(新)マスケティアーズ パリの四銃士 第1&2話

アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『三銃士』のキャラクターに基づいて製作されたイギリスBBCの歴史劇テレビドラマシリーズ。ダルタニアン役のマモのミニコーナーもあり。ヲタクの国ニッポンでは、アイドル並に声優もすっかり市民権を得ましたね。
第1話 敵か味方か
1630年パリ。ダルタニアンは銃士隊の兵舎に乗り込んでアトスに決闘を挑む。アトスと名乗る銃士に父親を殺されたからだ。全く身に覚えのないアトスだったが、その直後、枢機卿直属の親衛隊に逮捕され、殺人と強盗の罪で処刑を言い渡される。銃士仲間のアラミスとポルトスは、アトスの命を救うために真犯人捜しに乗り出す。
なかなか良い顔見世。アトスを名乗る男に父親を殺されるダルタニアン。顔を隠して「オレはアトスだ」と名乗るなんて、イカニモ偽者臭いよね?wそこから三銃士とダルタニアンの出会い、ルイ十三世下のフランスの事情、リシュリューと銃士隊の確執、そこにフランス話らしく色恋も振りかけての展開。
ダルタニアンは作品によっては少年として描かれるけれど、ここでは立派な青年。女性の扱いもそれなりにこなしています。剣の道と同じくまだまだ修行半ばで騙されたりしますがw
第2話 鮮やかなトリック
ある男が火薬を大量に盗んで投獄されたが、盗んだ理由や火薬をどこに隠したのかについて語ろうとしない。目的を探るために、ダルタニアンが潜入捜査に乗り出す。男は脱獄を決行し、ダルタニアンも仲間を装って同行する。男の計画を知った銃士隊に戦慄が走る。
ダルタニアンが潜入捜査、バレバレだったわけですが。スリリングにテンポ良く進むので目が離せません。悪党の陰謀に絡めて、宮廷の内情や、王と摂政との駆け引き、王妃の意向、ダイヤの首飾りなど、先の展開を匂わせるネタも沢山。
三銃士の個性も描かれる。リーダーのアトス、どこかストイックで過去に傷を抱えている。それがどうやらあの悪女に関わる事らしい。伊達男のアラミス、宰相の妾に王妃様とヤバイ女に目がない困った男。そのせいで恋人が殺されてしまった事をまだ知らない、哀れ。ポルトスは豪快な男。ただし力自慢だけではなく、剣の腕も相当なもの。軽いアラミスをやんわりと牽制する賢さもある。
役者さんもそれなり、吹き替えも冒険活劇だけに、アニメ寄りかな。これは映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」と似た趣向かな。もっとも劇場公開版とTV版だとまったく声優さんが異なっていたけれど。バッキンガム公爵のオーランド・ブルームが、劇場版は今回のアラミスの中村”サンクレッド”悠一で、TV版は平川大輔。「ロード・オブ・ザ・リング」等で声が馴染んでいるせいか、私はオーランドは平川ボイスのイメージ。
マスケティアーズとは国王を護る銃士隊の事。どこかで聞いたようなと思ったら、以前Huluで放映していたのね。
The Musketeers
ダルタニアン:ルーク・パスカリーノ 宮野真守
アトス:トム・バーク 福田賢二
アラミス:サンティアゴ・カブレラ 中村悠一
ポルトス:ハワード・チャールズ 三宅健太
トレヴィル:ヒューゴ・スピアー 東地宏樹
リシュリュー:ピーター・カパルディ 大塚芳忠
ミレディ:メイミー・マッコイ 林真里花
コンスタンス:タムラ・カリ 花村さやか
ルイ13世:ライアン・ゲイジ 河本邦弘
アンヌ王妃:アレクサンドラ・ダウリング 清水理沙
ヴァティム 磯部勉

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