(終)相棒 season13 第19話 ダークナイト 感想

色々酷かった・・・(苦笑)
公式HPよりあらすじ
犯罪者だけを狙った連続暴行事件が発生。犯人は、警察の手が及ばない隠れた悪党に制裁を加える「ダークナイト」と呼ばれる人物と思われた。ダークナイトは、ここ2年足らずの間に、制裁目的と思われる同様の事件を5件起こしており、世間の注目は高まるばかり。右京(水谷豊)も、ダークナイトが一体何を目指しているのか興味をひかれている様子で、独自の捜査に乗り出す構えだった。そんな中、政務活動費の不正流用疑惑が持ち上がっている都議会議員が暴行される事件が起こる。目撃証言などから犯人はダークナイトと思われたが、今回は被害者が初めて死亡してしまう。享(成宮寛貴)は模倣犯の可能性を疑うが、右京はその説を「全面的には支持できない」としながらも、被害者がこれまでの人物像とは違う上、犯行が殺人にまでエスカレートしていることに違和感を覚えていた。 果たしてダークナイトとは一体何者なのか? それは正義か?悪か? 右京と享、相棒としての3年の月日が問われる最後の事件!あなたが目撃するのはシリーズ始まって以来の衝撃的な結末!
ゲスト:鈴木裕樹、瀧川英次 脚本:輿水泰弘 監督:和泉聖治
誰か止める人はいなかったのか。
誰もいないとしたら、相棒制作陣そのものの凋落が確定という事で。陳腐なダークヒーロー願望、陳腐な白血病ヒロイン、おまけに妊娠てw パロディや同人で使い古されたようなネタをここで持ってくるセンスが酷過ぎる(^^;
石坂浩二さんがいなかったら撃沈していた。
その中で石坂浩二さんの演技が、素人学芸会脚本をTVドラマの領域まで戻してくれていた。石坂浩二さんを最後まで生かす事が出来なかった相棒だが、ご本人が役者としての格で相棒を救ってくれた。石坂さん、ますます好きになりましたよ。
これは昔「ネウロ」という酷いアニメを子安武人さんひとりで何とか成立させていたアレを彷彿とさせる出来事。役者としての真価は窮地でこそ解るという。
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カイト君=ダークナイト
この公式をイコールで見られる人は誰もいなかったのではないかと。この3年のカイト君のキャラ設定とのあまりのブレの酷さに、あっけにとられた人が多かったのではないかと。もし成宮という役者(?)が、チャラ男とダークな男の演じわけが出来たのだったら、評価はまた違っただろうけれど・・結局、刑事になりたいのだのとほざいていた甘えたボンボンが、父や出来の良い兄への劣等感と反抗から、勝手に決めた標的をボコってうさばらしていたという。そこには何の正義感も感じられない。最後まで家族に迷惑をかけて、親の権力に甘えて、右京さんにお別れを言いにイタミンたちをこき使うなんて。どこまで大人になれない奴なのかと。
ここは普通の脚本なら、鉄格子の中で反省するカイト君。その姿とオーバーラップして旅立つ右京さんでいいじゃないですか。それなら少しはカイト君も浮かばれたと思うのに。


親友の意思を継ぐために旅立った亀ちゃんの潔さ、自分の信念と警察内の陰謀で選択を迫られた神戸の苦悩、カイト君の最後にはそんなものは何もない。水谷天皇の逆鱗に触れてカイト君が斬られたという噂を信じたくなるような結末。
唯一の救いは、大河内さんを登場させてくれた事。
ずっと待っていましたよ!!!
次シリーズがあるとしても、また旅先で新相棒と鉢合わせするような、自己のパロディをやらかすような展開だけはやめて欲しいものです。
ところでCMがバンバン入る「王妃の館」なのですが・・

誰も見たことのない右京さんという事ですか、あれってレオナール・フジタのデッドコピーですよね、そうとしか見えません。なので新鮮味がまったく感じられなくて困ってます。どうせなら岡本太郎にでもなれば良かったのに。

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