「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」感想

英国では2016年の新年早々に放映されたTVスペシャル
日本では劇場公開という形式に。そのために元々がTV用だと知らない観客から「騙された」「詐欺だ」という批判もあるようですが。TVドラマやアニメの続編や完結編が劇場公開されるのは、今では珍しくないのですが、そういう作品にも詐欺だと何だと言っているのでしょうかね、そういう人たちはw
舞台は19世紀のイギリス、作者コナン・ドイルの生きた時代
ゴシック・ホラー調で、なかなか良い雰囲気でした。TVでこれだけの映像を作るとは。日本では映画であってもここまでは無理なのを思うに、英国の心意気が羨ましい限りですよ。
冒頭に、製作総指揮&脚本家のひとりであるスティーヴン・モファットが、ドラマに登場する221Bの室内へのこだわりを現代版と19世紀版の共通と違いとを解説してくれます。今までのシーズンを観ていたファンには、良い入り口。
19世紀の事件がメインとなるのですが、19世紀のシャローック達と現代の彼らの絡ませ方が絶妙なのですよ。ファンならニヤリとしてしまう仕掛けが沢山してあります。(口に銃を突っ込んで後頭部を吹っ飛ばして死んだ女性を「彼女」ではなく「彼」と無意識にシャーロックが言う場面とか)そしてシーズン3のラストへと落とし込む流れが巧みな脚本。
本編の後に特別メイキング映像があります。
19世紀の場面では、グラナダTVのジェレミー・ブレットのシャーロック・ホームズを思い出す事もしばしば。おそらくこれこそが正しい意味でのオマージュなのではないでしょうか。名作への敬意は忘れずに、現代風にアレンジして。
次のシーズンが待ち遠しいけれど・・今や売れっ子の二人、スケジュールの調整が難しいのでしょうねえ。
CAST
シャーロック・ホームズ ベネディクト・カンバーバッチ 三上哲
ジョン・ワトソン マーティン・フリーマン 森川智之
レストレード警部 ルパート・グレイヴス 原康義
ハドソン夫人 ウーナ・スタッブズ 谷育子
マイクロフト・ホームズ マーク・ゲイティス 木村靖司
サラ・ソーヤー ゾーイ・テルフォード 小林さやか
モリー・フーパー ルイーズ・ブリーリー 片岡身江
ジム・モリアーティ アンドリュー・スコット 村治学
チャールズ・アウグストゥス・マグヌセン ラース・ミケルセン 森田順平
吹替の声優さんはTV版のもの。このままの配役で吹き替え版も観たいですねえ。

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