歌舞伎座「三月大歌舞伎 義経千本桜 渡海屋・大物浦」

銀座まで用事があったので、歌舞伎座に寄ってみたら、運良く一幕見席が取れました。

二段目の切。
安徳帝が実は生き延びて、知盛に匿われ、さらに義経に保護されるという。知盛は清盛の四男、平家の中でも優れた武将であった人。「見るべき程の事をば見つ」の台詞でも有名。歴史とはかなり異なる筋ですが、そこはそれ、お芝居ですから。魚づくしの台詞など聞かせ所もあり。
仁左衛門の知盛がイイ!!
長刀を手に白装束を血に染めての壮絶な最期、スーパー歌舞伎II「ワンピース」の白鬚の最期の原型がこれかなと思われる姿でした。ワンピと言えば、ボンちゃんの熱演が光った巳之助さんが相模五郎でした!切れのある芝居、良いわぁ。

四階席での鑑賞。立ち見が基本ですが、座席も2列だけあるのです。整理券の順番で入場、ギリギリ席に座れました。良かった!写真は歌舞伎座で売っているオペラグラス、1000円。見本はロゴが入っていませんが、実物には入っているので、観劇の記念やお土産に良いかも。

一幕見席は時間になったら専用のエレベータで四階へ上がって待つ仕組み。時間までの間にお昼を済ませようと、歌舞伎座の裏にある「喫茶you」へ。銀座の歳月を感じさせるお店。

亡き勘三郎が好きだったオムライス。ケチャップライスの上に載せられた紡錘形のきれいなオムレツ。私の好きな「たいめいけん」のタンボボオムライスのオムレツは柔らかいひだひだがオムレツの中に詰まっていて、切ったとたんにとろりと流れ出しますが、こちらの中身はクリーム状でとろとろなのです。なめらかなクリームが薄い皮で包まれているような感じです。他にはないオムライスです。

珈琲を頼むと、ホイップしたクリームが付いてきます。そう、これこれ・・昔はこういう喫茶店(カフェではなく喫茶店ねw)が良くありました。

新しい歌舞伎座のこけら落しの時は、そこに勘三郎と団十郎もいないのが信じられなかったのですが・・それでも若い人達の頑張りや、現代に生き延びるために良いも悪いもあるとしても工夫を凝らして、歌舞伎は今もこうして・・

帰りは歌舞伎座の地下の木挽町広場も覗いて・・・


お土産のお店が一杯、平日の昼間なのに人も一杯。外人さんも多く見かけました。そうそう、上演中に歌舞伎のセリフや解説が見られるタブレットの貸し出しサービスもあるのですよ。

歌舞伎茶屋のソフトクリーム(さくら餅)桜の香りにソフトクリームの中のもち米の食感が良いアクセント。期間限定。

また時間を見つけて行きたいものです。

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