバート・ゴセット 石住昭彦
バズ・ワトソン フィリップ・P・キーン 田島裕也
ドクター・モラレス ジョナサン・デル・アルコ
フリッツ・ハワード ジョン・テニー 藤真秀
ラスティ・ベック グレアム・ パトリック・ マーティン


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