映画「天空の蜂」感想

やっぱり邦画は駄目だな。
ザルのセキュリティ、何もかもうやむや、キャラクターの個性も背景もスカスカの脚本。子役が一番上手い。洋画の何かで見たような映像、震災と原発の危険性をまったく無視した自衛隊の美談のみ匂わせるとって付けたようなラスト。政治関連は天下り理事と所長のやりとりのみ、社会派的な掘り下げは皆無。フクシマがこれだけ問題視されているのに、これだけ?というお粗末さ。子供から目を離した自分の責任はスルー、父親に責任をなすりつける母親。こんな女とは離婚した方が主人公は幸せだと思えるような酷さ。
モールス信号には和文と欧文があるわけですが。
当時ですら廃れていた和文を何故?
モックンのプラトーンごっこも失笑もの。
世界よ、これが日本の映画だ。
メンヘラ女がいとも簡単に崩壊させてしまう”綿密な”計画、パートナー選びは慎重にしないとね。
監督 堤幸彦
脚本 楠野一郎
原作 東野圭吾
音楽 リチャード・プリン
主題歌 秦基博「Q & A 」
配給 松竹
湯原 江口洋介
三島 本木雅弘
赤嶺 仲間由紀恵
雑賀 綾野剛
佐久間 光石研
今枝 佐藤二朗
根上 やべきょうすけ
高坂 手塚とおる
野村 松島花
篤子 石橋けい
芦田 竹中直人
関根 落合モトキ
湯原高彦 田口翔大(成人 向井理)
上条 永瀬匡
筒井 石橋蓮司
中塚 國村隼
室伏 柄本明
こういう重厚な映画をこの監督に撮らせる事がまず間違っている。SPECみたいな薄笑いの作品になるのは確定してたのに。あれはあれでひとつの芸風だからともかく、この監督を持ち上げねばならない所に、すでに病巣がある。
監督のせいだけではなく、脚本にも責任があるけれどね。
東野圭吾、立て続けに良作を酷い出来の作品にされて、そろそろ怒ってもいいじゃないだろうか。それも本の宣伝と割り切るプロ作家なのだろうけれど。

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