BONES -骨は語る- シーズン9 Vol.8-10

ホッジンズに兄がいた!?
第8巻
第15話 ある令嬢の死 The Heiress in the Hill
地中に埋められた死体が発見され、周囲の土ごと研究所へ運ばれてくる。遺体は液体で溶かされ、足の指が切断されていた。被害者は女子大生のローレンと判明。裕福な父親や継母と一緒に暮らしていたが、誘拐されていたことが露見する。遺体発見後も身代金要求のメールが届き、憤る父親。複数の容疑者が浮上する。一方、ある精神科の療養施設にホッジンズの兄が入院していることが判明。彼は突然浮上した兄の存在に動揺するが…。
今回の助手はフィッシャー君。7万5000ドルの小切手。ボーンズの小説を印税。男性至上主義のブースは面白くない。ホッジンズには兄ジェフリーがいた。両親が施設に入れて統合失調症の息子を遠ざけた。しかしペラントにおかげで財産を失ったホッジンズには彼を施設に入れておくお金がない。このふたつのフリで小切手の使い道はすぐに解る。ホッジンズは受け取らなかったが。借金をして兄の治療費を作った。小切手はボーンズとブースの共同名義口座に。ブースの提案でお金は戦傷軍人の会に寄付する事に。初めて会った兄は母に似た目をしていた。ジュール・ベルヌが大好きで話が合った。陰謀論者だった。だが兄は突然暴れ出した。ホームから移動させられると思い込んで失踪した兄。ホッジンズは兄を探し出す。警戒する兄に両親の写真を見せる。「海底二万里」を楽しそうに暗誦する兄弟、お父さんがいつも読んでくれた本。それが二人の絆となった。事件は自作自演の失敗。父親は若い義母に夢中、だが義母はトレーナーと浮気、家を出たかった娘。それにしても杜撰で荒っぽいやり方。娘の仕業、妻の浮気を知った大富豪がどうしたかは描かれていない。
第16話 湖に沈んだ希望 The Source in the Sludge
湖でバッグに入った死体が見つかる。中にはヤツメウナギが入れられていた。骨に残っていた骨折治療用のピンから、被害者はアフガニスタンからの政治亡命者サリーと判明。彼女の兄を訪ねたブースはそこで戦友のCIA局員ダニーと遭遇する。彼女はCIAの協力者だった。彼女が平和を訴える動画を見て、テロリストによる報復殺人を疑う一同。拷問の痕跡も発見される。一方デイジーは博士号の口頭試問に落ち自信を失っていたが…。
デイジーは絶不調。元々自信過剰だったので立ち直ればまた元の木阿弥。デイジーより更に自信過剰のボーンズは自分が何でも出来ると思っているのに、保険会社の評価がブースの方が高いのが気に食わない。見つかった遺体は白人と他の人種の特徴を併せ持っていた。被害者サリーはアフガニスタンからの亡命者、兄アジーズの所へ行くとCIAのダニーがいた。ダニーは爆弾犯のイブラヒムを確保するためにサリーを工作員にした。ヤツメウナギを遺体に入れるのはイブラヒムの手口。ダニーはあくまでもイブラヒムはCIAが殺したと主張。イブラヒムは最悪のテロリスト、カメレオンと呼ばれどこにでも潜り込む。ダニーとサリーは愛し合ってた。兄が犯人か?ヤツメウナギから出た手がかりが決め手となる。犯人はテロの情報と引き換えにアメリカ政府から無罪放免と1000万ドルをもらう。殺されたサリーの件では罪に問われない。意気揚々と悪人は自由を満喫する。それがアメリカ。だがブースとダニーは司法からは独立した軍事上の罪状で犯人を罰する道を見つけ出す。自分の悪行を「ビジネス」だと嘯いた男はそのビジネスで破滅する。
第9巻
第17話 浄化槽の遺体 The Repo Man in the Septic Tank
浄化槽の中から男性の遺体が見つかり、ブレナンはタンクごとラボへ運ばせる。皮膚に残っていたタトゥーから被害者は受刑歴があるベニーと判明。ブースは保護観察官から事情を聞く。ベニーはローンの支払いが滞った車を取り立てる仕事をしていた。頼りになる働き手だったと語る雇い主の女性。一方ラボではキューバからの政治亡命者、ロドルフォ・フエンテス博士が実習生として働くことに。自信家でセクシーな彼をもてあますブレナンだったが…。
またも自信過剰研修生登場。キューバでは博士号は持っていても米国では通用しない。それで研修生に。亡命者なので政府から押し付けられた模様。ボーンズと寝たいというようなフェロモンだしまくりの男。元々エロエロ下半身のアンジェラは夫が隣にいてもフエンテスに色目を使う。前科者を雇う人間は少ない。雇って真っ当な仕事をさせない者もいる。本人は更生したくても犯罪を強要された。逆らって殺された。
第18話 クズの中の遺体 The Carrot in the Kudzu
研究所に全身を植物のつるで覆われた遺体が届く。ブレナンはクラークたちと共に調査を開始。被害者は俳優のジョーと判明する。彼は「ベジ・タ・ビルズ」という子供向けのテレビ番組にニンジン役で出演していた。ブースたちは共演者の弟や、制作関係者、ニンジン役の後任、彼の熱烈なファンなどから話を聞く。そんな中、娘の誕生日が近づき、ブースはパーティーを提案。誕生会を開いてもらった経験がないブレナンは戸惑うが…。
クラークが酷い小説を書いて皆に感想を強要する。こういう場合は賞賛しか求めていない。誕生日会もそうだが、ブースは自分の趣味を強引に人に押し付ける傾向がある。ボーンズがいつも折れる。ブースにはそれを気づかないふりをする狡猾さがある。いつも”愛”を口実に。
第10巻
第19話 骨壺の中の富豪 The Turn in the Urn
ブレナンはブースを連れ、発掘のスポンサー、トッド・ミルガの葬儀に出かける。しかしそこにトッド本人が登場。調査の結果、彼の道楽の手配をしていたダニエルという男がトッドとして火葬されたことが分かる。ブースはトッドを疑うが、彼は薬物依存症のリハビリで中米にいたと主張。彼の母親や恋人、古美術品のディーラーなどが浮上する。一方、特製ソースの販売で大金を手にしたフィンは恋人ミシェルに高価な腕輪を贈るが…。
アバーナシー君とカミールの娘ミシェルとの別れ。大金を手に有頂天のアバーナシー君、さっそく無駄遣いばかり。ミシェルとは価値観のずれが大きくなって。ミシェルは大学で共感出来る相手を見つける。大富豪の倫理観の欠如、金持ちへの嫉妬を正義にすり替えるブース。お金は大きな力も手に出来るが、お金だけでは解決出来ない事もこの世界にはあるという話を説教臭くしないのが良い所。しかし神への敬謙がどーのというわりに、芸術や歴史に敬意をはらわないブースの性格は酷い。大味なアメリカン男の典型という事か。聖杯を乱暴に扱い、それをFBIだからと職権乱用でねじふせる。金持ちの特権には怒るくせに、自分が行使するのは良いという自分に甘い人間。ボーンズの事を色々いうが、彼の方が父親としては失格かも。
第20話 生きるための選択 The High in the Low
国立公園の木の幹の中から折りたたまれた遺体が見つかる。復顔により被害者はアビーという女性と判明。全身性エリテマトーデスを患っていたことも分かる。彼女は痛みの緩和のため医療用大麻を使用しており、その大麻を扱う薬局で働いていた。ブースとブレナンは店を訪ね、責任者の医師に話を聞く。ラボではユーイング肉腫を治療中のウェンデルが仕事に復帰。一同の歓迎を受けるが、彼もまた医療用大麻を使っていることが判明し…。
ウエンディル君は化学療法でスキンヘッドに。復帰した彼をみんなは温かく向かい入れる。試験を控えたブース、他人の助言を受け入れない。芸術も文学も解さず、野球とビールが最高の人間なのに自分は素晴らしい男と思っている。頭脳自慢のボーンズと似合いのカップルだ。筋肉と脳味噌。州によっては合法でも連邦法では医療大麻は違法、ウエンディル君は連邦の機関であるジェファソニアンにはいられない。カミールは彼を解雇する。ホッジンズ達は怒る。被害者は依存性の少なく薬効の高い大麻を売っていた。自分は模範生、優秀な自分は何をやっても許されると思い上がった人間が犯人。自分が優秀と思い上がった人間が大勢登場するドラマだが、そんな欠けた人間にも救済はある。その人物に狡猾さと悪意がない場合は。社会病質者は別として。ブースとボーンズの尽力でウエンディル君は証拠に触らない事を条件にジェファソニアンに雇用される。彼のオフィスを用意するカミール。
CAST
テンペランス・ブレナン 法人類学者 エミリー・デシャネル 湯屋敦子
シーリー・ブース 捜査官 デヴィッド・ボレアナズ 木下浩之
アンジェラ・モンテネグロ ミカエラ・コンリン 北西純子
ザック・アディ エリック・ミレガン 青木誠
ジャック・ホッジンズ 博士 T・J・サイン 鈴木正和
カミール・サローヤン 博士 タマラ・テイラー 高橋理恵子
ランス・スイーツ 博士 ジョン・フランシス・デイリー 近藤隆
キャロリン・ジュリアン 検事 パトリシア・ベルチャー 磯辺万沙子
デイジー・ウィック 助手 Carla Gallo 斉藤梨絵
ウェンデル・ブライ 助手 Michael Grant Terry 真仲恵吾
クラーク・エジソン 助手 ユージン・バード 利根健太朗
コリン・フィッシャー 助手 ジョエル・ムーア 落合弘治
アラスト・バジリ 助手 ペジ・ヴァーダト
フィン・アバーナシー 助手 ルーク・クラインタンク
マシュー・ブレナン 父親 ライアン・オニール ふくまつ進紗→小山武宏

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