映画「レディ・プレイヤー1[IMAX3D・字幕]」感想

「リアルが大事」
・・とは、オンラインゲームをやった人なら、呪文のように自分自身に唱えたり、誰かに言われたり、頻繁に耳にする、或いは目にする言葉。
この映画も結論としてはそこに行きつくわけだけど、だからといってゲームを否定してはいない。適度に楽しむ分には良いものなのですよ、そこを間違えてはいけないのです。ゲームが仕事になったり、それどころかこの映画の中のようにリアルで拘束されてゲーム内で奴隷として働かされるなんて!
それについては、ゲーマーへの皮肉や警告という意味合いは薄く、話として展開しやすくするための設定。アカデミー賞狙いの人道的お説教路線のスピルバーグ映画ではないのです。

PS Home myroom
オンラインゲームを体験した人ほど面白い映画。
ゲームの中に様々なステージ、コミュニケーションの出来る場所も多彩。かつて存在した「PS Home」の目指したのはこんな風な世界だったのではないでしょうか。
ゲームとリアルの塩梅がいい。
落差がないのがいい。ゲームの世界が凄いとリアルの描き方が今ひとつだったり、リアルは良いのにゲーム場面がしょぼかったり、大抵はどちらかがダメのに、これは二つの世界が同等で並行して見劣りする事なく、感覚的にシームレスで進行するので、見ていて余計なストレスを感じないのがいい。
勿論、ゲームと現実がごっちゃになる部分もあって、主人公とヒロインの恋とか。まあ、これは映画だからw現実のゲームではキュートな女の子の”中の人”がネカマのキモオタ男である可能性の方が高いし、身バレは不幸なトラブルになる場合が多いし、直結厨はヤバイのが基本だし。
ストーリーは単純、これは映像を楽しむための映画。様々なゲームや映画のネタやキャラがちりばめられていて、それを見つけるのもイースターエッグ的な楽しさ。ゲームを楽しむ感覚で映画を観るという。
けろけろけろっぴ何処にいたのーーー???
アタリのゲームが最後の鍵になるなど、オールドゲームファンなら飛び上がって喜びそうなネタ。だけどね、ちょっと「どや!」と鼻ひくひくのスピルバーグの嫌味さは隠し切れない。そこが彼の弱点というか、詰めが甘いというか。たとえばガンダム、日本語ならそこは「いきまーす!」だよね、それに飛び方がウルトラマンだし、ウルトラマンを出せないオマージュで3分で変身が解けるにしても、そこはガンダムはガンダム、半端な事をしてしまうと「俺がガンダムだ!」と中の人に怒られそうですよ。
アイアンジャイアントが大活躍したのと、最後に犠牲になって、シュワちゃんオマージュに親指を立てながら溶岩の中に溶けていくのは、まあ、許せる範囲w
チャッキー人形が笑いながら殺しまくるのも、「シャイニング」の双子や庭園の迷路で斧持った人物に追いかけまわされるのもいい!
主人公のアバターが、遊び人風になったMGSの雷電のコスプレみたいで、ずっと私にはなんちゃって雷電にしか思えなくて、とても楽しく見ていました!
Ready Player One
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 アーネスト・クライン ザック・ペン
原作 アーネスト・クライン『ゲームウォーズ』(SB文庫)
製作 スティーヴン・スピルバーグ ドナルド・デ・ライン ダン・ファラー クリスティン・マコスコ・クリーガー
製作総指揮 ブルース・バーマン
音楽 アラン・シルヴェストリ
撮影 ヤヌス・カミンスキー
編集 マイケル・カーン
製作会社 ワーナー・ブラザース映画 アンブリン・エンターテインメン他
配給 ワーナー・ブラザース映画
ウェイド・オーウェン・ワッツ / パーシヴァル タイ・シェリダン KENN
サマンサ・イヴリン・クック / アルテミス オリヴィア・クック 坂本真綾
ジェームズ・ドノヴァン・ハリデー / アノラック マーク・ライランス 後藤哲夫
ヘレン・ハリス / エイチ リナ・ウェイス 斉藤貴美子
トシロウ / ダイトウ 森崎ウィン ダイトウのモデルは三船敏郎
ショウ フィリップ・ツァオ 松岡禎丞
ノーラン・ソレント ベン・メンデルソーン 楠大典
アイロック T・J・ミラー 佐藤せつじ
オグデン・モロー サイモン・ペグ 山寺宏一
フナーレ ハナ・ジョン=カーメン 茅野愛衣
リック ラルフ・アイネソン 玄田哲章
アリス スーザン・リンチ 高島雅羅
レブ レティーシャ・ライト
短髪シクサー研究員 三ツ矢雄二
暗号を解読する研究員 日高のり子
デロリアン、楽しいデロリア~ン♪
だから「バック・トゥ・ザ・フューチャー」声優が多めなのでしょうか。

fc2が不調の際はお手数ですがTB用ミラーブログをご利用下さい
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