映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(IMAX・3D)」感想

Civil War

日本よ、これが特撮だ!?

正義という流動的な定義、どちらの側にも言い分はある。

この映画でブラック・ウィドウが一部で裏切者と叩かれているそうですが、国連や政府の表も裏も知り尽くしている彼女だからこそ、今何が必要なのか判断が出来たという事だと思うのですよね。それはクリントも同じ。ニックがこだわったシールドの独立性も根っこは同じ。

テーマとしては「バットマン vs スーパーマン 」とだぶっているので「またか」という気がするのですが。

それだけ正義について、大多数の平和と少数の犠牲についての疑問が大きくなっているという事なのでしょうか。しかし現実では、世界の大半の弱者は一握りの金持ちや有力者に踏みにじられ、キャプテンの信じるような正義が軽んじられた結果、こんな歪んだ善悪の押し付けが、大手を振って表に出て来たとも思えるのですが。権力の押し付ける正義、その手先として自らの判断を封じられて道具として使われるだけのアベンジャーズなんて・・・・

こういう迷走は実にアメコミっぽい。

さすがに原作通りに、世界を救ったキャプテンを暗殺して偽善を貫き通すのは、はばかられたのか。そのあたりは良く練られたという感じですね。細部では色々と思う事はあるのですが・・・・

それにしても悪の目的がちっさ!!!!

世界征服とか人類を支配するとか何とかまったくなく・・・私怨しかない、その先に何が起きるのかも考えられない人間が、こんな大きな事を出来るのか、それに乗せられてしまう政府だの偉い人だのって馬鹿?と言いたくなってしまうのですよ。おそらくそれが世界がどんどん近視的になっているという事なのでしょうか。

この世界の閉塞感をぶっ壊してくれるような、爽快な映画が見たくなりましたよ。

Marvel Captain America Civil War Poster Book


でも、一連のマーベル映画の中では屈指の面白さでした!!!

ブラックパンサーやアントマンも、いきなりの参加にしては、上手く生かしているし。スパイダーマンが今時の若者らしく打たれ弱くてヘタレっぽいのもご愛敬。バッキーも前作よりも魅力的でした。マーティン・フリーマンは印象が薄いけれど。

それぞれの個性を生かした戦闘シーンが楽しい!!

「帝国の逆襲」ネタはともかく・・・ブラックパンサーなど、もろに戦隊ヒーローがブラッシュアップされたものだし、巨大化したアントマンもかつて日本のお家芸だった怪獣モノの進化形ですよね。日本よ、これが特撮だ!的な。東映あたりも今の仮面ライダーや戦隊の棒読み学芸会で満足してないで、もっと上を目指して欲しいですよ。そういうと、視聴者自体がそれ以上は求めていないとか、お金ガー、規模ガーとか言い訳されちゃうんでしょうけれど。まさかセンスガーとは言わないですよねw

アイアンマンがスパイダーマンをスカウトする場面も楽しい。しかしメイおばさん、色っぽ過ぎますねえ。ピーター、勉強が手につかなくなるんじゃないかと言われていたのも納得。女性が少ないから花を添える意味もあったのでしょうが。女性といえば、愛する人を失ったキャプテンと一瞬とはいえ良い雰囲気になる姪とか。四面楚歌のキャプテンだけに、切なくも少しだけ慰められるシーンでありました。

ジャーヴィスのワンダへの想い(?)も・・・

ワカンダ国とブラックパンサーの存在感も良かったですね。王子が単なるボンボンではなく、人の上に立つという本当の意味と背負うものの大きさをきちんと理解している人物であるのが伝わったし、だからこそジモのように私怨に流されなかった。そしてキャプテンと賛同者の居場所が出来る流れも納得。あの黒豹の像、実に素敵です。

エンドロールの途中は、ヒドラの洗脳を解く方法が見つからず、再び悪人に利用されないように眠りにつくバッキー。ラストはスパイダーマンの映画の宣伝。ピーターはトニーから奨学金を貰えたのかな?w

Civil War

Captain America: Civil War

スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ クリス・エヴァンス 中村悠一
ジェームズ・"バッキー"・バーンズ / ウィンター・ソルジャー セバスチャン・スタン 白石充
サム・ウィルソン / ファルコン アンソニー・マッキー 溝端淳平
クリント・バートン / ホークアイ ジェレミー・レナー 宮迫博之
スコット・ラング / アントマン ポール・ラッド 木内秀信
トニー・スターク / アイアンマン ロバート・ダウニー・Jr 藤原啓治
ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ スカーレット・ヨハンソン 米倉涼子
ジェームズ・"ローディ"・ローズ / ウォーマシン ドン・チードル 目黒光祐
ティ・チャラ/ブラックパンサー チャドウィック・ボーズマン 田村真
ヴィジョン ポール・ベタニー 加瀬康之
ピーター・パーカー / スパイダーマン トム・ホランド 榎木淳弥
シャロン・カーター / エージェント13 エミリー・ヴァンキャンプ 御沓優子
ブラック・ラムロウ / クロスボーンズ フランク・グリロ 水内清光
ヘルムート・ジモ大佐 ダニエル・ブリュール 内田夕夜
サディアス・"サンダーボルト"・ロス国務長官 ウィリアム・ハート 菅生隆之
エヴェレット・ロス マーティン・フリーマン 森川智之
ティ・チャカ国王 ジョン・カニ 佐々木敏
メイ・パーカー マリサ・トメイ 安藤麻吹
F.R.I.D.A.Y (フライデー)ケリー・コンドン 安井絵里
ハワード・スターク ジョン・スラッテリー 仲野裕
マリア・スターク ホープ・デイヴィス 泉裕子


「シン・ゴジラ」の予告が流れましたが・・ぶっちゃけ使徒がゴジラに変わっただけみたいな絵、音楽もエヴァっぽい。新しいものはないな。それに何かゴジラのシルエットが今ひとつ。それでもファイナルなんちゃらよりは面白いのだろうなぁ。それで取り巻き大絶賛で大成功という流れですかね。それが日本の邦画の現状なんだろうなぁ。せめてパシリムを越えてくれたら・・・他の人がどう言うかは関係なく、私の中で。


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