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ザ・ヒューマン「羽生善治 天才棋士 50歳の苦闘」

☆もるがん☆

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永世七冠、タイトル99期。前人未踏の記録を更新し続けて来た羽生善治。50歳となった今、彼は・・・

「将棋界のレジェンド」羽生善治九段。3年前に「竜王」を奪われて以来、タイトル戦の大舞台から遠ざかっていた。その間「藤井聡太二冠の将棋を学びたい」と公言、「AI世代」の感覚を吸収していった。その成果が表れたのが去年秋。藤井を王将リーグで下し、さらに将棋界最高峰のタイトル「竜王」挑戦も決めた。相手は藤井を対戦成績で圧倒する「ラスボス」豊島将之二冠。迎えた七番勝負はまさかの展開に…。50歳の苦闘を描く。

あの竜王戦は、挑戦者となるまでの過程も豊島竜王とのすべての対局も、ずっと観ていた。

羽生九段の物語ではあったのだけれど、豊島竜王の真摯な思いも感じられるものだった。竜王として挑戦される立場ではあっても、羽生九段の長年の将棋界への献身に対しての敬意を持ち、自分もまた”持つ者”としての役目を果たそうとしている。

そうそう、あの病気での延期の後、豊島竜王とはA級の順位戦で、評価値が優勢だったのに羽生九段が投了してしまった衝撃の対局もありましたね。ファンの悲鳴がSNSで物凄い勢いで流れていった、あの時。ドラマがありすぎて、どうしてこんなにドラマが次々に生まれて来るのだろうと。きっと将棋ファンも、身も心もがっつりと削られたと思う。でも応援はやめない。棋士はそれ以上に消耗しているはずだから。少しでも支えたいから。

結果を出し続けるために

羽生九段の苦悩は、棋士の誰もが、漠然と感じるているものなのだろう。永遠に全盛期ではいられない。年齢が上がれば衰えも来る。その中で何が出来るのか。どうやって勝ちを拾っていくのか。

藤井二冠がAIについて語る。AI世代の台頭というけれど、棋士はすでにAIに追従するのではなく、その先にある世界に目を向けている。将棋の流行の移り変わりは早い。AIを利用して棋士達が即座に研究を重ねているからだ。その早い流れの中で、棋士達は強さを追い求めている。

木村一基九段と羽生九段は、20年来の研究仲間。二人は藤井二冠の将棋を分析したという。あの涙の王位獲得の裏には、その研究の成果があったとは。勿論、そんな事を普段は明かさないだろう。ドキュメンタリーだからこその種明かし。

人間の未来 AIの未来

「強い人と指しているのは楽しい」

羽生九段は言う。棋士という人達は、なんと前向きなのだろう。他の番組で、AIに負けたというレッテルを貼られた佐藤天彦九段は、優雅な笑顔でAIの手が「面白い」と言った。AIにただ負けたのではない、AIから将棋の在り方の何かを吸収したようだった。そして今は振り飛車を試しつつ、新しい手を模索している。その姿は楽しそうだ。物語は終わらない、終わると己が決める時まで。

木村九段も羽生九段が、まだタイトルへの挑戦を諦めてはいないと感じるという。次の挑戦は他のタイトルかも知れない。100期になって欲しい。豊島竜王が「凄い事だ」と言った50歳の挑戦を、今度は50代の奪取にして欲しい。

森内先生、行方先生、天彦先生など、羽生九段を語る棋士の面々もいい。

ナレーションは元・男闘呼組の高橋和也さん、良い声でした。羽生九段の奥様の理恵さんのTwitterのナレーションは斉藤千和さん、私にはケロロ軍曹の夏美殿やまどマギのほむらちゃん。

良くまとまったドキュメンタリー。挑戦はやめない事に意義がある。やみくもではなく堅実に、羽生さんならきっと。エンディングの「栄光の架け橋」は、やや狙い過ぎの選曲ではあるけれど。この先の何処かで、羽生九段はどんな手を指して栄光を掴むのだろうか。楽しみだ。


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