「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の挑戦」展

行こう、行こうと思っているうちに、浮世の雑事に押し流されて、春も桜が終わりそう。開催終了が迫る今、やっと観に行く事が出来ました。

駅から江戸東京博物館への道筋は桜吹雪・・・

お花見も同時に出来てしまう一石二鳥・・・

こういうの、最近多いですよね・・w
会場内は大混雑、これはとても絵を見る雰囲気ではありません。もっともこの手の展覧会のご多分に漏れず、目玉のダ・ヴィンチはちょっぴり、あとはなんちゃってレオナルドと複製というアレ。資料的価値や芸術的意義だの何だのという専門家以外は別に見なくても・・・と暴言も吐きたくもなりますが、それでは会場が埋まらないからでしょう。

今回の目玉は「糸巻きの聖母」。バクルー家に公爵が代々所有、近年まで一般公開されていなかった秘蔵の絵画。聖母子と前景の岩はレオナルドの真筆、背景は後年に描き足されたものという研究結果が出ているそうです。これだけは別スペースになっていて、近くで見るには並ばねばなりません。それも最後尾から待ち時間60分!それでもって見られる数秒ですよ!もっとも遠くからなら人の頭越しに見られます。さすがに完全シャットアウトにしなかったのは、同じ入場料を払っている事への配慮でしょうか。

「鳥の飛翔に関する手稿」は、壁に並んでいるのはファクシミリ、本物は2ページのみ、第10紙葉裏と第11紙葉表。この2葉だけ、ガラスケースに入って別場所で展示してあります。ファクシミリだけ見て、実物に気付かずにさっさと行ってしまう人も多く、あまり人だかりになる事もなく、じっくりと眺められました。これがかの有名な鏡文字・・・字は人を表すといいますが、万能の天才の膨大なる英知と思考が、彼の左手からあふれ出るかの如く書き連ねられているような。
素描も小さなものが多かったのですが、これは見た価値はありました。
私は画家の素描を見るのが好きなのです。完成品よりも、その人の、文字通り、素なる部分が一番良く感じられるように思うのです。素描であってもレオナルドはレオナルドで、そこにある繊細なこだわりや、選ばれた才能のみにしか到達出来ない優美な線に恍惚を感ずるのです。特に、薔薇・・・500年前の薔薇が今も可憐にそこに咲いているような。

江戸東京博物館の7階の桜茶寮でお昼。窓も大きく見晴らしの良いお店です。

大江戸弁当(小鉢、煮物、お刺身、焼き物、揚物、ごはん、椀物、香の物)

場所柄、外国人観光客も意識してか、こんな飾りつけも。

7階ですが、かなり高く感じます。
そういえば・・・・

博物館の横の通りにあった徳川家康の像・・何となく謎。

本日のグッズはこんな感じ・・・
イタリアの団体さんがいて、みんなレオナルドの親戚みたいな顔してて楽しかったです!

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