メジャー・クライムス ~重大犯罪課 season5 まとめ感想

ロス市警の内部の出世騒動に巻き込まれるレイダー警部。
vol.1-2
ラスティの実母シャロンが妊娠したという。ラスティが協力してくれないと生まれて来る子は幸せになれないと、ラスティに罪悪感を抱かせてまた食い物にしようとしている。毒親の洗脳からまだ完全に抜け出したわけではないラスティ、レイダー警部は彼を助けるのか、それとも自主性にまかせるとして突き放すのか。
子供は親を選べない、その悲劇があらたな悲劇を生む事件と並行して。実の子が出来たからと、今まで可愛がっていた養子を追い出した夫婦は、その報いを受ける。彼らにとって養子はペットと同様だったのだろうか。養子は金づるでしかない人間もいる。嫌な社会だ。
警官となったバズは父と叔父を殺した犯人を捜し始める。
vol.3-7
フリオは養子を望んでいる。ラスティも担当した児童保護局のシンシアはフリオの怒りの暴発を問題視していた。仲間たちはフリオに理解を示す。特にラスティは。守ってくれる強い大人。荒んでいたラスティを最初に理解して守ってくれたのはフリオだった。「フリオの養子になるより、路上生活をした方が子供は幸せなのか」とシンシアに詰め寄る。フリオは里親として認められる。
幸いゲーリーの両親は息子よりはまともな人間のようで、二人が孫である子供を養子にして育ててくれる事になった。シャロンは生まれて来る子供に合わないとラスティに誓う。「依存症の母親に育てられるより養子に出した方がいい」と主張していたラスティだが、実母シャロンの定期健診に付き添って、超音波でお腹の中の女の子を見て、気持ちが動いた模様。シャロンが子供に合わない理由を「ラスティに嫌われたくないから」というのも、いつも通りラスティに罪の意識を感じさせて操ろうという企みに思えるが。そのあたりは嘘つきなので微妙。結局、ラスティの妹はゲーリーの両親とシャロンの3人で育てる事になる。
プロベンザは妻のパトリスに振り回されている。牛のようにゴツイ女レスラーみたいな妻に大嫌いな野菜を食わされ、生きがいの仕事をやめろと言われ。プロベンザの気持ちなど無視、本当にプロベンザの事を愛しているのか疑問。「可愛そうな老人に優しいアタクシ」に酔っているだけに見えて不快。強引な妻の追求から逃げ出したのに、それでも「愛してるよ」というプロベンザ。孤独な老年が怖いのか。
バズは父と叔父を殺した犯人の手がかりを見つける。ブログに大ネタが書けると興奮するラスティ。先日自称ジャーナリストのゴシップ屋に洗脳されてから、過激な態度に拍車がかかっている。ただでさえ我慢出来ない性格、事件の捜査に忙しいバズに「こっちを優先しろ」と迫り、迷惑がられている。その上、バズに掴んだ手掛かりを撮影、事件解決の邪魔をしてしかける。事件は解決したが、犯人には二人の子供がいて、子供から父親を奪ってしまう結果となった事にバズは罪悪感を持ってしまった。
フリオは白人少年マークを一時預かる。メキシコ人大嫌い。親の真似をしてフリオと母親を罵り、移民局に電話する嫌がらせ。少年を置き去りにした母親エバは迎えに来なかった。殺されていた。白人至上主義のドワイト・ダーネルの事件の証人だった。マークは母親の恋人のネオナチ関係者の影響で白人が一番偉いと思っている。ネオナチの陰謀は続く。同じく親に捨てられた過去を持つラスティはマークを気にしている。やがてフリオを頼りにするようになるが、実の祖父母に引き取られていく。
ネオナチ事件が済んだとたん、フリンが倒れる。
潜入捜査をしていたノーラン刑事は重犯課預かりに。殉職したテイラーの後釜争いに巻き込まれるレイダー警部。彼女を蹴落とそうと嫌がらせオバサンのデイビスが重大犯罪課の足をひっぱる。市民の安全より自分の出世、それが生活安全課を仕切るとは、いかにもアメリカらしい展開。トランプの生まれた土壌ここにあり。
vol.8-11
ストローの脅威再び。
ガスに一緒に暮らそうと言われて戸惑うラスティ。「何か違う」と感じている。養ってやるとガスは言うが、ラスティはジャーナリストよりロースクールで法律を学んんだ方が、自分と同じ境遇の子供を救う事が出来ると考え、専攻を変更する。礼儀知らずで強引なゴシップ記者にウンザリしたのかも知れない。
レイダー警部はフリンと婚約する。レイダー警部の息子のリッキーが重犯課の皆にその事をバラしてしまう。カトリックは離婚を認めない、それが二人の結婚障害のひとつ。リッキーはエミリーと協力して元夫のジャックは婚姻無効に署名させたというが。このリッキーはシャロンの子にしては出来が良くないので心配だ。ラスティの養子の件でも育ちが悪いというだけで拒否していたし。
デイビスが副本部長になったらシャロンは左遷され、重犯課は解散させられてしまう。プロベンザは引退を考える。デイビスの嫌がらせが激しくなる。自分の手柄にするために、TVに出て警察はテロを許さないだの、偉そうに言い出す。
ガスはオーナーに信頼されている。支店をまかせると言われてた。だがその事をずっと教えてもらえなかった事、勝手に決めて、ラスティに一緒に引っ越そう、学校も転校しろという。互いのエゴがぶつかりあう。ガスは自分を卑下してラスティを傷つける方法を使う。さすが妹の葬儀の費用を無理矢理ねじ込んでむしりとっただけの事はある。さらにガスの店のオーナーのエイデンはガスに気があった。ガスからラスティを引き離そうとしていた。ガスはナパへ、ラスティはLAに残る事に。
事件は最悪の状況に。現場で爆発が起きる。幸い死者は出なかったが。獄中で妻リセスを恨んだ男クリスチャンの復讐。クリスチャンの憎悪は重犯課にも向けられるが、シャロンの機転で犠牲者は出なかった。
デブス性悪デイビスは副本部長になれなかった。フリッツはそのまま、レオが副本部長に。シャロンは警視に昇進してのエンド。
次シーズンがファイナルとなる予定。
MAJOR CRIMES
シャロン・レイダー メアリー・マクドネル 小林美奈
ルイ・プロベンザ G・W・ベイリー 宝亀克寿
アンディー・フリン トニー・デニソン 稲葉実
マイク・タオ マイケル・ポール・チャン 小高三良
フリオ・サンチェスレイモンド・クルツ 日向とめ吉
エイミー・サイクス キーラン・ジョヴァンニ
ラッセル・テイラー ロバート・ゴセット 石住昭彦
バズ・ワトソン フィリップ・P・キーン 田島裕也
ドクター・モラレス ジョナサン・デル・アルコ
フリッツ・ハワード ジョン・テニー 藤真秀
ラスティ・ベック グレアム・ パトリック・ マーティン

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