FC2ブログ

Welcome to my blog

帰ってきた二次元に愛をこめて☆

Article page

映画「シェイプ・オブ・ウォーター」感想

Category - 映画・DVD・Blu-ray
シェイプ・オブ・ウォーター

アカデミー賞!!!

「シェイプ・オブ・ウォーター」試写行って来ました。
これは良い映画。デル・トロ監督は本当に世界を作り上げるのが上手い。

少し昔のアメリカ、美化と汚しの塩梅が絶妙、部屋ひとつにしても隅々まで神経が行き渡り、光と影も昔の音楽やTV映像、映画なども、どれも使い方が上手い。その世界の中で声を失ったイライザは実に生き生きとして存在する。

同じ映画館の上に住む(この設定も実にいい!)不遇の画家ジャイルズと彼女のタップダンスも楽しい。声以外にも意思を伝える手段はいくらでもあるとの暗示でもあるし、ミュージカルではないけれど、ふんだんに使われる歌や音楽が、イライザの言葉の代わりに様々な事を伝えてくれるのだ。その音楽の功あって幻想のイライザと”彼”のダンスが馬鹿げた趣向にはならない。「ラ・ラ・ランド」よりも私には楽しかった。

ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター 混沌の時代に贈るおとぎ話

異形のモノは扱いが難しい。出た途端に今までの世界が崩壊して失笑を買う場合が多い。だがこれは違う。イライザを中心に作り上げた世界はリアルではあるけれど、各所を少しだけ誇張する事で、幻想の入り込む余裕を十分に計算して作っている。

そして、イライザがゆで卵で”彼”を徐々に手なずけるように、観客に”彼”の情報を小出しにして慣らしておいてから”彼”の姿を見せる。イライザは動じない。そのイライザの様子が観客にも安心感を与え、”彼”はすんなりと物語の世界に溶け込んでしまう。だんだんと”彼”がイケメンに見えて来る不思議、監督の術中にはまったという事でしょう。

米国の機密、ロシアのスパイが絡んでも、その成分は抑え気味。
登場人物の役割も明確で、ファンタジーでも甘すぎないのがいい。

ポスター/スチール写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターン3 シェイプ・オブ・ウォーター 光沢プリント

それと、この手の映画にはエロスが必須だと、さすがデル・トロ監督、良くわかっていらっしゃる。それを綺麗事だけで避けてしまう事はしない。感動とは本能を含めた心の奥から湧き出るものですものね。

・・・などと、色々語りたくもなるけれど、ただただ見て、この美しい映画を楽しむのが良いと思う。水中はもちろん、イライザ達の部屋や研究施設などもじっくりと見たら面白そう。公開されたら大きなスクリーンで観たい。

上質にブラッシュアップされた大人のための怪奇大作戦。


ポスター/スチール写真 A4 パターン1 シェイプ・オブ・ウォーター 光沢プリント

The Shape of Water

STAFF
監督 ギレルモ・デル・トロ
脚本 ギレルモ・デル・トロ ヴァネッサ・テイラー(英語版)
原案 ギレルモ・デル・トロ
製作 ギレルモ・デル・トロ J・マイルズ・デイル
製作総指揮 リズ・セイアー
製作会社 Bull Productions
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ 20世紀フォックス
上映時間 123分

CAST
イライザ・エスポシト サリー・ホーキンス
ストリックランド マイケル・シャノン
ジャイルズ リチャード・ジェンキンス
不思議な生きもの ダグ・ジョーンズ
ロバート・ホフステトラー博士 マイケル・スタールバーグ
ゼルダ オクタヴィア・スペンサー
エレイン・ストリックランド ローレン・リー・スミス
ホイト元帥 ニック・サーシー
フレミング デヴィッド・ヒューレット

ストリックランド、なかなかの存在感と思ったら「マン・オブ・スティール」のゾッド将軍。”彼”の不思議な能力で髪がふさふさになって喜んでいたジャイルズも良く見かける達者な役者さん。ダグ・ジョーンズは「ヘルボーイ」でも半魚人でしたね。

キャデラック、いかにもアメリカな車。成功者の乗る車とディーラーにおだてられて購入したストリックランド。その時すでに元帥に見限られかけていた彼の自分を鼓舞する買い物だったのでしょうね。そして逃げるジャイルズの車に追突されて傷ついたキャデラックが、ストリックランドの凋落の暗示になっているのもいい。”彼”に喉を切られるのも、イライザと同じになるのと同時に彼の発言力=権限の終わりでもあるのがいい。

日本に比べればエンターティンメントは今も贅沢で華麗だと思うのだけれど、古き良きアメリカの中のゴージャスな世界に現代のアメリカ人は郷愁を感じているのだろうな。日本だと昭和を懐かしむのに似ているけれど、こちらは質素で寂しい。けなげとか人情とかそんなもので。

彼と結ばれた後のイライザの赤い靴。パシリムもそうだったけれどデル・トロ監督は赤い靴が好きだな。ジャイルズがパイ屋のイケメンに恋するゲイとかパイ屋イケメンの黒人やゲイへの嫌悪と差別とか、時代もあるけれど。雨もまた水、水滴が示す色々、バスの窓に流れる雫。イライザの首の傷がエラになる。その他、見直したらまた新しい発見がありそう。

ブログランキング・にほんブログ村へ
fc2が不調の際はお手数ですがTB用ミラーブログをご利用下さい

Category - 映画・DVD・Blu-ray

映画

0 Comments

Post a comment

3 Trackbacks

Click to send a trackback(FC2 User)
この記事へのトラックバック
  •  『シェイプ・オブ・ウォーター』 2018年1月29日 TOHOシネマズ新宿
  • 『シェイプ・オブ・ウォーター』 を試写会で鑑賞しました。 ギレルモ・デル・トロ監督の登壇がありマシンガンのようにトークして颯爽と帰ってしまったw 【ストーリー】  1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独なイライザ(サリー・ホーキンス)は、同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)と共に秘密の実験を目撃する。アマゾンで崇められていたという、人間ではない“...
  • 2018.03.05 (Mon) 12:52 | 気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-
この記事へのトラックバック
  •  劇場鑑賞「シェイプ・オブ・ウォーター」
  • 詳細レビューはφ(.. ) https://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201803030000/ シェイプ・オブ・ウォーター オリジナル・サウンドトラック [ アレクサンドル・デスプラ ]
  • 2018.03.05 (Mon) 12:52 | 日々“是”精進! ver.F
この記事へのトラックバック
  •  「シェイプ・オブ・ウォーター」☆緑色はギレルモ色
  • 名作「パンズラビリンス」でも異彩を放っていたギレルモ監督の作品は、弱者に対する温かい眼差しと、異形の者に対する惜しみない愛が溢れ、切ないラストが忘れられないのが特徴だけれど、その異形愛が強すぎてちょっと引いてしまうのが正直なところ。 しかし今作はぐっと抑え目なビジュアルで、より共感しやすい物語になっていたyo
  • 2018.03.07 (Wed) 11:47 | ノルウェー暮らし・イン・原宿