妖怪シェアハウス 第一怪 お岩さん

舞台演劇風味たっぷりの楽しいドラマ
妖怪いじりの単なるコスプレ学芸会でないのが、何よりも好感度が高いのです。なんちゃって学芸会多過ぎで最近はドラマを見る気が失せていたのに、たまたま見たこれがとても面白かったのですよね。役者さんも脚本も演出も、どちらかというとTVドラマというより小舞台系の演劇の色が感じられるのが、私の好みにあった模様。
何よりもセリフがちゃんと聞こえて来るのが、とても心地良いのですよ。
調べてみるとやはり出演者に舞台系の方が多いのですね。だから当たり前といえばそうなのですが、展開のメリハリも歌の使い方も、何処かこなれた安心感があるという。澪が追われる切羽詰まった場面で観る側の興味をひいてからのシェアハウスへの導入も良し。座敷童子さんがえのきだけを引き裂いた時、さりげなく酒呑童子がざるをさし出すのが個人的にツボでした。どうしてと言われると困るのですが、こういうの、好きなのです。
まあ、単純に楽しくて面白かった!
キャラクターの個性も良し。一生懸命の澪は昔の井上真央を思わせる雰囲気。お岩さんの声、聴いた事があるようなと思ったらFFXのリュックの方なのですね。コミカルな中に女の情念を感じさせるのが良かった。座敷童子さんの語りもいい。このしっかりとした語りがドラマを支えてますね。男性陣は今後に見せ場があるだろうと期待。
宇治茶監督のゲキメーションも「いいね」沢山押したい。
公式HPよりあらすじ
借金取りに追われ、キャリーケースを引きずりながら住宅街を逃げ走る1人の女の子――目黒澪(小芝風花)。彼氏の奥園健太郎(柾木玲弥)に助けを求めるために部屋へ向かうが、そこには健太郎のほかに女性の姿が。混乱する澪に健太郎は迷惑そうに帰れと言い放ち、実は二股をかけられていたうえに、自分が二番目だった事実を知る。そもそも借金を背負うことになったのは、健太郎が原因だったのに…。 人に嫌われることを恐れ、空気を読みながら真面目に生きてきた澪は、特にやりたいこともなく、とりあえず就職できた会社で事務として働いていた。ゆくゆくは無難に社内恋愛、結婚、出産と考えていたなか、おしゃれなイケメン・健太郎と出会ったのだが、これがとんでもないダメ男だったのだ。デート代も趣味のアンティーク時計を買うためのお金も、澪を言いくるめては払わせ、挙句の果てには、結婚をちらつかせて健太郎の仕事のミスも澪が被ることに。結局澪は会社をクビになり、借金を背負い、家も追い出され…。すべてを失い、健太郎にも突き放された澪は、失意のなか道端で倒れてしまったところを、伊和(松本まりか)という女性に助けられる。伊和が住むシェアハウスで目覚めた澪は、住民たちに事の顛末を涙ながらに聞いてもらうが、どこか住人たちの様子がおかしい。その晩は空き部屋で寝かせてもらうことになったが、夜中に目覚め居間を覗くと、そこには妖怪たちの姿が…!
STAFF
脚本 西荻弓絵(1,2,3,5,7,8話)ブラジリィー・アン・山田(4話)綿種アヤ(6話)
演出 豊島圭介 山本大輔
音楽 井筒昭雄
主題歌 miwa 『DAITAN!(だいたん)』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
エグゼクティブプロデューサー内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー 飯田サヤカ(テレビ朝日)宮内貴子(角川大映スタジオ)
劇中昔話「ゲキメーション」作・宇治茶
劇中わらべ歌 歌唱・座敷童子(池谷のぶえ)
制作協力 角川大映スタジオ
制作 テレビ朝日
CAST
目黒澪(めぐろ・みお)(24)小芝風花
お岩さん 四谷伊和(よつや・いわ)松本まりか
酒呑童子 酒井涼(さかい・りょう)毎熊克哉
座敷童子 和良部詩子(わらべ・うたこ)池谷のぶえ
ぬらりひょん 沼田飛世(ぬまた・ひよ)大倉孝二
山中美雪(やまなか・みゆき)(30)内藤理沙
柳沙羅(やなぎ・さら)(23)宮本茉由
水岡譲(みなおか・ゆずる)(26)味方良介
原島響人(はらしま・ひびと)(39)大東駿介

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