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プロディガル・サン 殺人鬼の系譜 #1 シリアルキラーの息子

☆もるがん☆

pg

シリアルキラーの父を持つ青年の苦悩。

#1 シリアルキラーの息子

FBIプロファイラーのマルコム・ブライトは、保安官たちと衝突したことが問題視され、FBIを解雇されてしまう。マルコムの父親は約20年前に逮捕されたシリアルキラーで、そのトラウマによる情緒不安定も解雇の一因だった。そんなマルコムにニューヨーク市警のギル・アローヨ警部補が捜査協力を依頼する。彼には特殊な才能があったのだ。殺害現場を観察したマルコムは、犯行の手法から父マーティンの模倣犯だと気付き……。


犯人が手本にしたシリアルキラーはドクター・マーティン・ウィットリー「外科医」。

犯罪者の父を持つ為に信頼されず、些細な事からFBIを解雇されてしまうマルコム。そしてニューヨーク市警のギル・アローヨ警部補にプロファイリングを依頼された事件のおかげで、10年ぶりに父に会う事になってしまう。

拉致された被害者を見つけ出すが、被害者の腕は爆弾に繋がれていた。爆弾から被害者を逃がす為に被害者の腕を切り落とすマルコム。居眠りで悪夢を見て叫び出すマルコム。それらの行動がシリアルキラーの血のせいだと周囲に思われてしまう。

マルコムの母親もおかしい。裕福でセレブな母親だが、息子と娘を自分の支配下に置きたい毒親にしか見えない。マルコムも妹のエインズリーも威圧的な母親に怯えて本音も言えない。だが母親はそれがシリアルキラーの父親から子供たちを守る唯一の方法だと思っている。

模倣犯の持っていたスケッチは獄中のマーティンのノートから破り取られたものだった。

犯人はマーティンの患者のひとり。敬愛する「外科医」の手口を借りて、自分を裏切った妻への復讐を行う。マーティンのノートを破り取り、犯人に渡したのは誰なのか。誰も面会に来なかったとマーティンはいう。刑務所の内部に共犯者がいるのか?マルコムは父が自分を呼び寄せる為に仕掛けたのだと思う。マーティンは否定したが。

マーティンは捜査に協力したいと言い出す。息子への異常な執着が垣間見えるのが怖い。

事件のせいで、市警の刑事たちにマルコムが「外科医」の息子だとバレてしまう。刑事たちはマルコムへの嫌悪を露わにする。それはいつもマルコムが受けていた仕打ち。しかしギルは、自分の父親が「外科医」だと通報したのはマルコムであり、マルコムは多くの人間の命を救ったのだと説得しようとする。

マルコムを演じるのは「ウォーキング・デッド」でジーザスを演じたトム・ペイン。情緒不安定なマルコムのイカれ具合を良い感じに演じています。薄い目の色に狂気がにじんでいるような。

物語は、父親と息子の関係に、次々に殺人事件が絡んで進んでいく気配。その過程でノートの謎や「会えば父親に壊される」という母親の懸念が正しいのかどうかも、明らかになっていくのでしょう。

a prodigal son 聖書では放蕩息子の意味。殺人鬼の父親から離れた息子が、再び父親の元に戻って来るという暗喩なのでしょうか。どんなに離れても、別の世界で生きて行こうとしても、父親が「自分と同じ」だと言った言葉を思い知る日が来るというのでしょうか。そのあたりも見て行きたいですね。

しばらく視聴継続で。

wowowにて視聴。

Prodigal Son

CAST

マルコム・ブライト トム・ペイン 武藤正史
マーティン・ウィットリー マイケル・シーン 高木渉
ギル・アローヨ ルー・ダイアモンド・フィリップス てらそままさき
ジェシカ・ウィットリー ベラミー・ヤング 加藤有生子
エインズリー・ウィットリー ハルストン・セイジ 森なな子
ダニ・パウエル オーロラ・ペリノー 品田美穂
JT・ターメル フランク・ハーツ 安齋龍太
イドリサ・タナカ ケイコ・アゲナ 榊原奈諸子


ルー・ダイアモンド・フィリップスが楽しみのひとつのドラマ。映画「ラ★バンバ」の若い時より、「NUMBERS 天才数学者の事件ファイル」のレンジャーのエジャートン捜査官のあたりが好き。東洋と西洋とネイティブのまじりあった不思議な風貌、良い雰囲気のおじさまになっています。

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