NETFLIX「ザ・シェフ・ショー~だから料理は楽しい!~」感想

映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(2014)で脚本・監督・主演・製作を務めたジョン・ファブロー、共同製作と料理監修を担当したロイ・チョイが再タッグ。全8話
ジョン・ファヴローとロイ・チョイが、一流シェフや業界の友人達と共に楽しくクッキング。料理を美味しくする最高のスパイスは、愉快な会話と陽気に響く笑い声。ジョンは「アイアンマン」の監督でもあり、アベンジャーズシリーズでも愛すべきハッピーを演じていた人物。アベンジャーズ関連のゲストも多い。
アジア、メキシコ、様々な要素が入り混じった料理、アメリカらしい。
日本語音声もあるのがうれしい。

グウィネス・パルトロー/他
ロイとジョンがグウィネス・パルトローを迎え、彼女が演じた役名にちなみ、ペッパーポットを作る。後半はコメディアンのビル・バーとサンドイッチ作り。
辛いスープ料理。普段着でも綺麗なグウィネス・パルトロー、さすが女優。野菜の多い料理に喜ぶのも。コミック大好きのロイが「アイアンマン」の現場に呼ばれて喜んだ話など。グウィネス、「スパイダーマン」に出演したのを忘れてたwアベンジャーズのシリーズの撮影は沢山あったろうから、どれがどれか区別がつかなくても仕方ないですよね。
後半はキューバサンド。ビル・バーと豪快に投げやりに作った男のサブウェイサンドというか。ジョークを飛ばしながら、楽しそう。前半の野菜たっぷりから、肉もバターもたっぷりのメニューなのがいい。やはり美人がいると緊張するのか、野郎ばかりの方が楽しそう。
ベニエは市販の箱入りの粉。箱の説明を読みながら、でもいい加減に作るのが面白い。あまり美味しくない出来、粉が期限切れだったようだ。
アベンジャーズとアトランタ
ロバート・ダウニー・Jrやトム・ホランドなど、「アベンジャーズ」のメンバーが集結。ロイとジョンと共に、アトランタで大量の料理を一緒に食す。RDJの声が藤原啓治なのが芸が細かい。
やっぱりチーズバーガー!!
他にもバーガー類が出て来るが、フォークとナイフで食べてもマナー違反ではない。
「シェフ」を見てもう一度キッチンに戻ろうと思った男性が登場。自家製生ハム、美味しそう。
ロイのコギのフードトラックは映画の現場でも大好評だったらしい。トムホが羨ましそうだった。そして初オイスターに挑戦するトムホ、素顔でも良い人そう。「スパイダーマン」の撮影の時のスタントなしが多かった事、RDJとの初シーンでビビった事、RDJは第1作アイアンマンの頃の思い出を語る。RDJのトムホへの態度を見るに本当に通じ合うものが感じられる。トニーとピーターのように。
映画のレシピをもう一度
映画「シェフ」のレシピから、スカーレット・ヨハンソンが愛するパスタをロイとジョンが再現。誤解されがちなチョコレートラバケーキにも挑戦する。
映画に登場したベリー&クリーム。ロイのやり方は以前ジョンおそわったものと違う。「大人用」のやり方だそうだ。スカヨハお気に入りの「スカーレットのパスタ」(アリオ・オーリオ)はロイの店のメニューに載せてあるとか。
人気ユーチューバー・アンドリュー・リーとチョコレートラバケーキ(フォンダンショコラ)を作る。普段は首から下しか映らないがここでは顔出し。「シェフ」で使った小道具のフォークをプレゼントされて感激のユーチューバー。
ジョナサン・ゴールドにささぐ
料理評論家ジョナサン・ゴールドの評に助けられたシェフは数知れず。ジョンとロイが、ラジオで活躍するエバンとジトラダ店主ジャズと共に彼をしのぶ。
有名批評家のおかげで閉店に追い込まれた店もあれば、大人気になって支店を出す店もある。ジョナサン・ゴールドはダメな店はそっと無視、良い店は大絶賛するタイプだったらしい。特別扱いではなく、ちゃんと列に並んで料理を買っていたとか。
果物の皮の向き方にも、アメリカ風、アジア風がある。面白い。タイ料理、ジャズのグリーンカレー、美味しそうだけど辛そう。ガレットも見た目は大胆だけれど美味しそう。
ロバート・ロドリゲス/他
ロイとジョンがロバート・ロドリゲスと一緒に、創造性を話題にピザ作り。カリフォルニア州ベニスではキッチンカーに乗り込み、目が回る忙しさを体験。
ハリウッドではメキシコ人監督の活躍が目覚ましい。アントニオ・バンデラスの出た「デスペラード」とか、最近ではキャメロンの「アリータ: バトル・エンジェル 」もこの人の監督作。ピザ生地を投げて作れる。彼のピザをデル・トロが5枚も食べたそうだ。ピザ窯いいな、肉を焼いてもいいし。小ぎれいな料理より、こんな料理の方が美味しそう。
料理も良いけれど・・
ロドリゲスの特徴は細かいカット割りと言われるが、当時は低予算で後から音を入れたので、口パクがずれた所を誤魔化すためだったとか、キャメロンがジョンの「ジャングルブック」の現場に来た時、「アバター」の時のスタッフが沢山いたので盛り上がって楽しそうだったとか、映画好きなら面白いエピソードが一杯の会話が美味しいソースになってます。
チョコレートにもテキーラを入れてしまうのが、メキシコ人w
デイビッド・チャン
ジョンとロイが料理対決!? 2人でチャーハン作りを楽しむ。その後デイビッド・チャンが加わり、説明をつけながら伝統的な韓国料理を作ってみせる。
ダイエット中のケトン食療法のライス代りにカリフラワーを使った炒飯を作るジョン。緑のサルサ、サルサベルデをかけたチャーハン。普通のチャーハン(キムチ入り!)を作るロイ。美味しそうだけれど、両方とも私の感覚では濃い感じ。
「アグリー・デリシャス」のデイビッド・チャンが途中で参加。ワカメのスープ、ミヨクック。韓国で誕生日に食べるスープだそうだ。アメリカの味覚に慣れた移民の彼らはワカメの食感が苦手らしい。
ロイはカルビを作る。それも韓国本国とは違う。アメリカのBBQに近い。それが移民の料理。生い立ちや境遇や現地に染まって、ルーツは同じでもまったく違う。ロイのオレンジジュースを使うレシピに驚くデイビッド。
アーロン・フランクリン
ロイとジョンがオースティンでアーロン・フランクリンと共にタコスを堪能。アーロンが営む店も訪れ、人気メニューのブリスケットを作る大変さを知る。
映画「シェフ」にも登場したBBQの屋台を営むアーロン。フードトラックの料理は雑に見えて綿密に考えられている。ブリスケットの肉の処理も。人気店になる方法は実に単純にひとつ、美味しい事。見た目は豪快でいい、小ぎれいよりもボリューム。
三人の会話が楽しい。いい話が多い。作る側の決意、客側の思い。人生は準備が出来れば先に進める。点と点がつながって線になっていくのを感じる。良いレストランには連帯感がある。美味しい料理をみんなで味わう、同じ目的に集った人々の。そのためにはカリスマシェフやこじゃれた店は必要ない、互いのエネルギーを感じる連帯感が本物のレストランを作る。
ホットラックへようこそ
アーロンがジョンとロイを連れて訪れたのは、彼が"料理人のための食の祭典"と評するホットラック。そこで2人はロイ特製のショートリブをふるまう。
マシュマロを焼いたスモアを作るために、特製の炉を作るロイとアーロン達。仕事仲間とBBQマニアなどが集まってのお祭り騒ぎ。クリマイのガルシア声のする女性の作るカップ入りスモア。パチパチキャンデー、チョコレート、シリアル・・アメリカンなスモア。美味しいかは全員の顔の微妙さが物語っている。
BBQに関しては本当に美味しそう。暑い中での作業は大変そうだけれど。
タンポポラーメンのアイバンもちらりと登場する。日本の店は末期はあまり評判がかんばしくなかったが、帰国して頑張っているらしい。
ジョン・ファブローとお友達といった作品。登場するのがほぼBBQというのはどうかと思うが、彼らにとってはそこに細かい分類や思い入れがあるのだろう。アメリカの食文化はカロリー満載、会話が絶妙なスパイスとなっている。
「立派なジェダイだ」「ホビットみたいだよ」「ファイナルファンタジーの上級」ネタは、中の人にセフィロスがいるから?w

fc2が不調の際はお手数ですがTB用ミラーブログをご利用下さい
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