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シネマ歌舞伎「阿弖流為〈アテルイ〉」感想

☆もるがん☆

阿弖流為

いのうえ歌舞伎を本物の歌舞伎役者で!!
これはある意味反則ですよ!!w

昨年7月の新橋演舞場の舞台、行かれずに泣いた舞台を、映像とはいえ見られたのは、まず嬉しかったです。中島かずき作、いのうえひでのり演出ですよ、劇団☆新感線好きの私としては興味ありまくり、未練ありまくりでしたから。

内容は、いつもの味です。(良い意味ですよ!!!)

それぞれにわけありの人物、まっすぐな人間であればあるほど、闇に翻弄されていく。ファンタジーも幻術も殺陣もあり、大義と正義の板挟み、信じていた人間が実は・・的な、二転三転しながらも、最後は大団円に持っていく。裏切り続けた人間が最後に自分自身の信念をも裏切ってしまうというのも定番ですよね!

対峙する両雄、セリフでは勘九郎、ヴィジュアルでは染五郎が一歩リード・・でしょうか。

いやあ・・・勘九郎も染五郎も、実にお父さんに似て来ました。ちょっとした表情、しぐさ、どきっとするほど似てる。これが血というやつなのですねえ。歌舞伎という伝統を連綿とつないで来た血の。七之助も良くなったなぁ。神がかった立烏帽子、来てました!

衣装に舞台美術に照明に音・・観る楽しさ、聞く楽しさを存分に味わえました。舞台全体を見られないのでわかりにくい所もあるのですが、映像特有の表現で、ライブよりも面白く見せている部分もあって、一長一短かな。

映画といえども、約3時間半、途中で10分の休憩が入ります。実際には長丁場なので、色々なアレで一息という意味もあるのでしょうが。それも舞台を見ている感覚になれていいかも。

シネマ歌舞伎、10月にはあの猿之助のワンピもあるのですよね。
もう一度観劇の時の感激を思い出しに行くつもりです。

STAFF
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
美術 堀尾幸男
照明 原田保
衣裳 堂本教子

CAST
阿弖流為:市川 染五郎
坂上田村麻呂:中村 勘九郎
立烏帽子/鈴鹿:中村 七之助
阿毛斗:坂東 新悟
飛連通:大谷 廣太郎
翔連通:中村 鶴松
佐渡馬黒縄:市村 橘太郎
無碍随鏡:澤村 宗之助
蛮甲:片岡 亀蔵
御霊御前:市村 萬次郎
藤原稀継:坂東 彌十郎





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