蒼穹のファフナー EXODUS 第2話 希望の名は 感想

寂しそうな顔の人形ばかりの物語。もうしばらく見てみよう。

公式HPよりあらすじ
フェストゥムに追われる人類軍輸送機救援のため、ファフナーの出撃が決まった。2年ぶりの戦争。だが、広登たちは気負う事なく、笑顔を見せながらファフナーに乗りこんだ。 敵はスフィンクス型1体。ファフナーは、広登、里奈、暉、芹、そして真矢の5機。 優勢に戦闘を進めるファフナー部隊だが、経験を積んだ敵は新たな戦い方を学び、仕掛けてくる。 優勢だった戦いも、やがて劣勢へと追い込まれてゆく。島のパイロットたちは見た事もない敵の戦法に戸惑う。そこへ、思いがけない増援が合流。広登たちを援護しはじめた……！

前半は戦闘、後半は二人の少女の邂逅と今の世界の説明。

戦闘はエヴァ、敵は使徒。そう思えるのは多くのパロディの集合体であったエヴァが歳月の経過の中でオリジナルと認識されるようになったから。そしてエヴァ自身がパロディの対象となった。淡々と叫ぶ声が木霊する司令部、コアを壊すと消滅する敵。



おそらく総士も一騎も死ぬのだろう、死ぬまで戦うしかないのだろう。

ミールなど特殊な単語を散りばめて、作られる世界は日常と非日常が同居している設定。かつての英雄は料理を作っていたが、平穏だった店は軍靴で踏み荒らされる。うわべだけの平和はミールと交信可能な少女達の出会いで崩壊する。そう匂わせるセリフばかりが繰り返される。

次世代のパイロットは頼りない。作り物の戦争の中で嬉しげに”戦争”と口にさせる意図はどこにあるのか。風呂敷はどんどん広がっていく。これもエヴァと同じ。どんなたたみ方をするのか、それとも本家と同じで見知らぬ世界がやって来て、少しだけ悲しそうな顔だけしてみせて終わるのか。

それにしてもキャラが多すぎる。髪型と声がなかったら・・そうか、これは同じタイプの人形で語られる人形劇。元となる人形はひとつだけ。正確にはふたつ、♂と♀。鬘をつけて化粧して衣装を着せれば出来上がり。

寂しそうな顔の人形ばかりの物語。もうしばらく見てみよう。
そうだな、見覚えのあるミサイルの軌跡のためにも。



STAFF
原作　XEBEC
監督　羽原信義
シリーズ構成　冲方丁
キャラクターデザイン　平井久司
メカニックデザイン　鷲尾直広
音楽　斉藤恒芳　ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
アニメーション制作　XEBECzwei

CAST
皆城総士　喜安浩平
真壁一騎　石井 真
遠見真矢　松本まりか
堂馬広登　佐々木望
立上　芹　福圓美里
要　咲良　新井里美
近藤剣司　白石 稔
西尾里奈　白石涼子
西尾　暉　梶　裕貴
御門零央　島﨑信長
鏑木　彗　小野賢章
水鏡美三香　石川由依
真壁史彦　田中正彦
溝口恭介　土師孝也
遠見千鶴　篠原恵美
羽佐間容子　葛城七穂
羽佐間カノン　小林沙苗
要　澄美　石川　静
西尾　行美　京田　尚子
ナレイン・ワイズマン・ボース　大友龍三郎
ウォルター・バーゲスト　置鮎龍太郎
ダスティン・モーガン　中村悠一
ジョナサン・ミツヒロ・バートランド　岡本信彦
ビリー・モーガン　森田成一
アイシュワリア・フェイン　潘めぐみ
キース・ウォーター　宇乃音亜季
エメリー・アーモンド　佐々木りお
陣内　貢　鈴木達央
将陵佐喜　浅倉杏美
堂馬　舞　世戸さおり


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