映画「スパイダーマン:ホームカミング[IMAX3D・字幕]」感想

Spider-Man: Homecoming

若さゆえの過ちを認めたくないピーターの暴走が、周囲に糸と不幸を撒き散らすお話。

サム・ライミ&トビー・マグワイア版は、糸で飛び回る映像は楽しかったけれど、童顔のピーターにヒロインがオバサン過ぎて。リブートは年齢を下げて若者の軽さを出そうとしたものの、それが正義の味方の概念から逸脱、そこがアメイジングになって失敗、今度は更にピーターの低年齢化、軽薄で成績は優秀でも頭の悪い子に。

アイアンマンことスターク社長を絡めた事で、やっと成立した感のある映画。

それはマーベル絡みとしては仕方はないけれど。いつもあわあわして、失敗を繰り返しても反省しないピーター。とにかく自分が目立つ事ばかりを考えている。ご近所を救うどころか、住人にも同級生にも迷惑をかけまくっている。

何故か、あの慌てぶり具合と早口のトークに、「スタートレック」のリブートでチェコフを演じた故・アントン・イェンチェルを思い出しましたよ。やや甲高い声もその印象を強めたのかも。

全体としては面白い事は面白い。

フェリーや戦闘シーンはIMAX3Dならではの迫力もあり。

悪役のマイケル・キートンは、バットマン以降は恵まれず、セルフパロディ的なバードマンでやや復帰、ここで更にバードマンのパロディとも思えるヴァルチャー。何とも自虐的。真っ当に働いて潰された社会への意趣返しも兼ねての裏稼業、表では良き父親であるトゥームス、存在感がありました。

ピーター、結局は自分の彼女を不幸にしたのですよね。

一応、父親の命は救ったわけで。その恩返しか、トゥームスは囚人仲間にスパイダーマンの正体を明かしませんでしたが。

最後はちょっと反省して、自分はアベンジャーズのレベルに達しておらず、ご近所さんのヒーローで充分と悟ったのか、せっかくのサプライズを用意していたスターク氏にアベンジャーズへの加入を断ったピーター。報道陣を集めてしまった手前、急遽ペッパーとの結婚を発表する事になってしまったアイアンマン。指輪は2008年からずっとハッピーのポケットの中に??何でも出来るスターク社長、唯一の弱点とも言える純愛への不器用さが可愛い。

セルフパルディと言えば、アイアンマンがディズニーに買われた際に監督を降板させられ、愚鈍なハッピー役のみが残ったジョン・ファヴローにも、マイケル・キートンと同様の哀愁が漂います。ディズニー主導のマーベル無双の暗黒面の体現というか。

それにしても、デップーとかガーディアンとか、お笑い路線に方向転換を狙いすぎて、正義の何たるかや人としての真っ当さは何処かへ行ってしまい、キャプテン・アメリカまでギャグ扱いとは。大統領までがネトウヨじみた世界で作る映画は、平和を護る覚悟も心意気もおざなりで、何処へ進んでいくのか、心配になっているのですが。


「スパイダーマン:ホームカミング」オリジナル・サウンドトラック

Spider-Man: Homecoming

STAFF
監督 ジョン・ワッツ
脚本 ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリー ジョン・ワッツ クリストファー・フォード クリス・マッケナ エリック・ソマーズ
原案 ジョナサン・ゴールドスタイン ジョン・フランシス・デイリー
原作 スタン・リー スティーヴ・ディッコ
製作 ケヴィン・ファイギ エイミー・パスカル
製作総指揮 ルイス・デスポジート ヴィクトリア・アロンソ パトリシア・ウィッチャー ジェレミー・ラーチャム アヴィ・アラッド マット・トルマック スタン・リー
音楽 マイケル・ジアッチーノ
主題歌 関ジャニ∞「Never Say Never」(日本語吹替版)
撮影 サルヴァトーレ・トチノ(英語版)
編集 ダン・レーベンタール デビー・バーマン
制作会社 マーベル・スタジオ コロンビア映画
配給 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント

CAST
ピーター・パーカー / スパイダーマン トム・ホランド 榎木淳弥
エイドリアン・トゥームス / バルチャー マイケル・キートン 大川透
ハッピー・ホーガン ジョン・ファヴロー 大西健晴
ミシェル・ジョーンズ ゼンデイヤ 真壁かずみ
アーロン・デイヴィス ドナルド・グローヴァー 渡邉隼人
アン・マリー・ホーグ タイン・デイリー 西宏子
ネッド ジェイコブ・バタロン 吉田ウーロン太
リズ ローラ・ハリアー 美山加恋
メイ・パーカー マリサ・トメイ 安藤麻吹
トニー・スターク / アイアンマン ロバート・ダウニー・Jr 藤原啓治
ユージーン・"フラッシュ"・トンプソン トニー・レヴォロリ 畠中祐
ハーマン・シュルツ / ショッカー ボキーム・ウッドバイン 諏訪部順一
フィニアス・メイソン / ティンカラー マイケル・チャーナス 山本満太
マック・ガーガン マイケル・マンド 青山穣
モリタ校長 ケネス・チョイ 遠藤大智
カレン ジェニファー・コネリー 井上喜久子
ペッパー・ポッツ グウィネス・パルトロー 岡寛恵
スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ クリス・エヴァンス 中村悠一
ゲーリー スタン・リー 高桑満

あんな色っぽいメイおばさんがそばにいては、勉強が手に付かないのではないかと心配する向きもあったようでw確かに魅力的なマリサ・トメイ。

スターク社長製のスパイダースーツのAIの声、ピーター名付ける所のカレン、ジェニファー・コネリーなのですね。亡きデヴィッド・ボウイ主演の「ラビリンス」の可憐な少女、「ダークシティ」の謎めいた妻も印象的でした。吹替版では”永遠の17歳”井上喜久子お姉さま。

いつも元気なスタン・リー氏は、窓から怒鳴る老人役でした!


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タグ:映画

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