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新感線☆RS『メタルマクベス』disc1 感想

☆もるがん☆

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久しぶりの橋本さとしさん!

それと今回楽しみだったのは、IHIステージアラウンド東京。演出がものをいう場所だけに、どんなものを見せてくれるのかと。ドーナッツ型の舞台に、大掛かりなセットをずっと設置出来る利点で、豪華な作りが目に楽しいし、エレベータや階段など、芝居の動きも幅も幾らでも広げられる劇場。

舞台をバイクが走り回る!

360°スクリーンの映画を観ているような感覚、それを生かして移動や場面転換に活用。物語の緊迫感、臨場感がぐんとアップする。舞台の広さを観客の想像力だけに依存せずに実際に拡大出来るのも強み。

だからこそ残念なのが、時折だれてしまう舞台上の展開。中だるみするのはいつもの事とはいえ、幼稚園か小学生じみたゲ〇とかお〇っことかBBAとか、アングラならともかく日本を代表する劇団になったのだから、そろそろこの手のギャクは控えた方が。客層も広まった今、見苦しく、そこでせっかくの盛り上がりが冷えてしまう。

全体としてはヘビメタ&シェークスピアという異色のタッグに、過去と未来をオーバーラップした世界が面白かったです。過去のバンドからの因縁で名前が楽器のメーカーなどのお遊びもありで。いつもの開幕前のズン、ズン・・というアレから開幕ベルへの流れも、内容がメビメタだけに違和感のない流れで。

後半の狂気が加速してからの終盤まで、特に面白かった。役者の熱演に拍手。



IHIステージアラウンド東京

周囲を取り囲む360度全てに展開されるステージ、その中心に巨大な円形の観客席を配置。巨大なお盆に乗った観客席、それ自身が回転しながら、舞台、映像、音楽、照明、全てが画期的な方法で融合することで、これまでにない感覚を体験させてくれるアジア初の没入型エンターテインメント施設。

かなりの回転が体感出来ます。場所を移動する演出は映像も相まってなかなかの臨場感。揺れないTDLのスターツアーズみたいな感じです。工夫次第で幅広い演出や表現が出来そうな場所でした。椅子はあまり良くないので、ぶっちゃけ長時間の観劇には向かないような。女子トイレの数も半端ない!同じく数を誇るオーチャードホールよりも簡易なトイレではあっても、あれだけの数があるので、20分の休憩でも大人数をさばけるのでしょう。

全体的には安普請はいなめません。こういう場所は進化が早いので、そのうちにまた新しい施設が生まれるまでの一過性のものなのかも知れません。

次に行くときには、劇場内のカフェのブルーのサングリアやベイクドカレーパンも楽しみたい!

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原作 ウィリアム・シェイクスピア(松岡和子翻訳版「マクベス」より)
作  宮藤官九郎
演出 いのうえひでのり
音楽 岡崎 司
振付&ステージング 川崎悦子

ランダムスター/マクベス橋本 橋本さとし
ランダムスター夫人/ローズ/植本B 濱田めぐみ
レスポールJr./元きよし 松下優也
グレコ/マクダフ山口 山口馬木也
グレコ夫人/シマコ/林 猫背椿
パール王/ナンプラー 粟根まこと
植本/医者 植本純米
エクスプローラー/バンクォー橋本 橋本じゅん
レスポール王/元社長 西岡徳馬
森/老婆 山本カナコ
トーカイ/磯野君 磯野慎吾
伝令係ヤマハ 吉田メタル
門番/杉 村木仁
冠君 冠徹弥
マーシャル 富川一人
ローマン/ユウキ 小沢道成

橋本さとしさん、当たり前ですが舞台への溶け込み方というか馴染み方が良かった。客演が浮いてしまう場合もある中、昔を忘れていなかったというか、もうかつての新感線とは色々変わってしまったとはいえ、まだまだ残された遺伝子が何処かにあって、それがさとしさんの中にもある感じというか。立派な主役ぶりでした。

松下優也さん、ミュージカル黒執事のセバスチャン。良い感じに舞台映えして歌も踊りもいいし、ランダムスターやヘビメタバンドとはまた違うテイストで、見ている側でも気分転換が出来て良かったです。

橋本じゅんさん、独特の小芝居が相変わらず楽しい。

ランダムスター夫人の濱田めぐみさんも良かった!狂気の演技が迫真過ぎる。
粟根まことさんや山口馬木也さんは見せ場を作ってもらってたなぁ。

メタルさん、さらにでかくなった?
磯野慎吾さんや山本カナコさんはいてくれて嬉しい存在。

しかし最近は過去作のリメイクやバージョン違いばかり。儲かるのは良いとしても何か寂しいですよ。

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Posted by☆もるがん☆

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