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Netflix「ファイナル・テーブル」感想

☆もるがん☆

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「料理の鉄人」の超豪華版?

24人のシェフが12組のチームとなって戦う。世界のレジェンド9名の居並ぶ”ファイナル・テーブル”に着く権利を得られるのはその中でただ一人。それを目指して戦う。毎回ひとつの国がテーマとなり、その国にまつわる料理を作る。調理の時間は1時間。3人のゲスト審査員の点数が低かった3組が敗者復活戦へ。そこで最下位となったチームが消えていく。番組が進むに連れて、広いキッチンは人が少なくなり寂しくなる。

審査員は著名人や料理評論家。サッカーのリネカー(名古屋グランパスにもいた!)やデル・ピエロ、トム・ハンクスの息子のコリン・ハンクスなど。

テーマとなった国は、メキシコ、スペイン、イギリス、ブラジル、インド、アメリカ、イタリア、日本、フランス。当然、出身国や学んだ料理によって得手不得手がある。いかに高い技術があっても知らないものは作れない。運の要素もかなりある。

過酷な戦い、必死に作業するシェフたち。実況も過剰になり過ぎず、緊迫感を削がず、いい。作業の合間にシェフ達の経歴やエピソードを適度に挟んでいくので、見ていて飽きない。

Gourmet 2019 Broschuerenkalender: Foodkalender

世界各国の食材があふれる巨大な冷蔵庫、ずらりと並んだ調理台、それだけでワクワクさせる。そこで繰り広げられる人間ドラマ、様々な料理に目を奪われる。とにかく見てしまう、見ているだけで楽しい。しかし向こうの人はスキンシップが好きだなぁ。ハグがいっぱい。

敗者復活戦の審査員にはテーマ国からレジェンドにふさわしいシェフが登場する。

エンリケ・オルベラ(メキシコ)、アンヌ・ソフィー・ピック(フランス)、成澤由浩(日本)、カルロ・クラッコ(イタリア)、ヴィニート・バティア(インド)、クレア・スミス(イギリス)、エレナ・リゾ(ブラジル)、アンドニ・アドゥリス(スペイン)、グラント・アケッツ(アメリカ)

眼光鋭く、口を開けば深い言葉が飛び出すレジェンド達。

Life on the Line Publisher: Gotham

その中で一際目立つのがグラント・アケッツ。映画になったらジョニデがやりそうな人。何処かミステリアスで只者ではない雰囲気がだだ洩れしている感が半端ない。優勝者を決める話し合いでも、ジョニデ演じるグリンデルバルドのように他のレジェンドの意見をまとめる話術の上手さを発揮。世界の99%には縁のない超高級料理の名店のシェフは魔術師のようにセレブを思いのままに操る。魔術ではなく料理で。

Gastronomy (English Edition)

12組の参加者は・・

ティモシー(USA)&ダレン(カナダ)

三ツ星レストランのシェフであったのに、家族との時間を大切にしたいと独立したティモシー。カナダで試行錯誤しながら日本料理を追及するダレン。

シェーン(オーストラリア)&マーク(オーストラリア)

ベテラン二人のタッグ。シェーンは二つ星を持つ。マークも最近店を閉めたが10年もオーストラリアで最高の栄冠を守り抜いた料理人。料理本も出している。若いシェフ達にしてみれば先生的存在。

チャールズ(フランス)&ロドリゴ(エクアドル)第9回フランス敗退

王子様ルックスでアートと科学で攻めるチャールズはオックスフォード大卒。自給自足のレストランを開くロドリゴ。それぞれに哲学がある。芸術家気質のチャールズを頼もしくフォローするロドリゴ。二人はポール・ボキューズの学校で出会った。それから続く友情。

ラファ(ブラジル)&エズラ(メキシコ)第9回フランス敗退

LAの駐車場で始めたタコス屋台からキャリアを積んだラファと香港でレストランを持つメキシコ人のエズラ。いつも陽気なおじさん二人組。


コリブリ(メキシコ)&コリン(ジャマイカ)第2回スペイン敗退

メキシコ中を旅して食材を探すコリブリは強気の女性。カリブ料理料理世界一の称号を持つコリン。卓越したスパイス使いの二人。だがその得意なスパイスがあだになる時も。

ベンジャミン(フランス)&マニュエル(スペイン)第7回イタリア敗退

二人はスペインのとあるレストランで出会った。いつも楽しそうな元同僚同士。息の合った料理で戦う。

モニク(ニュージーランド)&アムニンダー(インド)第6回アメリカ合衆国敗退

女性同士の異色のタッグ。マオリ料理を追及するモニク。インドで女性シェフナンバーワンとなったアムニンダー。共に気が強いのでコンビネーションが不安な時も。

アーロン(USA)&グラハム(スコットランド)第8回日本敗退

元バンドマンという経歴のアーロン。いつも朗らかなのに英国人と言われるとムッとするスコットランド人のグラハムはスコットランド人最年少のミシュランの星保持者。スコットランド料理以外に興味がなく、コンテストの途中で良く「こんなの知らない!」と慌てる。

ジェシカ(USA)&ジョニー(USA)第4回ブラジル敗退

スペイン料理を追及する二人は元上司と部下。ジョニーが上司だった。今はスペインに住んでいるジェシカ、行くまでスペインがどこにあるかも知らなかった。タトゥーに口元のピアスが目立つ。アメリカ人らしい陽気なコンビ。

アレックス(オーストラリア)&アッシュ(南アフリカ)第5回インド敗退

日本とドイツのハーフでシドニー育ちのアレックス。タトゥーだらけで何にでも突っかかる元気の良い姐さんアッシュ。最年少で形式ばった事は大嫌いな二人、常に挑戦、伝統なんてクソくらえ!的な。

シン(日本)&ロナルド(USA)第3回イギリス敗退

石川県で二つ星を取った和食の料理人シン。アジア系のロナルドはシンの弟子。技術のシン、人種の雑多なアメリカ人らしく料理や食材の知識を駆使するロナルド。

ジェームス(UK)&アンヘル(メキシコ)第1回メキシコ敗退

ミシュラン一つ星を持つジェームズ。ローマ法王にも料理を披露したというアンヘル。

Brillat-Savarin Cheese


最後に残ったのは・・・

ティモシー・ホーリングスワース、ジェームズ・ビアード財団にアメリカ最高のシェフと認められたアメリカ人。ダレン・マクリーン、独学で登り詰めたカナダ人の日本料理シェフ。シェーン・オズボーン、オーストラリア人の二つ星のシェフ。マーク・ベスト、オーストラリアで最高峰の評価を10年守り続けるベテランシェフ。

昨日の友は今日の敵、9人のレジェンドシェフに見守られて、それぞれが単独で挑む最終バトルがたまりません!ティモシー・ホーリングスワースが優勝。

これは次のシーズンがあるといいな!

The Final Table

NETFLIXで「Chef's Table(シェフのテーブル)」も合わせて見ると面白い。伝説のシェフとして登場したシェフの何人をそこで見る事が出来る。たとえばグラント・アケッツが癌で味覚を失った時期があった事、フレンチ・ランドリーで働いていたのでトーマス・ケラーの片腕だったディモシーの評価が高かったのかな、とか・・色々と広がる。

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Posted by☆もるがん☆

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