映画「マイティ・ソー バトルロイヤル[IMAX3D・字幕]」感想

「ソーなんですか?」
「ソーなんです!」
・・で感想を終わっても良さそうな映画。
いつもの大味のマーベルですが、ポップコーン食べながら見るのに最適なのがこのシリーズの良い所なのです。ギャグといってもデップーほどのおふざけはなし。まがりなりにもソーは王子様ですから。ヴァルキリーも"Majesty"とソーに呼びかけてましたし。
ソーの髪を切る床屋さん(?)にお馴染みのスタン・リー爺。
当所はワンカットちらり位だったのに、最近は出番も増えて役名もあるのです。
さっぱり短髪になったソー、最初は違和感ありましたが、映画の終わり頃には馴染んで来ました。ソーは何かを失うたびに力を得る、かつてのオーディンがそうであったように。覚醒したソーは強い!
死の女神ヘラの圧倒的な存在感
ディズニー繋がりで「キャプテンE.O.」に登場した女王様を思い出すヴィジュアル。「ロード・オブ・ザ・リング」のガラドリエル様のケイト・ブランシェット、やはりその威厳も半端ではありません。
ソーを補うロキの立ち位置
ヴィジュアル的に、トム・ヒドルストンのロキは映画の目玉にひとつ。ソーには不足している気品と知性を補う存在。二人並び立つのがオーディンが願った理想の姿だったのかも。ドラクエXIのグレイグとホメロス的というか。ただ、味方のふりをして何をしでかすか分からないのもロキの魅力でもあります。そして半端に勝ち誇ってけちょんけちょんにやられるというのも定番。今回も最後は大人しくしていましたが、宝物庫のキューブにちらりと目をやった様子から、絶対にアレを持ち出してますよね。またひと騒ぎ起こしそうです。
地球に降り立った時、ソーはラフな格好、ロキはびしっとスーツというのも楽しい。六本木のマーベル展で展示されていたのはこの時の衣装でした。
服と言えば、偉大なる神が隠遁したとはいえ、よれよれのジャケットとは!
悪辣だった過去を悔い改め、善王としてアスガルドを治めていたオーディン。その黒歴史と共に封印されたヘラ。しかしマーベルですから、ヘラの復活も何とでも出来る感じの終わり方。
おふざけに関しては、ガーディアンにデップー、スパイダーマンもお笑いで食傷気味なので、とりたてて言う事はないですが、シビル・ウォーの辛い結末を思えば、次のインフィニティ・ウォーまでの間、少しでもファンの気分をほぐしておこうという作戦なのかもしれません。
妙に人間臭い表情のハルク、駄々っ子みたいな可愛さをあの巨体でやるのです。
「トニー・スタークは出て来ないけど、トニーの服は出て来る」の意味が判りました!ハルクが逃亡した船内にあったトニーの服、それを正気に戻ったバナー博士にソーが着せたのですね。ハルクが正気になるきっかけがブラックウイドウの映像とは、ここはファンサービスかな。
ドクター・ストレンジの無理矢理押し込んだ感もファンサービスでしょうね。
それと偽オーディンが見物している芝居、どうも見た顔ばかりだと思ったら、ソー役がルーク・ヘムズワース兄さん、ロキ役が マット・デイモン、オーディン役がサム・ニール!「オーメン最後の闘争」のダミアン他、私の好きな俳優の一人。そういえば「シュラシック・パーク」繋がりのジェフ・ゴールドブラム演ずるグランドマスターもなかなかの個性を発揮していましたね。「インデペンデンス・デイ」以来のこれまた好きな俳優さん。
ホーガンは・・残念ながら浅野忠信はこれで終了ですね。
邦題ですが、そのままラグナロクで良かったような。その方がソーらしくて良いのに。今時はみんなゲーム等で各種の神話を知る人も多いし、何よりも内容がバトルロイヤルしてないし。お馬鹿なクライアントがゴリ押しでもしたのかな、ドヤ顔で「ぼくのかんがえたさいきょうのたいとる」とか。そんなバトルロイヤルが配給方面にあったのかも知れませんね。
Thor: Ragnarok
STAFF
監督 タイカ・ワイティティ
脚本 エリック・ピアソン
原案 クレイグ・カイル クリストファー・ヨスト エリック・ピアソン
原作 スタン・リー ラリー・リーバー ジャック・カービー
製作 ケヴィン・ファイギ
製作総指揮 ルイス・デスポジート ヴィクトリア・アロンソ ブラッド・ヴィンダーバウム トーマス・M・ハメル スタン・リー
音楽 マーク・マザーズボー
撮影 ハビエル・アギーレサロベ
編集 ジョエル・ネグロン ゼン・ベイカー
製作会社 マーベル・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
上映時間 130分
CAST
ソー クリス・ヘムズワース(三宅健太)
ロキ トム・ヒドルストン(平川大輔)
ヘラ ケイト・ブランシェット(天海祐希)
ヘイムダル イドリス・エルバ(斉藤次郎)
グランドマスター ジェフ・ゴールドブラム(大塚芳忠)
ヴァルキリー テッサ・トンプソン(沢城みゆき)
スカージ カール・アーバン(楠大典)
ブルース・バナー / ハルク マーク・ラファロ(宮内敦士)
オーディン アンソニー・ホプキンス(浦山迅)
ドクター・ストレンジ ベネディクト・カンバーバッチ(三上哲)
コーグ タイカ・ワイティティ(金谷ヒデユキ)
トパーズ レイチェル・ハウス(磯辺万沙子)
スルト クランシー・ブラウン(佐々木省三)
ヴォルスタッグ レイ・スティーヴンソン(咲野俊介)
ホーガン 浅野忠信(浅野忠信)

帰りにNICOTAMA DAYS CAFEでアップルパイ。素朴なホームメイドの味、アスガルドの人々の故郷(ホーム)は見つかるといいなと思いながら。

fc2が不調の際はお手数ですがTB用ミラーブログをご利用下さい
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- マイティ・ソー バトルロイヤル
- 故郷アスガルドに戻っていたソーは、義弟ロキの手で地球へ追放された父オーディンから、世界の終わりが近づいていることを知らされる。 その瞬間、アスガルド崩壊を目論む死の女神ヘラが現れ、ソーの究極の武器であるハンマー“ムジョルニア”は破壊されてしまった。 ロキと共に宇宙の辺境へ弾き飛ばされたソーは、そこで盟友ハルクと再会を果たす…。 アクション・ファンタジー第3弾。
- 2017.11.09 (Thu) 09:45 | 象のロケット