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(新)MR.ROBOT / ミスター・ロボット 第1-2話

☆もるがん☆

MR.ROBOT

エリオットのラミ・マレックの大きな目が印象的。不可解な世界を映し出すのに最適化された目。何処かで見たと思ったら「ナイトミュージアム」のアクメンラーだった。

サイバーセキュリティ会社「オールセーフ(Allsafe)」のエンジニアとして働く青年エリオット。巨大企業「E・コープ」への激しいサイバー攻撃を食い止めた彼は、凄腕ハッカー集団のリーダー、ミスター・ロボットからの接触を受ける。彼を待ち受ける、予想もできない驚愕の真実とは…。

公式の説明はこんな感じ。

エリオットが頻繁に視聴者に向かって話しかけるのは、社交不安障害の彼の”想像上の友達”=視聴者という設定になっているかららしい。いわゆるコミュ障の天才ハッカー、不幸な生い立ちが彼を歪ませているというある意味ステレオタイプではあるが、ホラー風味な仕立てが面白く見せている。

テクノスリラー (Techno-thriller)、政治、軍事、外交、諜報、陰謀、科学などの技術の脅威を扱う分野の作品に分類されるらしい。


第1話「やあ、君」/ eps1.0_hellofriend.mov

NYに住む青年エリオット。昼間はサイバーセキュリティ会社オールセーフのエンジニアとして働く一方、夜は天才的なハッキング技術を用いて、他人の個人情報を盗み見たり、人知れずネット犯罪の摘発を行っていた。

エリオットの有能さと、平凡に見える彼が密かにサイバー空間で悪人に罰を与えている側面がある事、ミスター・ロボットとの出会いで思わぬ世界の深い裏側に引き込まれてしまうまで。底辺エンジニアと上り詰めたエリートとの対比や、現実の社会の風景を幾つも見せて「富の再分配」という計画にリアリティを与えている。


第2話「1かゼロか」/ eps1.1_ones-and-zer0es.mpeg

タイレルからE・コープで働くよう誘われたエリオットは申し出を断るが、策略にハマったことに気づき薬物の摂取量が増えていく。そんな折、薬物の売人ベラが、シェイラに手を出したことでエリオットは憤慨する。そして、遂にミスター・ロボットからE・コープを倒す計画の全貌が明かされる。

エリオットの周辺が大きく変わっていく。一度関わってしまった流れは止められない。追い詰められていくエリオット。ミスター・ロボットの真意はわからないまま。それとは別にエリオットの私生活にも危機が訪れる。安全なはずの自宅はもはや安全ではない。変質してしまった世界を遮断するかのように、エリオットはパーカーのフードをかぶって歩き回る。


アメリカのドラマだが、フランス映画のような彩度を落とした色合いと常に不安をあおる不安定な映像、ホラー映画風の音の使い方が、エリオットの落ち込んだ世界の底知れない不気味さを感じさせる。謎が謎を呼び、断片を寄せ集めて全体を想像させる作り。すべてはエリオットの見ている夢なのかと思わせて。

8歳の時に激怒した父親に窓から突き落とされた。別れた妻=エリオットの母親に、エリオットが口止めされていた事を話してしまったから。孤独な辛い人生をモルヒネで紛らわす。彼の窮地が加速していく予感。

ミスター・ロボットがクリシチャン・スレーターなのが驚き。「薔薇の名前」の美青年がここまでやさぐれたのも凄いが、まったく普通の役者になっていて、最初はわからなかった。

エリオット・オルダーソン ラミ・マレック 内山昂輝
Mr.Robot クリスチャン・スレーター 藤原啓治
ダーリーン カーリー・チャイキン たかはし智秋
アンジェラ・モス ポーシャ・ダブルデイ 田村睦心
タイレル・ウェリック マルティン・ヴァルストロム 佐藤拓也
ギデオン・ゴダード 宮本充
シェイラ・ニコ フランキー・ショー 大津愛理
クリスタ・ゴードン グロリア・ルーベン
テリー・コルビー ブルース・オルトマン


エリオットが「機動戦士ガンダムUC」のバナージ、Mr.Robotが「機動戦士ガンダム00」で少年を洗脳して兵士にするサーシェス、ウェリックが「Gのレコンギスタ」のマスクことルイン・リー。思いつめたバナージ的なエリオットを翻弄する藤原さんの演技がいい。いつものうさん臭さ全開。

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