CSI:15 科学捜査班 第11-14話 感想

まだまだギグ・ハーバー・キラーを引っ張る展開。ゆる股フィンが反省する日が来ないように、ウィンスロップが殺しを止める日は来ない、生きている限りは。
第11話 ムササビ人間 Angle of Attack
路上で不自然な方向に引きずられた変死体が発見される。死体には多数のガラスが突き刺さっていた。IDから被害者は、近くのオフィスタワーの30階に勤務する会計士と判明する。彼のオフィスは荒れ放題で、窓の分厚いガラスは何かの物体が衝突したように突き破られていた。現場からは燃料の残留物が見つかり、CSIはロケット推進式の何かが会計士の身体に衝突したと推測する。周辺を徹底捜索した市警は、新たな死体を発見する。
軍の機密を隠したいのかと思いきや、隠したいのはそっちではなかったという展開。色々な差別やら抗議に敏感なTVとしては、この手の話題も入れておかねばならないのだろう。犯人確定が煩雑となって、ますますCSIの腕の見せ所が増えそうなのに、終わってしまうのは残念だ。
第12話 記憶の森 Dead Woods
10年前、父親が家族全員を撃って自殺したとされた、キャンプ場の一家無理心中事件。ただひとり命を取り留めた少女アビーは、あるにおいが引き金になり、事件当夜に父親ではない顎ヒゲのある男に抱えられた記憶が蘇る。家族を射殺したのは、父親ではなかったのだ。アビーは事件以来交流のあったサラにその記憶を伝える。埋葬された父親の遺体を掘り返してサンプルを採取すると、父親は意識を失う薬を飲まされたと分かる。
チャラい男スレイドはアビーを連れてイキがって危険な地域を歩いている所、浮浪者に襲われて銃を向けられ、反対に男を射殺してアビーを置いて逃げる。アビーは警官にサラの名を告げる。10年前、5歳の時、父親が家族を殺して心中を図った生き残り。だがアビーは銃撃のショックで過去の事を思い出した。殺したのは父親ではないと。現場の灯油のような臭い、男には顎鬚があったという。サラは父親をかばいたいだけだと話を聞かない。才女さんは他の人間の話を聞くのが苦手、みんな馬鹿だと思っているから。それでも価値のある情報かどうか調べ始める。ラッセルも懐疑的ながらも、サラの熱意を感じる。自分の診断を否定されたロビンス先生は不機嫌、エクリーも10年前の事件の蒸し返しにはいい顔はしない。
父の遺体から浮かび上がった真実への手掛かり。真犯人は何食わぬ顔で悪事を楽しんでいた。獲物は女、マナーを忘れた動物殺しにはメスにしか見えなかったかもしれない。父は誰も殺してはいなかった。アビーは人生のやりなおしを始める。サラの過去、いがみあっていた両親、母が父を殺した。彼女の歪みの原因はそこにあるのかも知れない。いつも強くある事への渇望。
第13話 放たれた双子 The Greater Good
ギグ・ハーバー事件の再審で、ジャレッド・ブリスコが無罪判決を受けて釈放された。邪悪な双子は必ず動きだすはずだ。FBI特別捜査官エイヴリー・ライアンは、ラッセルに娘のマヤを駆け引きに使うべきだと告げていた。犯行に使われた鑑識の糸を手掛かりに新たな死体が発見され、残されていた指紋からショーへの疑惑が急浮上する。そのころ、ラッセルは苦渋の決断を下し、娘のマヤを囮にした決死の作戦を始めようとしていた。
双子の悪夢にうなされるマヤ。父親としての立場と警官の立場の間で揺れるラッセル。警察にもスパイはいる。完全なる安全など何処にもない。ジャレットはウィンスロップに操られている。真に狂っているのは、まともに見える方。
バイオリンを弾くホッジス。現場に残された鑑識の糸から、何かを掴んだらしい。モーガンとホッジスが調べたレベッカの家からダニエル・ショーの指紋が出た。ダニエルはマヤを拉致、これは囮作戦だった。だがフィンは違和感を感じる。こんなに簡単に罠にかかるウィンスロップではないはず。レベッカの家の遺体にも不可解な点が見つかる。ダニエルの指紋の出方がもおかしい、床下から新たな証拠、大金が見つかる。レベッカは売春の元締め、顧客名簿にウィンスロット、レベッカの警察関連に送った賄賂のリストにはダニエル。フィンのゆるい下半身は悪事にもゆるいとまたもや判明。CSIが面白くなくなったのは、彼女のモラルのなさもあると思う。デキれば男なら何でもいい彼女に守秘義務が守れるのか疑問、警官には向いてないCSIにはもっと向いてない。いつも自分の事は棚上げ、不愉快なトラブルメーカーでしかない。
マヤはまんまと連れ去られ、隠しマイクは残されていた。作戦はお見通し。マヤはとっさの機転で車を乗り換えた証拠を残す。同じく囮となった経験のあるモーガンがラッセルを慰めるが。ダニエルがウィンスロップの犬になったのは、レベッカの妹との間の娘エイミーを拉致されたから。ダニエルは自分の娘とマヤを交換するつもりだった。ジャレットは始末したものの、ウィンスロップに撃たれたダニエル。ウィンスロップは逃げた。まだまだマヤが本当に安心出来る日は来ない。
第14話 殺人鬼人気No.1 Merchants of Menace
殺人犯にゆかりのある品を集めた展示会。その目玉商品である連続殺人鬼ルーカス・リームの車から、展示会を主催した男の死体が発見される。男は過去のリームの被害者同様、ナイフ状の物でめった刺しにされていた。そしてなぜか体内からは古い骨のかけらが発見される。車からはリームが20年前に殺害した少女の妹の指紋が検出された。姉を殺された女性が、殺人犯を称えるような会を開いた男を許せずに殺害したと思われたが……。
殺人犯を賞賛し、彼らのグッズをありがたがるマニア。警察からすれば唾棄すべき連中。殺人の被害者からしても。本物の死体を喜ぶ阿呆な少年達にグレッグはチャンスを与えようと逮捕を見逃す。それが本当に良い事なのかどうか。
グッズの売人とかつての被害者の妹ノラが恋人同士
被害者のデーモンは幼少期に暴力を受けていた。彼が人の悪意は殺人鬼を研究したのはそのせいなのか。彼が殺されたのは殺人鬼ルーカス・リームの骨で作ったナイフだった。リームの遺体は盗まれていた、おぞましい連鎖。盗んだのはトッド・スパナ、リームの隣に住んでいて、彼を通報した男。リームの知名度に乗っかって儲けた男。彼は自分の無実を主張し、ブラッドマーケットなる殺人鬼の違法なグッズのやりとりをする
娘を殺した男リームの骨のナイフをブルース・ウォーターズは探していた。すべての骨を集めてこの世から消すために。ブルースは遺体で見つかる。犯人はリームのジャケットを着ていた。殺人犯を賞賛する犯人は「リームがやった」と言い張る。彼の魂がやったのだと。最初に捕まえた容疑者はレプリカのジャケットを着た偽者。殺人犯が大好きな葬儀屋は、骨でナイフを作っただけだと言い張る。彼は自分の軽犯罪を見逃す代わりに顧客リストを渡すという。
見逃すなんて、甘かったな・・グレッグ
「モラルのない君に言われても」とラッセルは言った。確かに殺人鬼を賞賛する人間のモラルなど信用に値しない。彼らには殺人の後に起きる悲劇を知ろうとする気はない。

wowowにて視聴
Crime Scene Investigation Final Season
D・B・ラッセル テッド・ダンソン 樋浦勉
ジュリー・フィンレイ エリザベス・シュー 田中敦子
キャサリン・ウィロウズ マージ・ヘルゲンバーガー 高島雅羅
ニック・ストークス ジョージ・イーズ 家中宏
サラ・サイドル ジョージャ・フォックス 浅野まゆみ
ジム・ブラス ポール・ギルフォイル 麦人
グレッグ・サンダース エリック・スマンダ 村治学
アル・ロビンス ロバート・デヴィッド・ホール 西村知道
デヴィッド・ホッジス ウォレス・ランガム 咲野俊介
モーガン・ブロディ エリザベス・ハーノイス 桑島法子

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