(新)クリミナル・マインド FBI行動分析課 season11 第1&2話 感想

ケイトが去り、新たなメンバーの加入。そして馴染の顔が消えるシーズン。
第1話 白い仮面 The Job
血管に栄養剤を注射され、シアトルでひとり、ニューヨークでひとりが殺された。遺体がイタリアの物言わぬキャラクター「プルチネッラ」に似せて顔を塗られていること、使われた栄養剤が口から栄養を摂取できない患者用のものであることから、BAUは犯人が顎を負傷しているのではないかと推理。3人目の被害者が出た後、BAUは次のターゲット候補アルを見つけ出すが、彼は手に手榴弾を貼り付けられていた……。
人手不足のBAU。ひとつ開いた席は誰のもの?
古いやり方に凝り固まり新人イビリが楽しみなベテラン刑事に、やんわりとジャブを食らわせるロッシがいい。そこからモーガン、さりげなくガルシアに扉を開けてやる紳士なホッチ、リードとレギュラーの顔見世から始まる。JJは育児休暇中。ホッチは人員の穴埋めのための面接、タラがやって来る。BAUの採用希望者にプロファイラーを発表、彼らの実地試験。内通者がいる。
依頼人に殺されかけて顎を負傷、復讐に燃える殺人鬼モンテーロ。捕らえた彼を執拗に挑発するモーガン。何かモーガンらしくないんですけど?こんな馬鹿げた挑発。モンテーロと仲間にケンカ売って粋がるなんて。降板が決まってたので種まきの為なのだろうけれど。不自然過ぎる。スタッフの質の低下が止まらない。
第2話 目撃者 The Witness
ロサンゼルスで通勤バスにサリンの時限発生装置が仕掛けられ、10人が死亡する。バスの発着所で不審な行動を取っていた会社員チャーリーに疑いが掛かる。犯人にサリンを供給したのは会社をクビになった化学者ガイトマンと分かるが、間もなく、とある山荘で彼は遺体となって発見される。そしてその現場近くでチャーリーの姿が確認されていた。ロッシは、隠し事をしている様子のチャーリーを調査するようガルシアに命じ……。
ドクター同士、タラとリードの話がはずむ。これはブレイクが加入した時と同じ手法だね。軽くて頭の悪いキャラハンより、話が通じる相手が出来てリードには良かったかも。
チャーリー役はメンタリストのチョウ。彼ほどの役者なのでそれなりにストーリーに絡んで来るのは即わかる。サリン、教団というと日本人にはオウムの忌まわしい記憶がよみがえる。脅迫を受けるチャーリー。脅迫者の命じた場所に行くと化学者ガイトマンの遺体。チャーリーは妻の愛人テオと殺していた。それと娘ジョリーンをネタに脅迫されている。行く先々でサリンテロの犯人にされてしまう罠が。
反政府的教団の一員だったテオの兄ミッチェル、狙いはFBI。BAUはチャーリーは利用されただけだと気づく。ミッチェルを追う捕まえる。ふてぶてしい不倫妻、そのせいで犯罪者になってしまったチャーリー、娘も開き直った不倫ママよりパパになついていたのに。
ホッチ役のトーマス・ギブソンが解雇されてシーズン12には登場しないそうだけれど、長年の間にスタッフも入れ替わって、役者に権力を行使したいタイプの嫌な製作者みたいのが入り込んだ印象。ヴァージル・ウィリアムズがそうなのか、他にもいるのか(すぐに弁護士などと言い出す人間は信用ならないのは、このドラマの中でも何度も描かれてきたという皮肉)。どんどん作品の内容が劣化していくのも、そういう政治だけ上手いようなスタッフが増えたせいかも。そうだな、TDRの凋落と似てるような。何がここまでにしてくれたのかを忘れてしまった人間達。人を大事にしない、客も大事にしない、商品も大事にしない、一部の利益しか頭にない。アメリカ流のプロ経営者()みたいな奴らに、この人気番組も食い荒らされてポイ捨てされてしまうのかな。

Criminal Minds
アーロン・ホッチナー /トーマス・ギブソン 森田順平
デヴィッド・ロッシ /ジョー・マンテーニャ 小川真司→菅生隆之
デレク・モーガン /シェマー・ムーア 咲野俊介
Dr.スペンサー・リード /マシュー・グレイ・ギュブラー 森久保祥太郎
ジェニファー・ジャロウ(JJ)/A・J・クック 園崎未恵
ペネロープ・ガルシア /カーステン・ヴァングスネス 斉藤貴美子
Dr.タラ・ルイス /アイシャ・タイラー 塩田朋子
ケイト・キャラハン /ジェニファー・ラヴ・ヒューイット 小松由佳
アレックス・ブレイク /ジーン・トリプルホーン 安藤麻吹
エリン・ストラウス /ジェイン・アトキンソン 野沢由香里
エミリー・プレンティス /パジェット・ブリュースター 深見梨加
ウィリアム・ラモンテーン・ジュニア /ジョシュ・スチュワート 加瀬康之
エリザベス“ベス”クレモンズ /ベラミー・ヤング
ケヴィン・リンチ /ニコラス・ブレンドン 鳥海勝美
アシュレイ・シーヴァー /レイチェル・ニコルズ 竹田まどか
ジョーダン・トッド /ミータ・ゴールディング 林真里花
エル・グリーナウェイ /ローラ・グラウディーニ 山像かおり
ジェイソン・ギデオン /マンディ・パティンキン 有本欽隆
マテオ”マット”クルーズ /イーサイ・モラレス 金光宣明

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