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「キエフ・クラシック・バレエ」鑑賞

☆もるがん☆

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東京文化会館でバレエを見ました。

くるみ割り人形第2幕、白鳥の湖第1幕第2場、眠れる森の美女・・有名どころを見られるお得な舞台です。

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夏休み、普段は見られない本物のバレエを見ようという家族連れが多い印象。私も家族にせがまれて来たのですが。ポニーテールの華奢な女の子たちは将来のプリンシパルを夢見る子たちのようです。やや少し顎をあげてずっと首を伸ばした姿はすでに未来の舞台の上の晴れ姿。

チャイコフスキーの音楽とバレエの作り出す舞台。モダンの最先端のある種の圧迫感や緊張感はなく、お馴染みの美しいバレエをゆったりと眺めていられる舞台でした。全身で表現をする世界、指の先、足の先までも神経の行き届いたかたちの確かさ。色々楽しかったけれど、フロリナ王女と青い鳥、印象に残りました。踊った方も良かった。二山治雄さん、中尾太亮さん素敵でした。長澤美絵さんもそうですが、もちろん日本人を応援したくなる気持ちはありますが、踊っている時はどの国の人でも関係ないですね。そこには魅力のある踊り手がいる、それだけで。

ダイジェストだからこその満足感というのかな。フルコースを堪能するのではなく、美味しいスイーツを食べた時のような。こういうのも良いのではないでしょうか。

子供の頃、バレエを習っていました。トウシューズを初めて買ってもらった時の事、今も覚えています。先生の紹介状を持ってお店を訪ねると、えんじ色の絨毯の廊下の先に薄暗い部屋があって、ガラスの箱に入ったトウシューズがひとつひとつ、宝石のように飾られていて。まるで今から踊りだそうとするかのようなガラスの箱の中のトゥシューズ。私が買ってもらったのはピンクのサテンのトウシューズ。抱きしめたいほど嬉しかった。

そして、つま先の痛さ。母のお古のストッキングを詰めても変わらない。そしてクッキーの缶の中の滑り止めの松脂の黄色、キシキシする音。先生のアン、ドゥ、トロワの掛け声・・・何かね、そういう事も思い出してしまいましたよ。

「キエフ市立アカデミー青少年オペラ・バレエ劇場」というのが正式名称のようです。ウクライナのキエフはソ連時代、モスクワ、レニングラードと共にバレエ三大拠点のひとつだったとか。かのニジンスキーの故郷でもあります。

アラベスク (第1部) (Sun special comics)

名作「アラベスク」の主人公ノンナもキエフの出身でした。キエフのバレエ学校の生徒だったノンナがミロノフ先生に見出され、レニングラードへと移り、蒼褪めて透明な真のロマンチックバレエを踊るまでの物語。今も大好きな作品です。

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今はサンクトペテルブルグと名称が戻ったレニングラード。そこでバレエを見た事があります。「海賊(コルセア)」でした。古い劇場で、子供までもが小粋にネクタイなどをしていました。文化とはこういうものだなと思いましたよ。

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劇場のそばに瀕死の白鳥のアンナ・パヴロワのかつての住まいもありました。上演まで時間がなかったので、駆け足で行って写真だけ撮って来ました。

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劇場のロビーのオープンサンドも美味しそうだったな・・・・

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キエフの地で守られる伝統のバレエ、また観に行きたいですね。


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