(終)クリミナル・マインド15 FBI行分析課 ザ・ファイナル #8-10

人気のシリーズにも、ついに終わりの時が・・
#8 ファミリー・ツリー
FBI長官就任を突然打診されるプレンティス、何年も前に希望していたニューオーリンズ支局への異動が突然可能になるJJ。BAUに訪れた変化の兆しにガルシアは不安を募らせる。そんな折、テキサス州ボーモントで連続殺人 事件が発生した。被害者は白い布で包まれて埋められた売春婦とゴミのように捨てられた50代の男性で、犯人は被害者の遺留品と犯行声明のようなテープを警察に送り付け「止めてくれ」と訴え……。
JJが異動を希望していたと知って激怒のガルシア。
変化が嫌いなガルシアはアイスクリームを食べ続ける。
ビジネスマンと娼婦を交互に襲う。犯人は自分の成長を感じつつ「止めてくれ」と警察を挑発する。その目的は何なのか。犯人から送って来る謎めいた録音、どこかの木を祭壇にしているという。左手、舌、耳が切られた遺体。BAUは犯人を追う。
ガルシアは突き止めた。1986年、ドラッグ浸りで身体を売っていた16歳の少女が地元の裕福な家の少年の子を産んだ。少女は慰謝料を貰い子供産んだ。産まれた子供は家出した。父親はカネの力で少年の情報をもみ消した。
犯人は大胆になり、証拠を隠す事無く酒場のベッキーを拉致する。切り取った部分をつるした木のある場所は、母と父が結ばれた場所。父親の家の持ち物だった土地にある木。母親はすでに、父親は5年前に死亡、孤児となった犯人は家族が欲しかった。もう一度、始まりの場所でやりなおして。
犯人を追い詰めるBAU、だがロッシが撃たれて・・それは犯人の見た幻想。幻想の中で犯人はベッキーと愛し合ていた。実際には犯人の方が撃たれていた。
家族を欲しがった犯人、チームという家族が崩壊し始めているBAU。JJだけではなくプレンティスも離れていく予兆。ロッシの疲れた顔、彼も仕事を離れようとしている。リンチのおかげでPTSDになったのではないかと。何故リンチは彼を殺さなかったかと。疲れ切ったロッシが安らぐのはクリスタルの隣にいる時。だがロッシは嫌な予感に襲われる。
逃亡中のリンチは豪勢な屋敷でアレクサンドリアと楽しんでいる。リンチは彼女の顔の作りが気に入っている。シリアルキラーの性癖は変わらない。
後、2話。BAUの終着点はどんな形であるのだろうか。
#9 悪魔の血
プレンティスはFBIの次期長官候補に上がっていることをJJに話し、昇進が決まったときにはBAUのチーム・リーダーを引き継ぎたいと告げる。そんな中、鳴りを潜めていたリンチが探偵を雇って父親を捜していることが判明し、また、ロバータが仮釈放される。ロバータはリンチの実父デルヴィンの家で30年ぶりの再会を果たす。息子が殺人鬼に育ってしまったことを知ったデルヴィンは、悔いるどころかせせら笑い……。
逃亡中のエヴァレット・リンチ、その娘グレイスは冷酷な殺人鬼の素養を見せ、父を助けようとして死んだ。リンチの母親のロバータは色気を武器に仮釈放。
JJはニューオーリンズへ行きたい、プレンティスは自分が長官になったらチームをJJに引き継いで欲しい。それぞれに思惑がある。リードの家での初めてのパーティ。ガルシアとアルヴェスは良い雰囲気になりそうで、どこかでセーブしている。チームという家族、その枠から踏み出す事を恐れている。だがガルシアは新しい仕事の話が来ていた。大好きな地球環境に関係する仕事。アルヴェスはチームを家族だから離れたくないというガルシアに、家族だからこそ、何処に行ってもこの絆は切れないという。
リードとマックスはどうなったのだろう。天才少年も今や立派なオジサンになった。
もう少し清潔感があったままでいて欲しかったな。
ロッシはギデオンの言葉を思い出している。ファイナルらしい演出。若き日のギデオンとロッシがBAUの始まりを作った。頭の中の若きギデオンと話すロッシ。二人は陰と陽、二人はリンチが何故ロッシを殺さなかったのか。リンチはロッシの中に父親を見た。父親の件でまだ不明な点があったから、迷いが生じた。ロバータは父親が死んだと嘘をついていた。父親はまだ生きていた。
リンチは母親の代わりに女を殺す。
BAUの原点となった部屋、そこで父のようにギデオンを慕っていたリードと話すロッシ。このあたりもファンならうれしい展開。ギデオン役は俳優がこの血生臭いドラマが嫌で降板してしまった為、本人が出る事はない。それでも彼の名は時折登場して、今もBAUに大きな影響を残しているのが感じられる。死してもなお。
ロバータは孫娘のグレイスがリンチの為に殺された復讐をしようとしている。だからBAUに嘘をついた。BAUよりも先にリンチを見つける為に。ガルシアはリンチが父親を捜してるのを突き止める。すっかりロバータの色香に惑わされた弁護士はロバータを仮釈放させる。
リンチの本当の父親デルヴィンとロバータは30年ぶりに再会する。デルヴィンは息子には無関心。リンチが殺人犯になったと聞いてもせせら笑うだけ。子供だったリンチをバスタブに沈め「お前なんか産まれなきゃ良かった」と言い放った男。殺人にも手を染めている。父親と息子は「そっくり」だと言い放ち、ロバータはデルヴィンを射殺する。グレイスを奪われた仕返しに、リンチから父親を奪った。
リンチからロッシに電話が。会う約束をする。リードはリンチが父親ゆずりの殺人衝動を忌み嫌っているのを利用しようと提案する。たった一人でリンチに会いに行くロッシ。人質となった少女オリヴィアは糖尿病、リンチはインシュリンの注射に毒を仕込んだという。それがリンチが安全に逃れる為の策だった。リンチは逃亡、アレクサンドラの家に戻る。そこにはロバータが待っていた。母親は息子に銃を向ける。だが、ロバータの真の目的は、リンチと一緒に死ぬ事だった。オリヴィアを逃がした後、家は爆発し、リードが巻き込まれる。
犯人の自殺願望を見逃したとして、プレンティスは失態として昇進を取り消される。リードはリンチが自殺するはずがない、彼はトンネルから逃げて生き延びたはずだと気が付く。だが、それを仲間に伝える前に気を失ってしまう。
リンチとの決着はどうなる?BAUのメンバーの行く末は?
#10 そして最後に…
自宅で倒れたリードは、気が付くとギデオン、ホッチ、モーガン、エルのいたBAUにたたずんでいた。次の瞬間ストラウスが現われ、リードが生死の境をさまよっていることを告げる。一方、引退を考えていたロッシは爆発事故の死者にリンチ本人がいなかったことを知ると、すぐにクリスタルの警護を手配。しかし、リンチはFBIの護衛になりすましてロッシ宅に入り込み、クリスタルを人質に国外逃亡用の飛行機を要求し……。
出勤したリード、周囲の様子がおかしい。モーガンとエルがいる!ホッチがいる!ギデオンがいる!(昔の映像とはいえ懐かしいメンバーが!)リードは彼らを追いかけていく。
ガルシアの部屋にはストラウスがいた。ここは新録。リードは自分が死んだのかと思うが、ストラウスは否定する。どうやら生死のはざまにいるらしい。リーパーが登場する。ずらりと並んだ名誉の死を遂げた局員の写真の中に自分を見つけ戸惑うリード、笑うリーパー。ヘイリーを殺してホッチを変えてしまったのが自分だと(ここでも昔のホッチの映像)。
ロッシはクリスタルと共に穏やかな朝を迎えている。リンチが死んだ事でロッシは引退を決意する。女子会で飲み過ぎて女子たちは二日酔い。アルヴェスやシモンズも来て、会議が始まる。リードが来ない事に誰も深く考えない。寝坊だろうと。
現地からの報告、リンチの遺体はなかった。彼が逃げ延びた事が決定的になる。青ざめる一同。
リードの身体は横たわっている。見下ろすリードの魂(?)とリーパー。そしてソファにも誰かいる。気づいたリーパーが去って行く。メイヴがそこにいた。黒髪だったあの時よりも金髪に近くなっているベス・リースグラフ。「レバレッジ」の時のパーカーに近い。メイヴが殺された過去の映像、リードは目の前のメイヴに謝る、自分がふがいなくて死なせてしまった事を。ここも新録。メイヴ、ちょっと歳をとったな。彼女は天使。
BAUではリンチの行方を推理していた。奴は憎きBAUのメンバーの家族を襲うはず。家族に護衛を向かわせる。ロッシはクリスタルを心配する。JJとガルシアは瀕死のリードを発見する。
メイヴとギデオンの墓の前にいるリード。ギデオンの死から何日たったのか正確にいうリード。それはギデオンの死を引きずっているという事。メイヴはあの世でギデオンがタコに夢中だと教えてくれる。
リンチは護衛を殺し、自分が護衛になりすまし、クリスタルを拉致する。
スペンサーの母ダイアナはやって来たが統合失調症が進んでおり、息子がわからない。だが腕の傷跡を見つけて、横たわっているのがリードだと認識する。脳が腫れたリードはけいれんを起こす。付き添うガルシア。自分がいたい場所が何処か、ガルシア考える。ダイアナが後押しをする。リードは眼を覚ます。
メイヴにリードは告白する。自分はいつも期待に応えようとした。でも心からやりたい事は出来たのかとメイヴは尋ねる。この世界に好きなものはいっぱいある、ここに留まるか、メイヴのいる世界へ行くのか。リードはメイヴと誰が最高の詩人かを論ずる。そしてリードは、自分がどこへ行くべきか、決意する。
リンチはBAUのプライベードジェットを要求する。ロッシはクリスタルの代わりに人質になる。ジェットの中でロッシは手錠をはずし、隠してあった銃を取り出す。リンチに傷を負わせたてロッシは撃たれたものの脱出する。プライベードジェットは銃撃で炎上、今度こそリンチは。
ロッシの家でパーティの前、ロッジは回想する。それは過去の映像、JJの結婚式の事。モーガンやホッチ達も交え、みんな楽しそう。過去の映像とはいえ、ホッチが!さすがにスタッフとトラブルを起こしてクビになった本人を出すのは難しかったのだろうけれど。
メンドーサとプレンティスがやって来る。仲は良さそうだ。二人はデンバーで土地を探しているという。シモンズとローズ夫妻もやって来る。5人の子供は大変だといいながら。他のみんなもやって来る。リードも元気になっていた。
今日はロッシの引退祝いではなくて、ガルシアの転職祝い。ガルシアの抜ける穴は痛い。そこでロッシは皆をサポートするために引退をやめる。歌って踊って楽しむ一同。最後にはふさわしい宴。
アルヴェスはガルシアに告白する。同僚ではなくなったから。プライベートな関係として。それぞれがスピーチする。ガルシアが最後、今のこの時を忘れないと。
次の朝、やはり事件は待ってくれない。それぞれがガルシアに別れをつげて現場へと飛んで行く。ひとり残ったガルシアは書置きを残して去って行く。新しい人生に向かって。
ラストとしては良かったのではないでしょうか。一番変化を嫌っていたガルシアが他の転職を決意し、そしてアルヴェスとの新しい関係を築いていく。それが何より。映像だけとはいえ、懐かしい顔も見られたし。まだまだBAUの仕事は終わらないのだと暗示しながらのラスト。
リードとマックスについては描かれなかったけれど、メイヴとは気持ち的にふんぎりがつけられたと思うし、それがマックスとの新しい関係に発展していく予兆なのかなと。
長いシーズン、色々とありましたが、楽しませてもらいました。
悲惨な内容に目をそむけたくなった事もありましたが、そこをチームの面々の明るい会話で乗り切っていくという繰り返し。ホッチが離脱した後、気持ち的にトーンダウンしてしまったのが正直な所。スピンオフや他ドラマで人気だったキャラが加わってメンバーも補強されたけれど。やはりホッチの「30分後に出発」で出かけるチームが好きでした。
ありがとう、BAU。
Criminal Minds
デヴィッド・ロッシ /ジョー・マンテーニャ 小川真司→菅生隆之
エミリー・プレンティス /パジェット・ブリュースター 深見梨加
Dr.スペンサー・リード /マシュー・グレイ・ギュブラー 森久保祥太郎
ジェニファー・ジャロウ(JJ)/A・J・クック 園崎未恵
ペネロープ・ガルシア /カーステン・ヴァングスネス 斉藤貴美子
Dr.タラ・ルイス /アイシャ・タイラー 塩田朋子
ルーク・アルヴェス /アダム・ロドリゲス 阪口周平
マシュー・シモンズ /ダニエル・ヘニー 中川慶一
アーロン・ホッチナー /トーマス・ギブソン 森田順平
デレク・モーガン /シェマー・ムーア 咲野俊介
ケイト・キャラハン /ジェニファー・ラヴ・ヒューイット 小松由佳
アレックス・ブレイク /ジーン・トリプルホーン 安藤麻吹
エリン・ストラウス /ジェイン・アトキンソン 野沢由香里
ウィリアム・ラモンテーン・ジュニア /ジョシュ・スチュワート 加瀬康之
エリザベス“ベス”クレモンズ /ベラミー・ヤング
ケヴィン・リンチ /ニコラス・ブレンドン 鳥海勝美
アシュレイ・シーヴァー /レイチェル・ニコルズ 竹田まどか
ジョーダン・トッド /ミータ・ゴールディング 林真里花
エル・グリーナウェイ /ローラ・グラウディーニ 山像かおり
スティーヴン・ウォーカー /デイモン・ガプトン 乃村健次
ジェイソン・ギデオン /マンディ・パティンキン 有本欽隆
マテオ”マット”クルーズ /イーサイ・モラレス 金光宣明

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