SCORPION/スコーピオン 第2話 バイオハッカー Single Point of Failure  感想

SCORPION

頭が良すぎたために教師に憎まれ、理不尽な体罰を受けるウォルター少年。彼を救ったのは姉のメーガンだった。

公式HPよりあらすじ
知事のレーンの娘ヘレナが謎の熱病で瀕死の状態になり、チーム・スコーピオンが出動する。疾病管理センターの調査でもウイルスの特定ができず、唯一陽性反応が出たのが、普通の風邪だった。また、ヘレナのPCにウイルスメールが送られており、「娘の病気はお前のせいだ」というメッセージがスクリーンに映し出されていた。


ウォルターの姉メーガンは難病で苦しんでいた。

介護施設からのメーガンの病状が進んでいるという手紙。
ウォルターの様子がおかしいと気付くペイジ。

ラルフは天才ぶりを発揮、電子体温計にハッキングして発熱を装い、スコーピオンのアジトに来ていた。ウォルターは即座に見破る。ペイジは怒るが、ラルフのような子供が学校で受ける仕打ちを熟知しているウォルターは、時計を見て針の進み具合で三角関数の公式を作るようにラルフに助言する。彼が授業に退屈せずに平穏な時間を過ごせるように。

ケイブ捜査官からの連絡、州知事宅に隔離された少女。

潔癖症のシルヴェスターは怯え、トビーのスマホのストレス警報が鳴る。ハッピーは悪態をつく。ケイブは3人に車で待機するように指示、ウォルターとペイジだけを中に入れる。さすが天才を良く知るケイブ、無駄に騒がれたくないだろうし。

少女はレーン州知事の娘ヘレナ、彼女は未知のウイルスに侵されていた。

CDCにも不明なウイルス。娘のPCに送られて来た「お前のせいだ」という州知事への脅迫メール、娘の病気も犯人の仕業なのか。脅迫者を特定するために、ケイブはウォルターを呼んだのだ。ここでペイジがさっそく手腕を発揮する。渋るウォルターをいなし、仕事を進める。

特定のPCへのウイルス、特定の人間へのウイルス

ウォルターはバイオハッキングと断定、PCへのウイルスはとあるハッカーのたまり場から送られたのを突き止める。ケイブと乗り込んだスコーピオン、トビーは挙動不審の男を即座に見つける。彼は匿名の人物に頼まれただけだと言い張る。送ったメールは4通。ヘレナの娘の他に3人の子供。親はすべてブラクスコ製薬の社員。州知事になる前の事件が今回の原因。レーンは危機管理の仕事で脊髄性筋意縮症(SMA)の特効薬と有望視されていた薬に関わっていた。だが喘息の治療の方がカネになるため、会社はそちらの開発にシフト、SMAの研究は打ち切られた。その恨み。知事はカネのためにやって何が悪いというアメリカ思考丸出し。姉の病が進行中のウォルターは知事を冷たく見ている。理性的な彼は「カネのため=正義」というこの国の思考を理解はしている。

天才でも姉の病気は治せない。昔の無力感を思い出したウォルターが感情的になる。いつも冷静なはずの彼が。仲間達も暴力的行動をみせる彼にあっけに取られる。

製薬会社は守秘義務を掲げて治権者のデータを渡そうとしない。ケイブからの圧力も効果なし。資料は外部のネットから遮断された場所にあり、ハッキングも無理。裁判所命令を取るには24時間かかる。ヘレナの残り時間は1日ない、それでは間に合わない。ウォルターは作戦を立てる。持ち出せないなら”全部記憶可能”なシルヴェスターに覚えさせるという天才ならではの作戦。

会社のセキュリティは厳重、ハッキングは出来ない。ウォルターは会社の向かいの宅配サンドの店の注文用サイトにトロイの木馬を仕掛け、社員が社内から注文をした時にネットに侵入、社員IDを偽造する。本人をハッピー達が社外におびき出し、シルヴェスターが入る。侵入がバレて警備員に追われてパニックのシルヴェスター、ウォルターはどうにも出来ない。ペイジが上手くなだめて脱出させる。

容疑者の候補は50名。

トビーは一番多くを失った者として資産と婚約者を失った男に目星をつけるが、ケイブは娘を失った男が怪しいという。大きな喪失感、激しい感情、それが犯罪の引き金になると。感情、それは彼ら天才の苦手分野。

天才でも人間は人間。トビーは元婚約者を諦め切れず、ストーカーまがいになっている。相手はすでに恋人がいるらしいのに。他人の行動は読めても気持ちが割り切れるわけではない。ハッピーは2歳の時に父親に置き去りにされた。人は裏切るが機械は裏切らない、それがハッピーのモットーになった。シルヴェスターは両親と10年も口を聞いていない。

人との繋がりが苦手な彼らが、やっと見つけた居場所。それがスコーピオン。

ケイブの指摘したロバート・リクターは微生物学の教授。彼ならバイオハックは可能。リクター教授の部屋を捜査すると証拠が出て来た。標的にだけ効果があるように改造したウイルスを小型のスプレーで噴霧する。ウォルターは彼が改造したウイルスのデータを発見、CDCで解析して解毒剤を作るようにケイブにいう。

ほっとしたのはつかの間、5番目の標的が判明する。

それは州知事自身、心臓を直撃する改造ウイルス。娘の解毒剤を餌におびき出された州知事。チームは州知事とリクターのいる場所を見つけ出す。駆けつけたが一歩遅くウイルスが噴霧される。シルヴェスターの計算では州知事がウイルスを吸い込むまで10秒、ウォルターは防火用のスプリンクラーを作動させてウイルスを叩き落とす。

ペイジ達はリクターとケイブの会話を聞いてしまう。
娘を失ったのはリクターだけではなかった。

初給料をシルヴェスターは恵まれない子供達に寄付する。研究室や勉強ではなく”楽しいこと”に使って欲しいと。ウォルターは施設の姉に会いに行く。初給料をもらった事を報告する。そしていつか自分がメーガンの病気を治すと。ギャンブルをするトビーに元婚約者からメッセージが入る。借金の事は気にしない、もう連絡しないでくれと。

ペイジはラルフに望遠鏡を買ってやる。屋上でのバーベキュー、ペイジはケイブに肉を焼く間、ラルフを見てくれるように頼む。ペイジのケアはケイブも対象となる。ハッピーは機械には緻密でも肉の焼き加減はアバウトらしいw

望遠鏡に夢中のラルフ、見守るペイジ。

「家族を持つと人は弱くなる」とケイブはウォルターにいう。「知ってる」とウォルターは答える。ウォルターがメモを所望した時にケイブが落とした古びた写真をウォルターは見逃していない。だが見ないふりをする。普通が苦手のウォルターでもそれ位の配慮は出来るのだ。「だが、いいものだ」というケイブ、「知ってる」と答えるウォルター。

事件の流れの中に、チームの面々の事情を挟み込んだ構成が上手い。事件とそれぞれの関係性も上手い。いい脚本。事件とプライベートとの緩急もいい。いいな、こういうドラマ。もっと見たい。

吹き替えで見ている。天才だけど良い具合にやさぐれているウォルターに銀さんの杉田ボイスが似合う。

All I Want (Diplo Remix)" by Dawn Golden / "Looking Too Closely" by Fink

ウォルター・オブライエン 
エリス・ガベル/Elyes Gabel 杉田智和 天才ハッカー
ペイジ・ディニーン 
キャサリン・マクフィー/Katharine McPhee 小林沙苗 シングルマザー 
ケイブ・ガロ 
ロバート・パトリック/Robert Patrick 谷昌樹 国土安全保障省特別捜査官
トビー・カーティス
エディ・ケイ・トーマス/Eddie Kaye Thomas 福田賢二 天才行動心理学者
ハッピー・クイン
ジェイディン・ウォン/Jadyn Wong 田村聖子 機械工学の天才
シルヴェスター・ドッド
アリ・スティダム/Ari Stidham 原田晃 天才数学者、潔癖性で臆病


ウォルターは「普通はわからない」と言いながら、会社を作って天才達を仕切るリーダーシップや給料を支払う事務的な能力はちゃんとある。BAUのリードも彼となら友達になれそうな気がする。頭の回転速度も合うだろうから、話やすいだろうし。いちいち説明しないとならない相手と話すのは大変だよね。何手も先まで読める彼等には、”普通”の会話はスローモーションのようなものかも。

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