山上たつひこ原画展(スパンアートギャラリー)

山上たつひこ原画展

山上たつひこというと「がきデカ」のイメージが強いので、ギャグ専門の漫画家のように思われているけれど、実はそうではないのだと良くわかる展示。「人類戦記」など、昔の絵柄ながら確かな画力と構成力が即座に見てとれる。数枚見ただけでその作品が読みたくなる。単行本化されていないのだそうだけれど。

販売は原画。それなりの値段とはいえ、ラノベの表紙程度の絵でも複製が高額で売られているのに、この漫画家の原画(昔の原稿もある!)がこの値段で良いのだろうかと思ってしまう。

そんな事よりも何よりも、原稿の線の美しさに魅了される。

これが毎日ペンを握っていた人の絵なのだと。経験者ならわかるが、あのペン先のしなりを自在に使ってこれだけの強弱も表情も自由な線を描くのは簡単に出来る事でない。それに運動と同じで、しばらくペンを握らないと線が委縮するのだ。修練と鍛錬と必要に迫られてという事もあったとしても、これだけの線を描くのは彼が漫画家として並ではなかった事が伝わって来る。

昔の漫画家さんの原画を見るといつも思うのだが・・ペンと紙という単純なものが生み出す可能性のいかに無限な事か。そしてその果てしない白い荒野に挑み続けた人達がなんとストイックであった事かと。

今も漫画はあまた生み出されていくけれど、この境地まで至る人間がどの程度いるのかと。

山上たつひこ原画展 「文藝別冊 山上たつひこ」出版記念
2016年7月2日-12日 11:00-19:00 入場無料
スパンアートギャアリー


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タグ:漫画 コミック

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