映画「パシフィック・リム:アップライジング[IMAX3D・字幕]」感想

楽しいロボットバトル!!!!
香港みたいな日本とか富士山ギリギリまで高層ビルが立ち並ぶとか色々間違っているけれど、イェーガー同士の戦いとか変人博士コンビの活躍(吹き替えの古谷さんと三ツ矢さんの掛け合いが面白そう!)、何よりボイエガがスターウォーズより楽しそうでした!
大好きで何度も見直した「パシフィック・リム」
デル・トロ監督の降板はさみしかったけれど、なかなか面白い映画になっていました。前作で世界観が確立しているので説明がいらない分、キャラクターとイェーガーに時間を割く事が可能だったのでしょう。ボイエガはペントコス司令の息子、でも自分に甘く英雄である父の重圧から逃げ出し、犯罪を起こしては義理の姉のマコにもみ消してもらおうとする屑一歩手前の人間。自分がイケメンだという人間に本当のイケメンはいないけれど、そこはイケメン白人優等生のランバートの存在がしっぺ返しをしているという。気になる女性もランバートのもの。白人を主人公にすると叩かれるハリウッドで、この位に意趣返しは白人のためにあっても良いのかも。
ボイエガもカワイイ女の子と一緒で、スターウォーズよりも楽しそう。これは正直な男の気持ちですよね。同じアジア人でも、この映画のアジアンビューティーのような女性だったら、あの映画の評価もまた違ったかも。映画には夢が必要ですものね。
スクラッパー大活躍!!
夢といえば、この映画自体がロボット大好きのかつての少年の夢を実現したようなもの。今回も新しいイェーガーが沢山。パイロットは人数が多いので印象は薄いのですが、ジェイクと共に話の中心となるアマーラはなかなか良いキャラクターでした。彼女は元々パイロット志望ではなく作る方。彼女の造ったスクラッパーは終盤で大活躍、パイロットは彼女ではないけれど。
内容は大味、無人機暴走はこの手の話には定番だし、謎のイェーガーと正義のイェーガーの戦いなど、これもお馴染みの手法のひとつ。それを勢いでみせてしまうのが良いんです、それでいいです。怪獣のデザインも前作よりもマシになったかな。あのハンマーヘッド、デル・トロ監督をいくら擁護したくてもどうしても駄目だったのですよね、あれ。そういえば、あのちっちゃいのがわらわらわ出て来る昔のタイムボカンシリーズみたいなやつが怪獣をつなぎ合わせて合体させたのは笑えました。
マコは序盤で死んでしまうけれど、これも彼女の印象を良いままにしておくには好判断。悪いけれど女優としては力不足、ボロを出さないうちに退場させたのは映画のためにも良かった。前作からの流れで物語の中心となるのは例の二人の博士、前作では協力して怪獣とシンクロして怪獣壊滅の突破口を見出した二人ですが・・
怪獣に魅入られたニュート、いち早く危機を感じ取るハーマン
かたや怪獣のため、かたや人類のためと道を分かった二人の間接的な攻防がイエーガーと人類の運命に大きく関わってくるわけで。吹き替えでも前作と同様の古谷徹さんと三ツ矢雄二さんの好演が期待されます。
吹き替えといえば、主人公はゲーム大好き中村悠一さん、相棒が小野大輔さん、他もアニメで活躍の声優が多いキャスティング。やはりロボットアニメの味わいを意識しているのでしょう。映画によってはアニメ風の演技が実写にそぐわない時もありますが、この作品に限ってはその心配はありません。しかし前作は杉田さん、今回は中村さんとは、良くペアとして語られるお二人、銀さん金さんやウルトラマンに留まらず、こちらでも仲良しに制覇しているようです。
ジプシー・アベンジャー
ジェイク・ペントコスト、ネイサン・ランバート
ブレーサー・フェニックス
アマーラ・ナマーニ、オウヤン・ジナイ、ヴィクトリア・マリコヴァ
セイバー・アテナ
ハタヤマリョウイチ、レナータ
ガーディアン・ブラーボ
スレシュ・クラン、イリヤ
Pacific Rim: Uprising
STAFF
監督 スティーヴン・S・デナイト
脚本 エミリー・カーマイケル キラ・スナイダー T・S・ノーリン スティーヴン・S・デナイト
原案 T・S・ノーリン スティーヴン・S・デナイト
原作 キャラクター創造 トラヴィス・ビーチャム
製作 ジョン・ボイエガ ケイル・ボイター ギレルモ・デル・トロ他
音楽 ジョン・ペーザーノ
撮影 ダニエル・ミンデル
編集 ディラン・ハイスミス ザック・ステンバーグ
製作会社 レジェンダリー・ピクチャーズ UpperRoom Entertainment Limited DDY
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝東和
CAST
ジェイク・ペントコスト ジョン・ボイエガ 中村悠一
ネイサン・ランバート スコット・イーストウッド 小野大輔
アマーラ・ナマニ ケイリー・スピーニー 早見沙織
ニュート・ガイズラー チャーリー・デイ 古谷徹
ハーマン・ゴットリーブ バーン・ゴーマン 三ツ矢雄二
森マコ 菊地凛子 林原めぐみ
リーウェン・シャオ ジン・ティエン 魏涼子
ジュールス・レジェス エイドリア・アージョナ 坂本真綾
マーシャル・チュアン司令官 マックス・チャン 子安武人
ハタヤマリョウイチ 新田真剣佑
スレシュ・クラン カラン・ブラル 花江夏樹
ヴィクトリア・マリコヴァ(ヴィク) イヴァンナ・サクノ 森なな子
オウヤン・ジナイ ウェスレイ・ウォン 畠中祐
レナータ シャーリー・ロドリゲス 春名風花
イリヤ リーバイ・ミードン 石川界人
メイリン・ガオ リリー・ジー 逢田梨香子
タヒーマ・シャヒーン ラハート・アダムス 土屋神葉
ハリウッドの流行病の中国様万歳が露骨。白人は主人公になれなくて今度はカラーウォッシュとか言われてしまうのだろうか。何事も極端な国らしい。映画の中ですら正義は微妙で、リアルには更に存在しないのをあらためて思う。
二世俳優のスコット・イーストウッド、これからが楽しみです。

IMAX入場者へのプレゼント。私はブレーサー・フェニックスをもらいました。

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- 2018.04.18 (Wed) 11:30 | 気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-
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