映画「さらばあぶない刑事」感想

この映画を一言でいうなら・・
役者が違う!!!
タカとユージが素敵過ぎる、タカ△、ユージ△!!
勿論30年の蓄積がある上でですが、その30年が二人のキャラクターに良い味を加えて、ダンディー、セクシー、魅力たまらんの映画になっているのです。タカの存在感、キレのあるユージの身のこなしがいい!!
邦画としては最高に頑張っている出来の映画だと思うのです。ドンパチもカーアクションも最近の自らの首を絞めまくる自主規制と勘違いや失笑連発の邦画やTVドラマをぶっ飛ばす楽しい出来。そうなんですよね、「映画を見る楽しさ」を存分に味わわせてくれる映画なのです。
久々のレパードで楽しそうに走るユージ
日産のスポンサーという上から目線を越えた、あぶ刑事愛にあふれるCMを見ても解るように、作る人達も出る人達もお金を出す人達も応援する人達も、みんな最後のあぶ刑事を見たい気持ちいっぱいなような映画でしたよ。
横浜を舞台にした、東映お得意の懐かしのVシネのような裏社会の抗争が・・的な内容ですが、そこにあぶ刑事のシャレたやりとりを挟み込んで・・・良い仕上がりになっていました。
本当に定年5日前なの?何かも格好良すぎて!!
それに定年退職してから結婚とか子供とか、ユージの場合はタカとの最後かも知れない会話だからあんな事を言ったりしたのだろうけれど、二人とも枯れるつもりなんてまったくない心意気が良いじゃありませんか!!
お馴染みのレギュラー陣のそれぞれの今も・・
おでん屋にラーメン屋、木の実ナナさんはNPO。
プリティ町田は最近は厚労省のお役人のイメージが強いですが、二人の先輩に翻弄される後輩としていい感じ。「瞳ちゃん、お茶」は近藤課長へのオマージュとして健在。浅野温子のイタさは見てるのが辛いけれど、その辛さがこの役の狙いなのでしょう。消えてしまう場合は別にして、美人女優の末路は、円満な幸せな寿か、離婚して通販番組か、奇跡的に美人のまま伝説になるか、個性あるおばさん役に徹しても残ん色香の演技派女優となるか。あのイタさはどれにもなりきれないイタさなのですよね。それもまた人生という事で。
吉川晃司の悪役っぷりも良かった!!
組織のトップがそんな無茶していいの?的な突っ込みは来るでしょうが、ここはヒロインを巡ってのタカとの男のサシでの勝負、いいんです!それでwタカのハーレー撃ちにウィリーで対抗するなんて面白いじゃないですか、映画はこうでないと!
さりげなく宮下順子さんとか、往年の映画のファンには良いサービス。
STAFF
監督 村川透
脚本 柏原寛司
製作総指揮 黒澤満
音楽 安部潤
主題歌 舘ひろし「冷たい太陽 Final Version」
撮影 仙元誠三
編集 只野信也
制作会社 セントラル・アーツ
製作会社 「さらば あぶない刑事」製作委員会
配給 東映
CAST
鷹山敏樹 舘ひろし
大下勇次 柴田恭兵
真山薫 浅野温子
町田透 仲村トオル
田中文男 ベンガル
吉井浩一 山西道広
山路瞳 長谷部香苗
谷村進 衣笠拳次
岸本猛 伊藤洋三郎
松村優子 木の実ナナ
深町新三 小林稔侍
浜辺夏海 菜々緒
キョウイチ・ガルシア 吉川晃司
ディーノ・カトウ 夕輝壽太
川澄和則 吉沢亮
石黒達也 入江甚儀
闘竜会会長・奥西竜司 片桐竜次
闘竜会若頭・伊能丈治 須藤正裕
水上署職員 LiLiCo
吉井の妻 宮下順子
津久浦刑事 池田努
保谷刑事 松浦慎一郎
実に楽しそうにゴルフをする二人、ゴルフは自己中でカネに汚いオジサンがやるものと思っている私さえ、ゴルフに好感が持ててしまうシーン。オークランドで二人の探偵が活躍する話も見たくなりますね!!EDの歌もいい。往年の石原裕次郎さんの映画の歌を思わせる。おそらくこの部分で裕次郎さんの伝統を継いだのは彼だろうな。

横浜も行きたくなって・・・インターコンチ、お泊りしたいな。以前はバスタブにホテルオリジナルのバスソルトが置いてあって、それが気に入って行く度に買って帰ったのだよね。オーシャンテラスの朝食も好きでした!現在は改装中だそうですが。リニューアルしたら行こうかな!

映画の後は、本当はタカみたいに素敵なラウンジかバーか、ユージみたいにおでんもいいなーと思ったけれど、手頃なお店でモスコミュール。

バーニャカウダで珍しい野菜をつまみながら。

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ミント
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