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帰ってきた二次元に愛をこめて☆

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映画「グリーンブック」感想

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黒人のピアニストと白人の運転手兼用心棒の物語

黒人の差別の歴史は深い。「たかが顔を黒く塗っただけじゃないか」という日本人の感覚では理解出来ない長年の蓄積があるのだ。かつてミンストレル・ショーという白人芸人が顔を黒く塗って黒人を演じ、笑いを取る芸があった。そこでは黒人は貧困と無知の象徴であり、それを金持ちで品性も教養もある白人があざ笑うといった類の芸だった。だから顔を黒く塗る事=黒人への侮蔑だと受け取られるのだ。

(人を馬鹿にして笑いを取る胸が悪くなる芸とも言えない芸は、日本のTVでも蔓延しているが、それはコメディアンとしての芸も才能もない人間の悪あがきみたいなものだが。それはまた別の話なので・・)

グリーンブックとは南部で黒人が宿泊可能な宿を記してあるガイドブックの事。

黒人差別が激しい時代、特に酷い南部を車で旅する二人。運転手は黒人が嫌いだが、金の為に仕方なく仕事をしている。ピアニストは彼が適任なので雇った。教養も品性もある黒人、イタリア系移民で手紙もろくに書けない、マナーも知らない白人。二人の環境の差をコミカルに描きながら、ステロタイプの概念が如何に無意味かを伝えて来る。

北部の上流階級で認められていても、南部では黒人は黒人、ホテルのトイレは使わせてもらえず、外でするように言われたり、黒人というだけで警官に酷い扱いを受ける。そんな様子を見ていた運転手のトニーの中に今までとは異なる思いが芽生える。南部の人間のドクター・シャーリーへの扱いが”理不尽”だと。

【映画パンフレット】 ムーンライト 監督 バリー・ジェンキンス キャスト トレバンテ・ローズ、アシュトン・サンダース、アレックス・ヒバート、マハーシャラ・アリ、ナオミ・ハリス、アンドレ・ホーランド

偏見は無知から生じる。

車という狭い世界の中で、二人は互いに理解を深め、心が歩み寄っていく。その過程を実に自然体で描いていくのがいい。アカデミー作品賞もうなずける。また黒人であっても黒人の文化を知らないシャーリー、クラシックとポピュラー音楽しか知らない彼に、黒人のジャズの素晴らしさを教えるトニー。そのあたりも心憎い。

底辺の黒人の集まる店で、シャーリーは”裏切り者”として憎悪の対象になる。だが彼は店にあったピアノを弾き、客たちの気持ちを変えていく。音楽が実にいい使われ方をしている。

孤高のピアニストを演じてアカデミー助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリも素晴らしいが・・

トニーのヴィゴ・モーテンセンもいい。あえて太って役柄に合わせ(アカデミーの授賞式では元の体型に戻っていて安心した)教養はなく、生き延びる為の狡さも持ち合わせながら、家族思いで情に篤い人物を見事に演じている。太っただらしないオッサンなのだが、時々ドキリとする位の本来の美貌も見せる。留置場に入れらた時の額にかかる前髪が憂いを帯びた風情が実にいい。主演男優賞を「ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックにさらわれたが、LGBTとか忖度とか審査員側に色々あったのだろうと思われる。

ブロマイド写真★『ロード・オブ・ザ・リング』アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)/左向くアップ・縦

「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルン。

この映画を観た後、丁度配信されていたので「王の帰還」を視てしまいましたよ。役者としてのこの人は本当に魅力的。

エンドロールでこの映画のモデルとなった二人の写真が映し出される。それもこの映画の持つ意味をもう一度考えさせてくれる、良い演出。

Green Book

STAFF
監督 ピーター・ファレリー
脚本 ニック・バレロンガ ブライアン・ヘインズ・クリー ピーター・ファレリー
製作 ジム・バーク ニック・バレロンガ ブライアン・ヘインズ・クリー ピーター・ファレリー クワミ・L・パーカー チャールズ・B・ウェスラー
製作総指揮 ジェフ・スコール ジョナサン・キング オクタヴィア・スペンサー クワミ・L・パーカー ジョン・スロス スティーヴン・ファーネス
音楽 クリス・バワーズ
撮影 ショーン・ポーター
編集 ポール・J・ドン・ヴィトー
製作会社 アンブリン・パートナーズ パーティシパント・メディア コナンドラム・エンターテインメント シネティック・メディア
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ ギャガ

CAST
トニー・“リップ”・バレロンガ ヴィゴ・モーテンセン
ドクター・ドナルド・シャーリー マハーシャラ・アリ
ドロレス・バレロンガ リンダ・カーデリーニ
オレグ ディメター・マリノフ
ジョージ マイク・ハットン
アミット イクバル・セバ
ジョニー・ヴェネス セバスティアン・マニスカルコ


トニーの息子が脚本として参加しているのですね。

豪快にピザを食べたり、大食いにチャレンジしたり、フライドチキンを手づかみで食べろとシャーリーに勧めて困惑させるトニー。食事というのは人となりの背景を描きたい時の良い小道具。ブリア・サバランではないけれど、確かに、何をどう食べるかで、その人の人生が見えて来る。

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映画後、フライドキチンかピザでもと思ったが、適当な店がなかったので「マヨルカ」でタパスプレート。色々と盛り付けてあるのがトニーの食欲を、プレーンな炭酸水がストイックなシャーリーを・・みたいな。

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サンタニオール(炭酸水)は、スペイン・ピレネーの太古の泉で育まれた天然水。

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Category - 映画・配信・DVD・BD

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