NETFLIX「リラックマとカオルさん」感想

おっとりOLカオルさんとリラックマたちの優しい日常。
レトロなアパートでリラックマたちと暮らすカオルさん。どこにでもいる普通のOL。仕事は出来る。だが字が綺麗だとおだてられて宛名書きを押し付けられたり、後輩達には真面目過ぎると煙たがられて合コンにも誘ってもらえない。学生時代の友達は彼氏に結婚に子育てにとだんだんと疎遠に。実家のさくらんぼ農家からは戻って来いと言われる。会社があるといっても「お前なんかいてもいなくてもいいんだろう」と母親は頑張るカオルさんの事を認めようとしない、兄も都合のいい駒位にしか思っておらず、二人とも身勝手な事ばかり言う。
そんな中でカオルさんの慰めは、もふもふのリラックマ、コリラックマ。キイロイトリ。
「ただいま」が言えるって素敵。養うのに生活費はかかるけれど、ひとりじゃないって素敵。猫を飼うと結婚する必要がなくなるというけれど。リラックマはそれ以上かも知れない。でもカオルさんには憧れの人がいる。宅配便のハヤテくん、会社に荷物を配達してくれる爽やかなお兄さん(声はヨシヒコ!いや、山田孝之)。彼が配置換えになって、カオルさんのアパートの地区の担当になる。彼に会いたいばかりに、ネットで注文をしまくるカオルさん。とんでもない支払額になってしまい、リラックマのおやつ代もなくなって・・
ストップモーション・アニメがいい。
カオルさんのシビアな現実も、何処かのんびりと穏やかに見えるので、見ている方も気が楽になる。母子家庭の放置子トキオとの交流も、現実なら胸が悪くなる内容なのに。碌な躾もされずに育ったトキオ(リラックマを誘拐してホットケーキを要求、石投げ、ピンポンダッシュ他悪さをするが反省の色はない)、カオルは気の毒に思い、リラックマと共に遊んでやったり、おやつやご飯まで世話をするのに礼のひとつも言わない母親。リラックマを一晩預かるのも拒否、引っ越しの時になっても挨拶ひとつしに来ない。悪童のトキオが母親には物凄く気を使う気配からも、いわゆる母子家庭の闇が漂う。おっとりにつけこまれたカオルさんは良い餌食になっていた。そこもカオルさんのどこか危なっかしいキャラの色を出す演出なのだろうけれど。
とにかく、リラックマたちに癒される!
STAFF
監督:小林雅仁
脚本:荻上直子
クリエイティブアドバイザー:コンドウアキ
製作著作:サンエックス
監修:サンエックス“リラックマチーム”
制作:ドワーフ
CAST
カオルさん 多部未華子
ハヤテくん 山田孝之
トキオ 松本惣己
サユ 金澤まい
加藤課長 椙本滋
でもリラックマの背中のチャックが気になる!”中”が気になる!
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